《現代知識で異世界無雙したかったよ……》レプリカブレイカー

「おい……てめぇ、このくそ悪りぃ空間はなんだ?あ?」

アイザックはすこぶる機嫌が悪かった。なぜなら……

「おい……てめぇ、このくそ悪りぃ空間はなんだ?あ?」

目の前の男は質問に答えるどころか、ずっとアイザックの口調を真似るだけ

「……」

アイザックは無言で目の前の男に刃を振るう

「うおっ!?危な!」

男はその刃を軽快なきで回避する

「普通に喋れんじゃねぇかよ!殺すぞ!」

「いやぁ、私はモノマネが得意でしてね。ついつい披してしまいました」

なんだ……このふざけた野郎は……即座に殺してぇ

「貴方も得意でしょう?モノマネ。だって貴方も私も偽ですからねぇ」

「何が言いてぇ?」

?俺は俺だ……死んでから、死神の力で生き返ったから別の……とでも言いたいのか?

「私はモノマネしか出來ないただの人形、貴方は他人の因子でしか自分になれないただの……ねぇ、そっくりでしょう?事実、この偽しかれない結界に貴方は存在している」

「………ハッ!何が言いたいのかと思えば、んなことかよ。たとえ中が空っぽだろうが、しかなかろうが、は俺だろうが!」

やっぱり気に食わねぇ、殺すか

「偽だなんだと、自分を本と認めらんねぇとかやっぱり神製は欠陥品ばっかりだな」

「貴方……我が神を愚弄するとは、いくら偽仲間でも許せませんねぇ……偽でも、本に勝てるんですよ?」

そう言った途端、男の全の皮が溶けるようにただれ、別の何かに形されていく

「偽?劣化コピーがほざくな、雑魚のくせに」

「俺は偽だぜ、お前みてぇな格下と違ってなぁ」

同じ空間に、同じ顔をした男が2人……

……

………

…………

「くそっ!いつまで経っても決著がつかねぇぞ!」

俺とまったく同じき……俺がしようとするきは全て読まれる。かと言って俺もこの野郎のきは俺自きだから、回避は簡単……頭がこんがらがってきた

「そりゃそうだろ…俺はお前で、お前は俺だ。他人が介しねぇと終わらねぇ…だが、この結界には俺たち以外はってこれねぇ。偽なんてそうそういねぇからなぁ!」

 

いや、俺には分かる……このままだと負ける。きは同じでも、相手には相手の意思が見える…互いに力を消耗すれば、気力の勝負だ。あっちの方が余裕がある分、敗北の線が濃厚だ

「さぁて、俺たち偽同士の戦いを楽しも…」

剎那、言葉を遮り空間が轟音を立てながら割れる

「なっ!次はなんだってんだ?」

空間の裂け目から1人の男が歩いてくる

「みんなそれぞれ白い空間にって行ったのに……僕だけれないから、力ずくでらせてもらったよ」

その男は左右に剣を帯刀しているが、抜刀する気配はない

「同じ顔が2人……?ドッペルゲンガーが本り代わろうとして戦ってるの?」

「「んなわけねぇだろうが!俺が本だ!」」

その問いに2人同時に同じ発言をする

「「真似すんじゃねぇよ!くそが!」」

おいおい、このままじゃ間違って俺もやられちまうぞ

「まったく……道化の悪魔も君も…悪趣味な魔法だ。本當にうんざりするよ」

「ほへぇ?」

男が聲を発し終わった頃には、すでに2人のアイザックのうち1人の首は地面に落ちていた

「……手刀だと……っていうかなんで俺が本って分かった?」

男は軽い態度で答える

「まぁ……騎士の……かな?」

クレイ・アルデバランは紛れもなく本の騎士だった

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