《現代知識で異世界無雙したかったよ……》人間の怪

「消え……た…?」

ディーノは唖然としていた。ファントムに向かって振り下ろされた死神の鎌によってファントムが消えてしまったのだ

「ん?……隨分と手応えがないな。まぁ魔力生命ならこの鎌の攻撃に抵抗出來るはずもないか……消え散ったのも納得かな」

おいおい……こんな化け…戦闘手段の無い俺じゃ勝てないどころか逃げることも出來ねぇぞ

「先に魔使いを倒せて良かった。というわけで次は君だ」

せめてぶか……こいつの侵を知らせるために

先ほどファントムを屠った禍々しい刃が自の首へとれる直前、何かによって弾かれる

「呼ばれて飛び出て完全剣士パーフェクトセイバーだ。ファントム君とチェイン君に連れてこられて參上」

それと同時に空から甲高い聲が響く

「ふはははは!あの程度で俺を倒せると思ったか!貴様の鎌が振り下ろされた瞬間に貓化して逃げたわ!」

あぁなるほど……貓化してサイズを小さくして鎌を避けたのか、そしたらあとは俺の後ろに隠れて移するだけ……と

「てめぇええ!俺を囮にしやがったなぁあ!」

……

………

…………

「さて一応理解はしてるけど……本當に生殺與奪ソウルリーパーのなんだな。娘の友達と全力で殺し合うとか父親失格だな」

完全剣士パーフェクトセイバーがこんなに早く來るとは……鋭が仇になったな。エルアとファングに戦力が集中してる間に僕が要所要所を潰して、最後に全戦力投……みたいな流れだったのに…やっぱりチェインを敵にしたのは間違いだったね

「君はいいじゃないか…父親失格だとしても、人間は失格じゃない。 僕はなりそこないだから……君が羨ましい」

どう頑張っても……未だ、人に戻る・・手段さえ見つからない。仮初めのは手にれたけど、僕はまだ人じゃない。神力が使えてるからね

「何がなりそこないだよ……行心理はめちゃくちゃ人間らしいじゃねぇか殺人鬼が」

僕が?……人間らしい?

「どうした?そんな不思議そうな顔してよ。俺から見たらお前なんざ神様ってガラじゃねぇよ。……そうだな言うなれば人間の怪とか」

なるほど……やっぱり人間は面白いなぁ。神様相手に人間の怪とはね

「君のこと気にったよ。僕の支配下に置こう」

「誰がお前の下になんか付くかよ。全力で足止めだ」

人間を逸した剣士と人間の怪がぶつかり合う

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