《クラス転移はts付きで》十五話~普段怒らない人程怒ると恐いはない~

十分後、ボクは、自分の部屋でフェルさんに説教をされていた。

「はあ、ライムの言っていたことは正しいけど、やったらいけない事だって有るんだよ? それに、幾ら私とかのためだからってライムが死んでしまったら、私はそっちの方が悲しいよ」

うん、まあ、フェルさんの言っていることは全て正しいんだけど、こちとら、思春期真っ盛りの中學生だから素直に聞きたくないんだよねぇ。……あと、今謝ると橫のニヤニヤとしているシンノスケに馬鹿にされると思うんだよね。

「そうだぞぉ、俺だってライムが死んだら泣き崩れちゃうくらい、悲しいよ? 取り敢えず謝って」

「むぅ! そんな事いうんだったらもうし真面目そうな顔で言ってよ! 絶対馬鹿にする気でしょ!」

ボク達が馬鹿なことを言い合っていると、正面から絶対零度の目線をじた。

え、えっと、やっぱり普段怒らない人が本気で怒ると滅茶苦茶怖いね、學校にもそういう先生が居たけど、そのレベルじゃないねこれは、一瞬けなくなったよ。そう考えながらボクは現実逃避していた。

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「ふふ、私はライムに対して怒っているんだよ? それなのに、ライムは友達と楽しく談笑していて。真面目に聞いてくれないかな? 私も可い子に対して怒るのは余りしたくないのだけれど、かなり大事なことだからね」

「ひゃ、ひゃいぃ!」

「ぷぷ、「ひゃ、ひゃい!」って、そんなに怒られたくないんだったら問題行をしなければいいのにね」

うぅ、やっぱりシンノスケって魂が腐ってるよぅ、今回のことに関係無いからって好き勝手言いすぎだよぅ。絶対に呪ってやる! 呪師と呼んでくるからなぁ! 覚悟しとけよぅ!

ボクの心の中でシンノスケに暴言を吐きまくっていると、フェルさんがシンノスケの方向に顔を向けて、ボクにやったような目線で睨んでいた。

「貴方も貴方です、何故私がライムに説教しているときに、會話に混ざってくるんですか? 貴方にも説教をしたほうがいいと思うんですが、ライム、説教をしたほうがいいと思う? ああ、別にこの質問には自分が思ったほうに答えていいからね」

「せ、説教をしたほうがいいと思います!」

ボクが早口で捲し立てると、シンノスケがボクに向かって「ふざけんなよ! 友達だろ⁉ フレンズだろ⁉」と言う意思を出しながら睨んできた。

ぼ、ボクは知らないからね! 急に話に混じってくるのが悪いんだからね! だから! そんなに! 恨めしく睨まないで!

「何故貴はこの時でもライムに対して、恨む、と言う風な目線を送るのですか? まあ、ライムの罪よりは、比べにならない位軽いですが、貴に対しても説教をしているのですよ? その事を自覚してください」

フェルさんはシンノスケの事を叱っていたが、その目線はボクに向ける目線とは比べにならない程に優しい目線だった。

な、何でシンノスケに向けている目線が、マイナス二度位なのさ! ……い、いや、何でないです! 何でもないですからぁ! だからボクの事を見ないでくださいぃ!

「ライム! いい加減にしろ! 私はライムのために起こっているんだ、それなのに、何故あんなふざけた思考が出來るんだぁ?」

「ぴっ! ぴゃい」

ひぇぇ、い、行きなり怒鳴らないでよ、滅茶苦茶怖いんだよぉ、だからその目線をしでいいからはずしてくださいぃ。

「まあいい、今日言いたいのは、ライムのの事についてだ、ライム貴は機械種でしょう?」

「ど、どうして⁉」

た、確か機械種ってばれるのは不味いってどこかの神様が言っていた気がするんだけどぉ! 今って凄くピンチなのでは?

「ああ、別にとって食おうって訳ではないです。ただ、この事を教えてもらわないと國防上の問題で不味い事になりますから」

「ん? 國防上? 別にボクは個人的に國王に憤りを覚えただけだから、この國をどうかしようとかは思ってないからね?」

「その事じゃなくて」

ん? その事じゃないってどういう事? ま、まさかボクの存在に気付いた他の國がボクを狙ってこの國に進行してくるとかそう言うことなのかな?

「機械種についてだよ。機械種って言うのは人々にどう伝わってるか知ってる?」

「素材?」

「ま、まあ、そう伝わってる猛者も居るだろうけど。……一般的には、文明の破壊者って言われてるよ」

ぶ、文明の破壊者って、過去のボクの同族は何をしたのさ! 下手したら魔王とかよりもヤバイ存在なんじゃ?

「機械種は何度も私達、人族や森人族、獣人族などの人間と呼ばれる者達を苦しめていた。そのせいで、何度も人間の文明は消えていった。だから文明の破壊者と呼ばれているんだ」

や、やっぱり魔王よりもヤバイ存在じゃん! だからボクが暴れないかとかを確認しに來たのかな?

「だから余りライムの存在を他の貴族や國にばれたくないんだ。だから余り話題になるような変な行は慎んでもらいたい」

「えーどうしようかなぁー、別にボクはお金とかを貰えるんだったら暴れないんだけどなー、他の貴族や他の國なら、何かしてくれると思うんだよねぇ」

ふふ、これで甘いお菓子とかを貰えれば萬々歳だね! まあ、お金でも良いんだけどね。

「ライム、凄くゲスいぞ?」

「あ、そうだシンノスケ…………ごにょごにょ」

「ごにょごにょ」

「はあ、分かった」

お菓子お菓子、どんなお菓子がほしいかなぁ? 甘いのなら何でもいいけど、味しいものが食べたいしね。

「じゃあ、シンノスケ、部屋からでてもらいます」

「えぇ、一緒だったら弱點を教えてあげられたんだけどなぁ、まあ本人が言うなら仕方ないよねぇ、殘念だぁ」

「ふふ、弱點を探し當てるのも楽しいじゃないか」

「え?」

「いや、何でもない、今の事は忘れろ」

あ、あの、今は何の話をしているのかがわからないのですけれど、誰か教えてくれませんかぁ!

「ふふ、じゃあ、やろうか♪」

そう言いながらフェルさんはボクの服をがし始めた。

「ふぇぇぇ! な、なな、何でボクの服をがしにきてるんですか」

「シンノスケがこうするとライムは素直になるって聞いたからな、さあ、素直になってもらうよ」

「し、シンノスケぇ! 絶対に後で覚悟しとけよ!」

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