《神話の神とモテない天才~異世界で神となる~》#24國津神の反
った店は俺も初めてだが前々から気になっていたので
良い機會だ。ここは若者向け甘味店で、裝は
小綺麗でお灑落な雰囲気のある店だ。
「ここの抹茶大福ホントに味しいわね」
サグメちゃんが味しそうに大福を食べる。
喜んでもらえてよかった。
そして俺はきな餅を頼んで食べた。
きなが甘くて中々味しい。
そんな至福のひと時だが次の瞬間、
「大変だー!國津神の反だー!」
「な、何!?」
遠くで男がぶ聲が聞こえた。その聲により
店もどよめく。國津神の反?
前にカナヤマヒコさんがそんなこと言ってたような・・
「とりあえず逃げよう。ここにいては危ないわ」
危機を持った顔でサグメちゃんが言った。
そして俺の腕をつかみ、店を颯爽と出た。
そういえば會計していないけど急事態だから
しょうがない(この世界でも普通に犯罪だが)。
外に出てみると何と海の方に大型の戦艦らしきものが
4隻ほどこちらに向かっていたのだ。
この世界は古き日本ってじなのに新幹線やら戦艦やら
雰囲気が臺無しだな。
「あれは別天津神ことあまつかみの技がないと造れないはず・・
こっちに來て」
そう言って俺の腕を引っ張り北の方に走っていった。
というかサグメちゃんの握力が強くて腕が引きちぎれそう
(の子に向かって失禮だが)だ。
そして俺とサグメちゃんは北の山の奧にを潛めた。
一刻も早くここを抜け出さないと・・そんな思いに駆られる。
ったく・・せっかくサグメちゃんと食事を堪能していたのに
・・いつもこうだ。前の世界でもチャンスだと思ってもすぐに
それが引き裂かれる。モテない原因の一つでもある。
そもそも何故國津神は反を起こしているんだ?
【書籍化・コミカライズ】無自覚な天才少女は気付かない~あらゆる分野で努力しても家族が全く褒めてくれないので、家出して冒険者になりました~
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