《天才高校生は実は暗殺者~地球で一番の暗殺者は異世界で通じるのか~》第9話(訓練開始)

明日香サイド

朝はナーズさんに起こしてもらった。

「おはようございます、シロノ様」

「ほぁ~、おはようー、ナーズさん」

「朝食を持ってきました」

「ありがとう~…」

「寢ないで下さい」

「嫌だー! まだ寢る! おやすみ…」

「クロノ様に言いますよ?」

「起きてます、起きてます。だから、影君に言わないで~(泣)」

私は一瞬で目が覚めた。昔、影君が家に泊まりにきたとき朝ずっと寢ててとても恥ずかしい思いをしたのを思い出した。

ナーズさんが影君の名前をだしている理由は私が影君のことを好きだと知っているからだ。「何で知っているんですか」って聞いたら「世話役なので世話する人のことを知るのは當たり前です」と言われた。その時生まれてから一番か二番目に顔を赤くした。

「じゃあ、訓練場に行くね」

「いってらっしゃいませ」

訓練場に行く途中で栞奈と出會った。

「おはよう明日香、明日香にしては珍しいね。あっ、世話役の人に起こされたのね。」

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「おはよう栞奈。朝から失禮だね。たまには朝早くに起きるよ。」

栞奈は私が朝なかなか起きれないのを知っている。

「でも明日香は全然起こそうとしても起きないしね。……世話役の人に影秀君の名前だされた?」

「な、なん、何で知ってるの!?」

「何ででしょう?」

「教えてよー。ケチー。」

訓練場に行くとほとんどの人がいた。

それからしするとの騎士の人が

「よし、では訓練を始めるぞ。私の名前はキリン・クロースだ。呼び方は好きにすればいい。訓練の容について質問や不満があれば私の隣にいるギランに言え。まずは訓練場を五周走れ。ペースは自分で考えろ。」

三十分後には皆終わっていた。ステータスのおかげで力が上がっているようだ。

私が疲れて、地面に座っていると聖也君が話しかけてきた。

「白乃さん、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ。聖也君は速いね。」

「僕は元々サッカー部だからね、走るのはなれていたんだ。それより、天先生が速かったのが驚きだよ。」

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「確かに天先生も速かったね。天先生ー、なんでそんなに速いんですか?」

「剣道は意外と力が必要だから、毎日走っていたのよ。まあ、私より黒野の方が速いけどね。」

「やっぱり影君はすごいね~」

私の言葉を聞いたせいか聖也君が苦い顔をしていた。

十分に休憩すると、クロースさんの聲で訓練がまた、始まる。

「次はステータスで武道の方が向いている奴は私の所にこい。魔法の方が向いている奴はネマミルの所にいけ。」

「聖也君、天先生を私はネマミルさんの所にいってくるね。」

「よーし皆集まったな。俺の名前はネマミル・ソローテだ。好きなように呼んでくれ。じゃあ移するぞ。」

「ネマミルさん、どこに移するんですか?」

「勉強室に移する。魔法の練習はまず知識など、ここでやらなくていい練習ばかりだからな。」

「では、魔法について簡単に説明するぞ。魔法とは魔力を使って発することを言う。魔法を発させる為には詠唱と発させる魔法のイメージがいる。無詠唱で魔法を発させる人は魔法をかなり使える人か才能がある人だけだ。魔法を使うには大前提として魔力を自分の魔力を知出來ること、ある程度魔力作が出來ることが必要である。だから自分の中にある魔力を知しろ、知出來た者から前にでろ。」

ネマミルさんは部屋から出て行くと本を何十冊と持ってきた。

それから一時間後に私と栞奈が出來て前にでた。

「早い奴でもまだかかると思っていたんだけどな。じゃあ、俺に背を向けろ。」

私達は後ろを見ると、ネマミルさんが背中をってきた。

「「な、何をするんですか!」」

「勘違いするなよ。魔力作の覚がわからんだろ。だからそれを教えるために相手の心臓の近くをるのがやりやすいんだ。魔力を知出來るならこれがわかるだろ。」

「あっ、魔力がみたいに中をまわってる。」

「流石だ。ちゃんと知出來たみたいだな。じゃあ今の覚を忘れるなよ。お前達は読書していろ。」

「何でですか?魔力作の練習をしたほうが良いんじゃないですか?」

「確かに魔力作の練習をしたほうが良いけどね魔力作は1日で、完璧に出來るもんじゃない。しかもするのに集中力が必要だから、知識をにつけたほうがいいんだ。」

そして終わりまではネマミルさんのアドバイスによって皆出來るようになった。

キリンサイド

私は久しぶりに城の訓練場で訓練をしていた。いつものように訓練をしていたら、後ろに誰かいることに気がついた。

「あなたは何者ですか。」

そこには見たことがない人がいた。髪のが黒と青で目のが黒のとてもカッコイい人が。思わず見とれそうになったけどしっかりとした口調できくことができた。

「僕は勇者召喚をされて使用人になったエイシュウ・クロノです。」

彼の言葉を聞いて何で使用人になったのかききたかったが、無意識に剣を向けていることに気付いた。

「そうですか。すみません、いきなり剣を向けてしまって。」

私は勇者に剣を向けてしまったことがとても恥ずかしくなった。私のことを考えてくれたのかエイシュウは

「いえいえ、大丈夫ですよ。知らない人がいたら警戒するのは普通ですから。」

と、言ってくれた。謝の気持ちを込めて

「そう言ってもらえると助かります。ところでどこでいつからいましたか?」

「だいたい、十分前ぐらいですよ。」

「そんなに前にいたんですか!聲をかけてくれれば良かったのに。」

「あなたの剣筋が綺麗だったので。つい、見惚れちゃいました。」

「ありがとうございます。だけど私なんてまだまだです。もっと努力をしないといけません。」

これは本當のことだ。私は団長や副団長に全然勝てていない。

「熱心なんですね。では僕は自分の訓練をするので。」

エイシュウはそういうと訓練場を走り出した。

私はエイシュウが訓練を始めたのを見て自分の訓練を再會させた。

訓練をしながらエイシュウの方を見るとかなり速く走っている。そして、剣の素振りもとても綺麗で速い。

「すごいですね、エイシュウは。あっ、エイシュウって呼んでいいですか?」

「はい、いいですよ。えっとー…」

「自己紹介が遅れました。私の名前はキリン・クロースです。キリンと呼んで下さい。それと私に敬語はいりません。」

「わかった、キリン。よろしく。」

「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

自己紹介をしたのでエイシュウに聞きたいことをききました。

「エイシュウはどのような鍛錬であのスピードのまま走れるようになったのですか?」

「僕はあのぐらいの距離は毎日走っていたから、自然と走れるようになったんだよ」

「すごいですね、毎日あのぐらいまで走っていたんですか。では、私は用事があるので帰りますね。」

エイシュウはあの距離を毎日走っていたんですか。私もしずつ距離をばして行きましょう。他の勇者はどのような人なのでしょうか。エイシュウみたいな人だといいのですが。

「陛下、キリン・クロースです。」

「キリンよ、れ。」

「失禮します。私に何か用ですか?」

「そうだ。そなたには勇者達の訓練をしてもらいたいのだ。」

「わかりました。訓練の容はどうしましょう?」

「そなたに任せる。」

「わかりました。……」

「どうした?キリンよ。」

「陛下、質問をしてもよろしいでしょうか。」

「よいぞ」

「ありがとうございます。エイシュウ・クロノを知っていますか?」

「ああ、クロノ殿か。なぜそなたがクロノ殿を知っているのか?」

「それは私が訓練場で訓練をしているとエイシュウが訓練をしにきたからです。それより、クロノ殿?陛下が殿付けをするなんて珍しいですね。」

「確かに。なぜかクロノ殿には丁寧に接して損はないと思うのだ。それよりクロノ殿がどうした。」

「なぜエイシュウは使用人になったのですか?」

「ああ、それはクロノ殿のステータスが低くてクロノ殿から使用人として雇ってくれと申してきたからじゃ。」

「低いといっても勇者としてでしょう。」

「いいや、クロノ殿はこの世界の人の平均ステータスより低かったぞ。」

「そんなハズはありません。エイシュウのステータスが低いなんて、」

「余が噓をついていると申すのか。そんなことで噓をついて何の得がある?」

「いいえ、そう申したいのではありません!エイシュウは私より速くけて力もあります。多分、私より強いでしょう。」

「何!?それはまことか!」

「私のですけれど、」

「しかしそうなるとおかしいぞ。クロノ殿のステータスは『真実の水晶』で、絶対に隠蔽が出來ないはずじゃ。」

真実の水晶:った者の隠蔽スキルを無効化してステータスをうつす。

私と陛下のエイシュウに対する謎が深まった。

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