《現代知識で異世界無雙したかったよ……》時の旅人と死の覚悟

「まぁ……しがない時の旅人……って言っておこうかな」

 

ロキは目の前に突如現れた男を見る。なくともロキは把握していない人だ。ロキは悪神、死神と違って把握出來る人間は信徒か常に悪を放ち続けてる者だけだ

「神……なわけねぇから、異世界人か?死神が寄越した異世界人は全員知ってる……どの神の差し金だ?」

男は刃の切っ先をロキに向けて答える

「本當に全員知ってるのか?お前が敵に回してるのは死神だぞ、死人だって、平気で出てくる……流石は異世界ファンタジーだ」

死人………

「まさか!?」

男は笑みを浮かべ、名乗る

「神様って言っても、外見は知らなかったのか?…ユキト・タチバナ參上だ。覚悟しろよ、主犯格」

……

………

…………

「さて、流石に立てないか?ジャンヌさん」  

「ど、どうして……ユキトが…」

確かに、死神が転生させた異世界人は転生特典で一度だけ生き返れる。だけど、どうして…

「どうして助けに來たかって?目が覚めたんだ。アスカさんに殺された時、死神に會った。妹は不治の病にかかっていて、俺がいないと院代もままならなかった」

 

だから……あんな必死に帰ろうとしてたのか……

「けど、死神は妹の病を治してくれただけじゃない。俺に元気な妹の姿を見せてくれた……だから、もう元の世界に未練はない。ジャンヌさんには仇がある。なら恩で返さないと、ダメでしょ」

「ユキト……ありがとう……」

ジャンヌはそのボロボロので立ち上がる

「まだ、ここに來れる異世界人がいた事は驚きだが…私からすれば脅威でもなんでもない。たかが人ので!神に勝てると思うな!」

ロキの力が結界に満ちる

……

………

…………

「強化魔法200倍」

「創造魔法…アーマー形

ロキの、神なる者の猛攻をユキトは全て弾く

「ちっ!めんどくさい!」

ロキの右手が鈍く暗

「ユキト!ロキは魔法の効果を解除する魔法を使う!」

「安心してよジャンヌさん、この鎧はそんな魔法の効果はけないから」

そうか、俺のソウルアーマーの元となった奴なら魔法攻撃は対して効果ないか……さて、こんなボロボロの狀態から回復するなんて……ソウルメルトしかないけど……使ったら魔力切れで最悪死ぬ

ロキを倒すなら……やっぱりアレか?試したこともないのに、実戦投出來るか?そもそもこのじゃ……

「ハッ!クロノスの加護で加速してる分、私の速度について來てはいるが…そろそろ限界か?霊の力なんて長時間使ってられるもんじゃねぇからなぁ」

「まだ掠っただけだ。それに、時の旅人は歩きだけじゃなくて……往生際の悪さにも定評がある」

ユキトもいつまで耐えられるか分からない……

「みんな覚悟があって…ここに來たのに、俺だけ死ぬ覚悟がないなんて……ふざけるにもほどがあるな」

今まで……たくさんの人を殺してきた。それなのに、俺は死ぬ覚悟なんてなかった……

今から……魔法を実行すれば確実に死ぬ、生き返れるとしても…また死ぬだろう

そんな事……気にするべきじゃなかったな。死神、聞こえてるなら頼みがある……俺が一度死んでも、この場に留まらせてくれ

「ジャンヌさん!何をする気だ!」

 

ユキトはジャンヌのから発せられる高度の魔力をじとり、

「ソウルメルト……ソウルアーマー」

ジャンヌのが漆黒のローブに包まれ、その側から魂の様に燃ゆる青い鎧が見える

「あぁぁあ!あぁあああぁあ!」

ジャンヌの意識が途切れた

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