《神話の神とモテない天才~異世界で神となる~》#39ドアと戦艦部
どうすりゃいいかと悩んでいた時、サグメちゃんが
「いい?せーので一斉にここから抜け出すわよ」
とヒソヒソ聲で俺たちに伝えた。せーので一気に
飛び出すんだな。
「せーのっ!」
サグメちゃんの掛け聲とともに一気に駆け出した。
なんとか全員抜け出せたようだ。で、こっからどうすれば?
「こっちに來て!」
二人とも、戦艦部へのり口のドアで手を振っている。
慌ててそっちに向かった。そうするとすぐさまドアを
開けて、中にった。
「ふう、助かった」
と一息ついたがそんな場合ではなかった。
甲板の國津神たちがこっちに向かい、ドアを開けようとする。
二人が必死にドアを抑えるが、開くのは時間の問題だ。
ドアを開けなくするには・・
「イコナちゃん、ドアを重量化!」
ドアを重くすればきっと開けないだろう。
すぐさまイコナちゃんがドアを重量化。するとドアの重みに
耐え切れなくなった蝶番が外れ、ドアが落ちる。
戦艦のドアは分厚いのでドアが倒れることはない。
念のためその辺の荷箱ドアの前に置いておく。
「よし、これで向こうはってこれない」
向こうの様子は分からないが必死に開けようとしてるだろう。
「お手柄だったわね」
「あの狀況であんな事思いつくなんて頭が切れるね」
戦艦部の廊下を歩いているとき、二人が俺を稱える。
これはちょっと嬉しい。
サモナーさんが行く
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