《クラス転移はts付きで》三十九話~サブキャラ程主人公よりも設定が濃い訳が……ある~

僕の元の名前はアリス、別はだった。

アリスは今から五萬年前に生まれた。

その時の文明は、ライムが言っていた地球、と言う星よりも數段発展しており、皆が皆が平和に生きていたが、戦爭などが起きず、文明は衰退への道を辿っていった。勿論、今のように複數の種族が居るわけではなく、強いて言うなら人工知能がもう一つの種族と言うようなじだった。

そしてある時、僕は世界のすべてを守れるような力を得た。

そしてある時、ある男が世界の全てを破壊できるような力を手にれた。

ある男の名はアレス、異界の神に魅られた、邪心の使徒だ。

このときの文明はアレスの邪法で崩壊させられた。僕は勿論、アレス以外の人も死んでいった。

そしてその數千年後、異常な速度で新たな文明が築き上げられた。そして僕は何故かアリスとしての記憶を持ち、アリスと同じ容姿、聲、髪、アリスが得た能力等、アリスの全てを持っていた。

そしてその文明はアレスと同じ容姿、髪、能力を持った人に崩壊させられた。そして僕はまた死んだ。

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そしてそれは延々とループしていった。

そしていつの間にか、僕からはが消え去っていた。

それでも記憶にある、友人、知人、他人の苦しむ聲、顔が脳裏に浮かび、アレスと戦った。

しかし、僕は幾ら頑張っても、最後の最後でアレスに殺されてしまっていた。

そして、僕は壊れ、ただ一つのスキルにり下がっていた。

そして何千年か経った頃、僕のであったものに魂が宿った。

その魂は世界を救う救世主らしい。

その魂は僕の數萬年の記憶やら何やらがったスキル、戦闘技能を手にいれていた。そして壊れながらも戦闘技能として、元の僕のかしていた。

久々にかしたの調子は、普通だった。以前となにも変わらなかった。そう思った途端、ほんのし、付いていた世界から再びが消えた。幾ら経っても進退せずに変わらない能力やに僕は絶していた。

僕のに宿った魂は、時折意味不明な方向へと進みながらも、しっかりと世界の平穏を保とうとしていた。いや、もしかしたら本人はそう言う風にしている自覚はないのかもしれないが。

そしてある時、僕は急に復活した。戦うのが怠いと言う意味不明な理由で。

僕を復活させたその魂の名はライム、何故、その事が分かったのかと言うと、僕の壊れた神を複製されたライムの神と換され、アリスの記憶と能力と容姿を持ったアリスのような何かから、アリスの記憶と能力を持ったコピーのライムに生まれ変わった。

その時から僕は久し振りに楽しい、嬉しい、と言うようなプラスなが沸きだしていた。そして今、いつもと同じ様にアレスに奪われようとしていた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「もう、もうお前達には奪わせない!」

そこまで思考すると、僕のは憎悪以外無くなってしまった。

「はッ! 何を言っているんだ、人間の安寧を奪ったのは貴様ら、機械主ではないか」

もう、アレスに魅られてしまった、と言うことでの慈悲は與えない。そもそも、それ以前に僕はもう正気を失っていた。僕の思考にはアレスを殺す、それ以外なかった。

「なにをほざいて――ごほっ、な、なんだ急にが」

そして、僕が生きているなかで、何千と見てきた景がまた起きた。僕がアレスに魅られた者に相対すると、その魅られた者は死に、そしてアレスが現れる、と言うテンプレートだ。

「やあ、アリス、久し振りだねぇ? まあ、俺は何処かの爺に封印されていたから會えていなかっただけだが、アリスは心が壊れてたんじゃなかったけぇ? まあ良いよ、結局、アリスは俺に殺される運命なんだからねぇ、まあ、々楽しませてねぇ? ケヒヒッ」

何時ものように現れたアレスは、何時もと同じ様に、數萬年前から変わらずに漆黒にローブを被っていた。そしてアレスは大きな鎌を持ち、目を見ると又々、相変わらず、絶、憎悪、恐怖、死、その他諸々のが涌き出るような目だった。

「絶対に、絶対に! この文明は壊させない!」

僕を絶から救ってくれた人が居る文明、僕に希を見せてくれた人が居る文明、そして生きる意味を教えてくれた人が居るこの文明を、絶対に壊させやしない!

僕が心の奧でそうぶと、どんどんと力がわき出てきているような気がした。

「なっ! 何をして居るんだ! 何故機械種の象徴である鉄の翼が、本の翼になっていくんだ!?」

ふと、目にったガラスに破片を見てみると、僕の背に生えていた機械の翼がどんどんと本當の、天使の翼になっていっていた。

「は、はは、そんなことをしたって俺が勝つ運命なんだ、お前が何をしようとしても、結局は虛仮威しに相違ねぇんだよ! 消滅アナイアレーション!」

流石に本は、先程の人達とは格が違い、一度唱えるごとに、五、六百発程の消滅アナイアレーションを放った。

勿論、僕にはそんな數は対応できるわけがなく、何時も通り、殺される。そうアレスは思っているだろう。まあ、その通りになりかけているが。

「貴様にはもう好き勝手はさせない! 秩序の審判オーダージャッジメント」

僕の頭に浮かんできた者を唱えた。

そうすると、空からが現れ、アレスの周りに有った禍々しい球を包み込み、周りの破壊されたものを修復し、禍々しいは消えていった。

「な、なんだその力はぁ! い、いつそんな力を手にれたんだぁ! うがぁ!」

禍々しい球を消し去ったが、アレスを包み込んだ。

するとアレスがもがきだした。

「向こうで後悔していろ! 有罪ギルティ!」

「がぁぁ!」

頭のなかに浮かんだ、もうひとつのを唱えると、アレスはもがき苦しみ、そして消えていった。

そして、僕は秩序と審議の神になった。

そしてその數十分後、襲撃してきた人たちは、徐々に正気を取り戻し、全員、投降し、今回の事件は幕を閉じた。

それと同時にライムの意識が戻り、僕は心の奧側に戻っていった。

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