《クラス転移はts付きで》十三話~間抜けな娘程可いはない~
「こんにちはー、って誰も居ない。もしかして、さっきの外に出ていた四人の人達が門番の人だったのかな?」
ボクはそう予想を付けて行を開始した。
まあ、こんな仰々しく言ってるけどやることは、ブラブラと中を歩いて、誰かに出會ったら殺すって言う事しかしないんだけどね。つまりは、サーチ&デストロイだね!
一分間くらい歩き続けていると、左側に扉が現れた。
その扉の向こうからは喧騒が聞こえ、酒盛りでもしているのかと言うくらいには音がれていた。
「団長! アルビダ帝國が、き出したみたいですよ。これで我々も、帝國騎士団の幹部にれますねぇ」
「ふふ、そうだな。私たちのおで難航していたアルファス王國の侵攻が進んだんだからな、帝國での立場は決まったも同然だな!」
「「「はははは!」」」
ふ~ん、第一騎士団は、帝國に裏切った側の人達なのかな?
話的にはそう言うじだけど、……何て言うか、その、……帝國に裏切られる悲しい悪役MOB的な雰囲気がするのはボクだけなのかな?
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はあ、殺しに行きたいけど、流石に人數が多いよぉ。もしかしたら東門の殘っている全員がここに居るんじゃないの? ボクの自は、見た目通りの力しかないと思うから、囲まれたら終わりだと思うよ、だから、安全策を取らないとね! ……もしかしたら、ボクのからこの材質の剣が出來たのだから、馬鹿みたいにが固いかも知れないけど、怖いから試そうとは思わないよ。下手したら死ぬし。
はあ、バラバラに散るまで待つしかないかぁ。
そう、決斷したとき、ボクの目の前に全黒ずくめのの子が現れた。
こ、この人は騎士団の人じゃないよね? 多分に人は騎士団には居ないと思うし、……第一、この娘、忍者だし。
「私の名前は影華よ、フェルちゃ、フェルファール様に、貴が困ったときに助けて上げて、と言われてたんだけど、……流石に人數が足りないわね」
うん、忍者さんはフェルさんがボクに付けてくれた見たいだね。でもフェルちゃんって言いかける位、仲が良いんだね。
「毒を蒸発させるってのも手段の一つだけど、使用者の私達も危険だしねぇ、どうしようか」
毒ねぇ、毒、毒ガス、ガスボンベ、発、ポップコーン、キャラメルポップコーン、ふへへへ、ああ、ポップコーンを作ってみるのもありだね。今度カシモトに作って貰おう!
「ね、ねえ、大丈夫? 急に涎を出しながら、上の空になって、一回帰る?」
「はっ! 大丈夫だよ、ただ、し妄想し過ぎただけだから。それよりも、手っ取り早いと言ったら毒だからねぇ、眠らせるとかはできないの?」
「ごめんなさい、私は魔法を使えないから相手を眠らせるのは無理よ」
はあ、眠らせ……ん? 催涙スプレーって眠らせるやつじゃなかったけ? まあ、良いか。カモン! メニュー!
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催涙スプレー、10MP
催眠スプレー、20MP
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何か二つ有るけど、名前的には催眠スプレーとかの方が言いと思うから、そっちにしようっと。
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催眠スプレーの作を完了しました。
ご利用、有り難う座いました。
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「影華さん、ちょっとこれで試してみますね」
ドンッ 
 
そう言い、ボクは左腕を隠しながら扉を開けた。 
中には、ぱっと見て、十人程度の人が居て、中心には高級貴族のような服裝をしている人が居た。この人が神様が言っていた、ルルシアなんちゃら、って人なのかな?  
 
「誰だ! 何処からってきたんだ!」 
「君たちのせいで王都の外に出られないんだ! だから自首してくれるのなら殺さなくてもいいんだけどね」 
「小娘、お転婆なのは別にいいが他の奴に迷をかけるのはいけないなぁ、この第一騎士団、団長ルルシア・メル・ニードウェルが直々にお仕置きをしてやろうじゃないか」 
 
ニードウェルは、ボクを見てそのまま下卑た笑みを浮かべながら近づいてきた。 
何が「他の人に迷をかけるのはいけないねぇ」って、そっちの方が圧倒的に迷をかけてるって言うのにね。はあ、取り敢えず、近づいて來たら殺すか。 
 
「団長! 幾ら相手が小娘だからって、今団長に死なれると統率が無くなって滅茶苦茶になるんですよ」 
「はあ、幾らなんでも警戒し過ぎだっての」 
「これくらいが」 
 
サッ 
 
近づいてきた副らしき騎士の首を狙い、隠していた左腕で切り裂いた。 
 
「なっ! その腕の変形。まさかお前、機械種なのか!?」 
「君にはアルビダ帝國のことを聞きたいから眠って貰うよ」 
「ふん! 馬鹿め! この鎧が有る限り魔法など効かぬわ!」 
 
プシュー 
 
ボクは催眠スプレーを噴した。 
ニードウェルはガスにれ、そのまま眠りに就いた。 
 
「え、ちょ、な、何でニードウェルは寢てるの! あの、次からは何するのか先に言ってぇ!」
「ごめんごめん、ボクの技能で相手を眠らせられるんだよ」 
「き、貴様らぁ! 団長に何をしたぁ!」 
 
騎士の一人がびながら襲い掛かってきた。 
さっきの副さんを見ていたのに、何で無策で特攻してくるのさ? それほどまでに、學習能力が低いのかなぁ? 
 
ザシュッ 
 
「うるさいなぁ、ただ眠らせただけだよ、このまま君たちが自首するのなら何もしないけど」 
「団長に何かしたやつに対して、黙っているわけには行かないだろ! なあ、みんなぁ!」 
「おう!」 
「そうだ! そうだ!」 
 
はあ、なんで、味方が殺されたのに士気が上がるのさ? でも、この士気の高さで一気に來られるとかなりまずいからなぁ、催眠スプレー使うか。 
 
「はあ、面倒だから寢てもらうね」 
 
プシュー 
 
催眠スプレーを吹きかけられ、殘った騎士たちは全員眠ってしまった。 
あれぇ? なんか眠くなってきたのは気のせいなのかなぁ? ……すぴー。 
 
「ちょ、なんでライムまで寢てるの!? 運ぶの私だけになっちゃんだけど!」 
  
 
 
「ん~? あれ? ボクって東門にいたんじゃなかったっけ?」 
 
ボクが目を覚ますとそこはいつもの部屋だった。 
あれれ~? あれは夢でしたパターンだったのかなぁ? まあ、そっちの方が現実的だもんね、だって腕が剣の形になるんだから。意味が分からないよって。 
 
「えぇぇ! な、何で剣の形になってるの!? あれって夢じゃ?」 
「あはは、夢な訳ないじゃん、じゃなかったらライムを運んできた影華があんなにへとへとにはなってないもん」 
 
ボクが、あまりの驚きにんでしまうと、そのびにフェルさんが返答してくれた。 
 
「ありがとうね、東門を開放してくれたみたいだけど、何で眠ってたの?」 
「え、あの、その、あぅ~」 
 
さ、流石に恥ずかしくていえないよ。自分が使った攻撃を自分で食らって寢ちゃったって。元男として凄く恥ずかしいし。あと、そんな事を言ってしまったら、フェルさんにさらに子ども扱いされる気がする。 
 
「はあ、言いたくないなら言わなくていいよ、まあ、そういう表をするって事はなんか恥ずかしい事はしちゃったんだろうね、まあ、私が伝えたかったのは、謝の言葉と、あと明日の朝一番に私の父に一緒に會うって事だから、じゃあ」 
 
フェルさんは、そういって部屋を出て行った。 
よし! 明日の朝一番に國王に會えるぞ! そして國王にはの程を知って貰わないとねぇ、勝手に召喚したくせに、使い走りさせられるって、まあ、いいよ。 
あーあ、明日何しようかなぁ。 
 
下衆の笑みを深めつつ、ライムも、他のことの準備をするために部屋を出て行った。
そうして、アルファス王國、王都東門の開放が終わった。 
この東門開放は、救世の勇者である、ライムが初めて歴史書に載ることになった事件だった。……最後に、自分で使った能力によって眠ってしまう、と言う余計な事まで書かれてしまっていたが。 
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