「……やっぱり気が付きますよね」

その言葉からすると、僕がじた違和は正しかったらしい

「確かに……言われてみれば、いつものお姉様より若干大きいような気がしますね。何か懐かしさをじます」

「そうっスねぇ…まぁジャンヌさんに違いないとは思うすんけど、なんか長しました？」

2人も疑問をじたらしい。シェストの言う通り、ジャンヌ本人だとは思いたい。だけど……やはり何かが違う

「まぁみんなの言う通り、私は長してる……だって、5年後の未來から來てるから」

……

………

…………

「不夜の平原に突如出現した黒竜によって、クレイさんとベリアルさんは死亡。そしてディラン王國の王都もその後のすぐに陥落……約1年ほどでアリトン大陸にあった國はロキによって支配され、5年後にはアマイモン大陸を支配、オリエンス大陸への進軍を開始してた」

5年後の未來から來たか……しかもこのジャンヌの世界はロキに敗北しているなんて

「1人生き殘った私は偶然にも死神に力で蘇ったクロノスを見つけることが出來た。クロノスに加護を貰って、この時代に移。そしてベリアルさんに接し、クロノスにこの時代の私に未來の日記を送って貰った。それが功を奏して、黒竜の討伐には功した……」

「その話を聞くと、君は黒竜討伐によって変わった未來に用はないと思うんだけど」

「大元の原因はロキにあると私は知ってたから、ロキとの戦いを最後まで見ようと思ってここに留まってた……そしたらまさか死神にを乗っ取られるなんて……」

目の前の未來のジャンヌはとても悔しそうだ

「詳しい狀況は分かりません。でも…おそらく我が魂はソウル咆哮し全リミットてを殺すロストを使ったんでしょう…あれは本來、魔法使いが剣士を倒すために編み出した狂人化バーサークの魔法なんですけど、狂って空白になった神に侵されたとみて間違いないです」

確かに……ジャンヌはいつも「いくら強化魔法をかけても鍛えられたには勝てないんでしょうか？」なんて言ってたな……

「私のにってる死神自も強いですが、は神ではなく人。十分に勝てる余地はあるでしょう……ですが私がを取り戻すには我が魂はソウル咆哮し全リミットてを殺すロストを使わせる必要があります。死神が狂っている間に神の側から私が死神の魂を打破しなければ私の神は一生戻ってこないでしょう」

「つまり……それって、ジャンヌさんにった死神に本気を出させて狂人化した化け相手に時間稼ぎしろってことっスか？」

なるほど、だから戦力が必要なのか…

「もうすでにジェノ達が各國の王に呼びかけて戦力を集めてる。おそらく死神も相當戦力も集めてるだろうから」

「お姉様は……助かるんですよね……？」

メリルの不安も分かる。死神にを乗っ取られ、それと戦うとなったら……どちらも無事とは限らない

「もちろん、死神とは私が決著をつけるつもりだけど……我が魂はソウル咆哮し全リミットてを殺すロストを使った神様相手にどこまで戦えるかなんて分からない…もしもの時は死神ごと私のを吹き飛ばすことも視野にれてるから、覚悟だけはしておいて」

「いやです！お姉様を死なせるなんてことを私が許容するわけないじゃないですか！どうして……どうして…そんな事を言うんですか！」

「…………」

泣き噦るメリルの聲と共に、その日の話は終わった