《クラス転移はts付きで》八話~おばちゃん程逞しいはない~

「あの、そこの人達、甘いお菓子があるお店って知りませんか」

シンノスケが聞きに行ったのは、井戸端會議中のおば……の方々だった。

ああ、別におばちゃんな訳じゃないからね。うん、決して睨まれたから、言い直した訳じゃないからね!

「そこの黒髪のちっこい娘が私達の事をどう思ったかを聞いてから教えるよ」

「うぇ!」

「なんだい、疚しい事でも有るのかい?」

どうやら失禮なことを考えていたのがばれてしまったらしく、おばちゃん達が睨んできた。ま、まあ、でもおばちゃんっていうのは事実だから別に隠さなくても良いよね!

「おばちゃんって思ったけど? ふぇ?」

ボクがそう言った瞬間、周りの溫度が下がった。周りを見てみると、カシモト達は「あぁ、馬鹿正直過ぎるでしょ」とか「こう言う奴だったな」って言う、憐れな、と言うよりもアホの子を見るような目線を向けてきた。

「あはは! 正直で宜しい! そこの二人みたいに気を使われる方が好きじゃないからね! じゃあ、ついてきな。」

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そう言うと強引に手を繋ぎ、引っ張って行かれた。ボクのロリィな見た目と合わさって……うん、絶対にこの人、ボクの事を子供扱いしてるよね? ボク、十四歳何だけどな。

「ぷぷ、あの……」

「私はナンサだよ、で、なんだい?」

「その娘、ぷぷ、十四歳です」

カシモトがその事を言うとナンサさんの顔に驚きの表になった。……そんな驚かないでよぉ、最近ボクですら本當に十三歳なのか、疑問に思い始めてるんだから。

「そうだったのかい、すまないねぇ、子供っぽいから、子供扱いして」

「いえいえ、良くあるんで。別に謝らなくても良いですよ」

「ありがとうね。そう言えばハンサ、勇者が召喚されたみたいだけど、どういう風に思う?」

ボクがそう言うと、隣を歩いていた、もう一人のおばちゃん。ハンサさんと世間話をし始めた。その話が始めから勇者の話って。この事かな? あのツンデレ門番さんが言っていたことは。

「騎士団に編させられると思うから平民である私達にとっては害悪な人でしょ」

「はあ、本當に王は何がしたいだか、街中だと騎士団が幅を利かせて、私達は、玩かなにかと勘違いしているのかねぇ」

「あの、騎士団ってどういう事ですか?」

ボクがその事を聞くと結構驚かれた。

この話は、広まっているから知らないってことを驚かれたんだと思うよ。決してちっちゃいからとは思われてはないと思うよ。……多分。

「最近、騎士団が街で略奪やら、拐、果ては人売買までしてるんだ。だからその話をしていたんだよ」

「うぇ、そんな酷いことしてるんですか! 何て國なんだここは!」

シンノスケが急に憤りをじて怒りだした。

まあ、ボクも憤りはじてるけどぶべきではないんじゃないかな? 心臓に悪いし、あとボクは頭痛くなったし。

「特に、ちっこいのと赤髪の娘は気を付けてね。強されるかもしれないから、もうすぐ著くよ、私達は、この時間帯はいつもあそこで井戸端會議してるから、暇なときにはいつでも來ていいからね」

やっと! お菓子が食べれるよぅ

お菓子を売っているらしい店に著いたときには武裝した人達、計十人に包囲されていた。

「王國騎士団の命令だ! 此処に若い娘がいるのはわかっているんだぞ! 早く出せ! さもないとこの店がどうなっても知らないぞ! って、何だお前は!」

「ライム 何やってるの!」

ああ、ボクは無意識で騎士団の方向に歩いていたみたいだね。カシモトが呼び戻す聲が聞こえるけど、それで帰して貰えるほど向こうも優しくないし、それに、ボクはそんなに無しじゃないからね。

「君達はそこで何をやっているのかなぁ? 武裝集団で一般人の店を囲むことが騎士団の仕事なのかな? それが本當なら騎士団じゃなくてただの、盜賊だけどね。で、君達は盜賊なの?」

「くそアマ! 騎士団を侮辱するとは良い度だなぁ! お前ら! こっちの奴を先に狙え!」

「ちょ、ライム! 助太刀するよ!」

ふう、衝的に啖呵切っちゃったけど、正直滅茶苦茶怖かったよ。流石に十人を一人で対応するのも難しいしね。

「じゃあ、EL -ファング」

ボクがそう言うと銃剣のついたEL-ファングを呼び出した。まあ、話さなくても呼び出せるんだけどね。

ん? 何で呼び出したかったかって?

そりゃ、カッコいいからに決まってるじゃん。

因みにEL-はライフル的な銃だよ。

そうしてEL-ファングを騎士団の一番前方にいる人へ銃口を向けた。

「ふふふ、じゃあ頑張ってね」

「ちっ、何から何までイラつかせてくる小娘だなぁ! お前の様な小娘が槍を持ったところで俺達が死ぬとでも?」

バンッ

そう、騎士団の隊長格っぽい人が話終わった瞬間、ボクはEL-ファングを撃ち放った。すると、前方の人の部の鎧には小さなが空き、その奧からが止めなく流れていた。

何だ、別に人間を殺すのにも戸いが無かったね。人間を殺すのは……とか思ってたけど、以外に簡単だね。

「なっ! 魔法ですら効かない鎧を一撃で貫通させる、だと! き、貴様! 隊員に何をした! 魔法か! 新種の魔法なのk「ドシュ」」

ボクは隊長格的な人が喋っているときにも構えていた。當然喋っているときには隙が大きく、簡単に狙い打てた。

て言うか、昨日と制度が違いすぎるんだけど? あれかな? スキル:狙撃を手しましたとか言ってた気がしたけど、その狙撃で命中度が上がったのかな? まあ、ボクは相手を打つだけなんだけどね。

「じゅ、十人長」

「くっ! 十人長の恨み! うぉぉ「ダシュ」」

「何が「十人長の恨み!」なのさ。街の人達からしたら、その數十倍以上は恨んでるだろうね。君達みたいな賊に連れ去られたりして。はいこれで三人。次は君達だよ」

「ひぃ!」

騎士団達の顔には、包囲していたときの偉そうな顔ではなく、生まれたての小鹿のように、足を震わせ、顔には恐怖という二文字が浮かび上がっているようだった。

「た、たすけ「ドシュ」

「ふんっ、君達がそう言われて助けたことが有るのかい? ないだろうね、君達のような下衆の集まりなら」

「ある、有るからたす「ドンッ」」

「まあ、助けたとしても、君達は殺すけどね」

そうしてボクが五人殺したとき、住民達がためていた怒りを発させ、戦狀態になった。ただ、戦狀態になるときには、騎士達は戦意がなく住民達に躙された。

五分後、そこには、五の死しか居なかった。

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