《神話の神とモテない天才~異世界で神となる~》#13妖怪退治完了!?

あの謎のが俺たちを包んでからしばらく経ったであろう。

俺はやっと目を覚ました。辺りを見回すが、儚月の姿はない。

そしてサグメちゃんはまだ眠ったままだ。

・・・どうやって起こそう。

第一、俺はの子を起こしたことなんてない。

というかそんな経験する人はないだろう。

起こすにはちょっと勇気がいることだ。

「ん・・・・あれ?あの妖怪は?」

そんな事考えてたら、サグメちゃんが目を覚ました。

「どうやらもういないみたいだよ」

「さっきのは何だったのかしら。あ!そういえば

退治の報酬は!?」

サグメちゃんが大事なことに気が付いたかのように言った。

そういえばどうやったら報酬って貰えるんだろう。

「どこかに呪じゅごんの欠片がないか探して」

「呪の欠片?」

「妖怪を倒したときに落とすものよ。あれがないと

報酬が貰えないの」

そりゃ大変だ。報酬がないと俺は一文無しになってしまう。

「じゃあこの辺を探そう」

二人で辺り一帯を探す。なかなか見つからない。

十五分ほど探していると建の片隅に

禍々しい雰囲気を漂わせる黒の石みたいなのを見つけた。

「もしかしてこれかな?」

そう言いながらそれを見せてみる。

「そう、それよそれ!」

サグメちゃんが嬉しそうに言った。

待てよ・・・欠片があったってことは儚月は

倒されたって事だよな。一誰に?

まあいいか。なにしろあまり戦わずに済み、

幸運なことだ。これで町に戻れる。

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