《現代知識で異世界無雙したかったよ……》協定。アイザックの真意

「てなわけだ。協力してもらうぜ?」

死業之衆カルマと名乗る者達の一員である男がいきなり玉座に現れたと思えば、勝手に喋り始めた

「一國の王に対し、その態度。我が溫和な格で良かったな」

まぁ、話を聞く限りでは協力せねばならぬのも事実……全てを信じるならばの話だが

「ジャンヌはお前の國の人間だし、そもそも各國の王様が狙われてる可能がある。他人事じゃねぇだろ?」

「メリットを提示してみろ。元はと言えばジャンヌ・アルデバランは第一騎士団の副団長が拾って來た者だ。見限ろうと思えばすぐに切れる。それにたとえ貴様らに頼らずとも、我が國は暗殺に対する手段はいくらでもある…我々が協力するメリットがなければ帰ってもらう」

さて、これでどう出るかな?

「薄な野郎だな……ジャンヌはこの國の騎士だ。ベリアル・スティングレイもクレイ・アルデバランも黙ってねぇぞ。いや師であるエリック・ウィザリアも、兄であるクロウ・アルデバランだって無視は出來ない」

回答としてはなかなかだが……そうじゃない

「だから言っただろう?我はメリットを提示しろと、協力しなかった時のデメリットを提示しろとは言っていない。それにその者達を黙らせることが出來るからこそ我は王なのだ!」

……

………

…………

 

だから言ったんだよ……こういう渉はジェノが擔當するべきだ。せめてクロノス

何がメリットだよ!相手は死神だ。神様相手にすんだから、人類全員で協力すんのが普通だろうが!

「どうした?急に黙って…そろそろお帰りになられるかね?」

煽りやがって……本來ならここでぶち殺してやってもいいんだが、愚策でしかねぇし。あのクソ王の隣にいる男…多分だが相當強い。勝てないな……ジャンヌが居れば英雄兵裝で勝てるかもしれないが、今は無理だ

「何もないようだな……ソロモン。この男を叩き出せ」

王の隣に立っていた男がき、目の前に來る

「なんだ?やろうってのか?」

「えぇ、王の命令ですので」

瞬間、視界が反転する

どうやら地面に叩きつけられたようだ

「いってぇな!」

「この場で私に殺されるか…この場から即座に去るか……選んでいいですよ」

俺のことを見下している王を見る

「お前はよぉ…悔しくねぇのかよ!自分の國の奴が乗っ取られたどころか大陸中で粛清とか言って殺ししてんだぞ!」

「ハッ!貴様が言うことではないだろう?人殺し」

あぁ……そうだな

「俺は人殺しの最低野郎だ!だけどアイツは…ジャンヌは違うだろうが!お前にメリットなんてねぇ!俺は嫌なんだよ!アイツが消えちまうのが!でも俺だけじゃどうにも出來ねぇ!」

ジャンヌがこの國の人間だから協力しろとか、ベリアルとかクレイが黙ってないとか……そんなの詭弁に過ぎない……

「俺が協力してしいから頼んでんだよ!メリットなんて知るか!これが俺の本心だ!」

しばしの靜寂の後、王が口を開く

「ふ、ふははは!いい答えだ!よかろう協力してやる!」

「は?」

今なんて……

「もとよりジャンヌの事をどうするか思案に暮れていた故、貴様らが話を持ちかけてきた時は協力してやるつもりだった」

ってことは……

「俺のこと試してやがったなぁあ!」

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