《天才高校生は実は暗殺者~地球で一番の暗殺者は異世界で通じるのか~》第10話(模擬戦)

キリンサイド

私は勇者達に舐められないように強い口調で接した。

勇者達はエイシュウより力とスピードがなくて殘念に思いまた、安心した。勇者達全員がエイシュウぐらいだったら私の努力、この世界にいる人の努力が不甲斐ないと言われているのと変わりない。

勇者達のきはステータス任せのきが多かった。

一人だけ武の持ち方やき方が正しい人がいた普通の兵士よりは強いだろう。

「すみません、あなたの名前を教えてもらってもいいですか?」

「私の名前はキサラ・テンドウです。どうかしましたか?」

「いえ、あなただけが剣の持ち方やき方が正しかったので。」

「ありがとうございます。しかし私なんてただの凡人ですよ。」

「そんなことはありません。あなたには充分才能があります。」

「確かにしは才能があるかもしれません。しかし、天才と比べればただの凡人ですよ。」

「あなたより強い人がいたんですか。ぜひ、あってみたいです。」

こんなに才能があり、強い人が天才と言うならばとても強いのでしょう。

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「多分會えますよ。その人は私達と同じで勇者召喚でこちらにきたひとですから。」

「でも、ここにいませんよね。ここにはあなたより強い人はいないし。……もしかして、その人の名前はエイシュウ・クロノですか?」

「黒野のことをご存知でしたか。では分かると思いますが黒野は私より強いですから。」

「確かにエイシュウのほうが強いでしょう。なぜ使用人になったのでしょうか?」

「黒野には黒野の考えがあるのでしょう。」

どうやらエイシュウはキサラ・テンドウと仲が良いみたいですね。それより何で使用人になったのでしょうか。キサラ・テンドウでも兵士になるのは簡単で頑張れば兵士長にもなれるでしょう。そんな彼よりも強いのですから、騎士団にることは可能でしょうに。

「休憩は終わりだ。今から模擬戦をする。戦う相手はくじで決めてもらう。優勝者は私と戦ってもらう。」

「はいはーい、すみませーん。」

「なんだ。」

「あんたに勝ったら訓練をしなくていいですかー」

「お前の名前は何だ?」

「カンペイ・フルタでーす。」

「そうか、フルタ。いいだろう。お前が私に勝てばな。それよりも、お前が優勝するとは思わないがな。」

「なんだと!おい、無視すんなや!」

あんな奴のどこが勇者なのだ?

模擬戦をして注目する試合はテンドウとアズマの試合かな。

アズマvsフルタの試合はフルタが攻めていたけど、アズマが上手くカウンターをして勝ったな。

カグラvsカンセイの試合はお互いが同じぐらい力で盛り上がった。最後はカグラのフェイントで勝ったな。

カグラvsアズマの試合は最初は互角だったけどアズマがカグラを転かして剣を奪って勝った。

テンドウvsアズマの試合は決勝戦だけはあって素人でも凄さがわかったらしい。テンドウは剣だけではなくても使って攻撃して行き勝った

「では、キサラ・テンドウvsヨヅキ・アズマの試合を始めます。それでは、始め!」

開始と同時にアズマがキサラに急接近した。そしてそのまま、キサラにめがけてパンチをするがキサラの剣で止められる。すかさずキサラは攻撃するがアズマは距離をとる。

「やるな、そのきは黒野にすすめてもらったのか?」

「…ああそうですよ、…天先生。」

「しかしそれは相手の意表をつかないといけないのは知っているよな。私も黒野に教えてもらったんだ。」

「……影秀、何で教えてるんだよ。」

「それは私が頭を下げてお願いしたからだ。あいつは押しに弱いからな。」

「……俺もそうやって教えてもらったもんな。」

二人はし話したらテンドウがアズマに向かって攻撃を仕掛けた。アズマは上手く避けたり恥じたりする。アズマの狙った一撃で剣を飛ばす。アズマは剣を飛ばすことに功して気が一瞬緩んだ。しかし、テンドウは剣を飛ばされるとすかさずアズマに締め技をした。まるで最初から決めていたように。

「そこまで、勝者キサラ・テンドウ」

「天先生、最初からアレを狙っていましたね。」

「ああそうだ。神楽との試合でアレをしたから私の試合でもすると思ってな。」

「二人ともなかなかの試合でしたよ。では次は私との試合ですね、テンドウさん」

「よろしくお願いします、クロースさん」

「では最後の試合キリン・クロースvsキサラ・テンドウの試合を始めます。それでは、始め!」

「…………どうしたんですか?」

「いえ、私は始め攻撃をしないでおこうとおもいまして。」

「そうですか、ではありがたく攻撃させてもらいます。」

テンドウさんの剣は上手だった。フェイントなどもいれていて良かった。しかし、素直過ぎる。こんな剣では簡単に避けられてしまうのに……まあ、このぐらいまで出來ていたら十分ですよね。

「さすがです。とても上手ですよ。」

「ありがとうございます。しかし、全ての攻

撃を避けたりいなしたりされているのでほめられているのかわかりません。」

「もちろん、ほめてますよ。ではここからは私からも攻撃します。」

テンドウさんはしっかりと相手をみて対処しています。素直な剣のわりには実際の剣をしってます。

テンドウさんが隙を見せてきたので攻撃すると剣を弾かれものすごいスピードで攻撃してきました。私は完璧に避けたと思ったが腕に當たってしまいました。そしてつい、本気を出してしまいました。

「そこまで、勝者キリン・クロース」

「ありがとうございました。私に本気を出させるなんて凄いですね。」

「それでも最後のししか本気は出していなかったじゃないですか。あの技で決めれなかったのでどうやっても勝てませんよ。」

「そんなことはないですよ。アレを完璧にかわしたと思ったのに腕に剣が當たってしまいました。アレはどうやったんですか?」

「それは言えませんね。アレは私の技ですから。しいていうのなら、黒野に教えてもらいました。アレは人を殺す為の技だと。」

「やはり誰かから教えてもらったんですか。アレだけはあなたがだした技の中でも別格ですから。…それより、エイシュウはなに者でしょうか?確かにさっきのは人を殺す為の技かも知れない。けどなんでエイシュウが……。」

僕はこれからどうしようか考えていた。仕事が終わって図書館に行き必要な知識を覚える。これは大切だけど訓練もしたいな。

(そういえば、ナズナの本當の力はこの世界でかなり優秀だったことを忘れてた。)

(けど、ナズナはステータスを隠していたしやっぱり力を知られたくないのかな。)

考えながら図書館に行くと誰かが聲をかけてきた。聲をかけてきたのはナズナだった。

「やっぱりここにきた。なんでエイシュウは仕事が終わったらここに絶対くるのよ。」

「絶対にくる訳じゃ無いけど知識はあって損はしないから。」

「それよりも、魔力作の練習をしなさい!せっかく私が教えてあげたのに。いくら出來ないから魔力作の練習をやめていい理由にはならないわよ。」

「魔力作ならできましたよ。」

「しょうがないから私が教えてあげるわよ。」

「だから出來ました。」

「エイシュウでも流石に1日で出來るようにはならないよね。」

「だから魔力作は出來ます!」

「そうそう、エイシュウは魔力作が出來る………………ってそんな訳ないでしょ。」

「じゃあみてください。今も意識せずに魔力作をしていましたから。」

「…………ほ、本當だ、わ。ありえない、ありえない。なんで1日で出來るのよ!勇者達だって1日で出來ていないのに。」

「あはは、ステータスが低かった分こっちが得意みたいですね‥。」

「はぁー、もういいわ。何があってもエイシュウのことで驚かないと決めたのに。」

「それより、お願いがあります。僕に稽古をつけてもらえませんか。」

「……なんで私にお願いするの他にも強い人はいるし、私より強い人が。」

「それはナズナが親切だから。こんな僕に親切にしてくれた人に稽古をつけてしいと思うのは當然だと思うけど。それに僕からしたら皆強い人だから。」

「……分かったわ。私の稽古はキツイけどいいのよね。」

「はい、もちろん。」

「じゃあ今日の夕食を食べた後に訓練場に行って。今日は基本魔法である『強化』を教えるわ。」

「それなら使えますよ。」

「……………………」

ナズナのび聲が城の中にずっと響いていた。

これが勇者達にとって七つの怪談の一つになることをエイシュウとナズナは知らない。

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