《職業通りの世界》第39話 2人の暗殺者と
 まず、メサのスキル。
・姿隠し ー周りから姿を隠す。認めた相手の人には見えるようにする事も可能
・暗殺 ー暗殺に必要な能力、技が高まる
・拷問耐 ー拷問に対し、ある程度耐を持つ
 3つしか無いし、どれも暗殺者らしいものだ。もうし他のスキルも無いと困ると思うんだが。
 次にメイカのスキル。
・姿隠し ー周りから姿を隠す。認めた相手の人には見えるようにする事も可能
・暗殺 ー暗殺に必要な能力、技が高まる
・幸運 ー運が高くなる
・拷問耐 ー拷問に対し、ある程度耐を持つ
 メサより幸運という、何とも言えないスキルが追加である。そして、2人ともある拷問耐があるのは組織がそういった教育をしたからだろうか?
 このスキルがあるから暴をされるかもしれないという狀況下でもあんな強気でいたんだろう。
「私とメイカのスキルは全て組織で教わったスキルです。実は変裝適正というスキルが足りないんですけど、無くて良かったです。変裝のスキルは相手の顔の皮を剝いでりすましやすくするスキルですから」
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 一概にそうとは言えないだろうが、変裝というスキルの闇の部分を聞いてお嬢様はし気分が悪そうな顔になっている。
 というか、組織にらなかったらスキルを何も持っていなかったのか。俺はバンバンスキルを獲得しているが、もしかしておかしな事だったりするのか?
「お前の幸運はあてにならないな」
「いえ、そんな事はありませんよ?」
 メイカに向けて言ったのに、メサが元気というか幸福のある顔で否定した。俺に捕まっている時點で幸運では無いと言う前にメサがハッキリとした口調で言った。
「リクトさんと……「朱音です、よろしくね」あ、はい。よろしくお願いします」
「じゃなくて、リクトさんとアカネさんに出會えたので私たちはとても幸運だと思います」
 お嬢様が挨拶をしたせいでぐだぐだになったが、メサはし微笑んで言った。隣のメイカもし遅れて「思います」と言った。
 それを聞いたお嬢様は、俺を助けた時と同じ、『やって良かった』と言っているかのような、嬉しそうな顔になる。
 俺はそんな空気がむずくて、テントの出口へと歩く。
「お嬢様、そろそろ出発しましょう。……メサとメイカにはテントを畳むのを手伝ってもらう」
「私も手伝うよ?」
「お嬢様は馬車の寢袋をしっかり元の狀態に戻しましたか?」
「げっ!」
 毎回注意されている事を言われ、変な聲を出した後、お嬢様はし早足でテントから出て行った。
「よし、さっさと片付けるぞ。お嬢様よりスピーディーに」
「「はい!!」」
「……うーん、ここ!」
「アカネさんは中々いやらしいところに置きますね…」
 背後からお嬢様とメサの聲が聞こえる。お嬢様とメサは俺が作り出したマグネット式のオセロに興じている。聞いている限りだと中々接戦みたいだな。
 メイカは俺の隣で馬の扱い方を勉強するために俺の手のきを観察している。何でも、しでも役に立つため、メサと代で何とか馬縦適正のスキルを獲得しようとしているらしい。
 確かに馬の縦を任せられたら、馬車でお嬢様の相手も出來るし、メサかメイカに何かのスキルを獲得させる手伝いが出來るかもな。
「メイカ、スキルってものは実際にやったり、強い思いがあれば獲得出來るんだろ?」
「…実際にやるのは合ってるけど、思いでは取れないはず。思いじゃなくて、コツや仕組みを理解する事がスキルを獲得する上で必要……なんです」
 俺や同じく限界突破を獲得したという悠の場合とはし違うらしい。まあ、あらかた合ってるだろ。
「じゃあ、俺の膝に乗って綱を握れ。俺がお前が落ちないように押さえてやるし、綱の扱いが悪かったら修正もしてやるから」
「えっ!?でも、男の人の膝に……!?」
「ん?いきなり1人で握りたいのか?だが、お嬢様が居る以上、そんな危険な事は出來ないぞ」
 メイカは顔を赤らめながら、ゆっくりとをらせて近づいて來るので腕の位置をし上げてり込みやすくする。
 メイカは恥ずかしがりながらも俺の膝に素早く乗った。だが、そのタイミングで、馬車の車が石を踏んづけたみたいで、車が軽く跳ねる。
 跳ねた時にメイカが落ちないように、左手をメイカのお腹に回して、俺の右橫腹部分の服を摑んで固定した。
「早く膝に乗ってる綱を握れ。腕の高さは俺の腕の高さと一緒だぞ」
「は、はい…」
 メイカの膝から落ちそうになっていた手綱をメイカが慌ただしく握り、何とか馬の縦に支障が出なかった。
「そうだ、その高さだ。その高さを覚えたら言えよ。右も持ってもらうからな」
「は、はい…」
 やけに集中しているのか、顔を赤らめさせたまま、汗をし滲ませて腕の高さを見比べている。
「……ねぇ、陸人?」
「はい、何でしょうか?」
「私も後でそれーー」
「絶対ダメです。次はメサにやらせますし、そもそもお嬢様が手綱を握るなんて、あり得ません」
 俺は執事として當たり前の事を言ったのだが、拗ねたように無言で叩いてきた後、メサとオセロを再開したらしい。お嬢様は興味があったのかもしれないが、これは乗馬のように楽しいものじゃない。お嬢様には休憩の時間に乗馬でも教えて機嫌を取るか。
「あの、これでいいんですか?」
「ん?……よし、右の方もやってみろ」
 メイカは案外飲み込みが良いのか、意外と可も不可もなくというじで、このままいけばスキルを獲得する前に普通に得しそうだ。
「お嬢様、しよろしいでしょうか?」
「……何?」
 晝飯を終えて片付けをあらかた終えたので、今度はメイカとオセロをしているお嬢様に聲をかける。
 お嬢様はずっと不機嫌で、空気が悪かったのでお嬢様を多強引に立ち上がらせ、手を引いて歩く。
「……何するの?」
「お嬢様に乗馬を験してもらおうかと」
 馬車とを繋ぐ綱が取れて機嫌の良い馬に乗り、お嬢様に手を差し出す。お嬢様は不機嫌ながらも手を取ったので、手を引いて俺の前にお嬢様を乗せる。
 お嬢様の姿勢が安定したので、馬を走らせた。
「……お嬢様には者のような事をさせる訳にはいきませんが、乗馬の練習なら付き合います。お嬢様が乗馬を嗜んでいても不思議はありませんから」
「…陸人が付きっきりで?」
「もちろんです」
 斷言すると、お嬢様は俺のにしを預けた。機嫌は治ったらしい。
「乗馬って難しいの?」
「さあ?自分はスキルを使ってますから」
 「ずるい~」とお嬢様は顔を俺に向けて頰を膨らませた。その表、仕草がお嬢様だなって思ってしまう。
 俺はお嬢様離れが出來るようになるのか不安になるが、なくともお嬢様が結婚を決めるまでは今のままでいいか。
「すみませんが、今日はこのくらいで。明日からはなるべく時間を取るようにしますので」
「……うん、楽しみだなぁ」
 お嬢様はうっとりというか、嬉しそうに言った。そんなにも馬をってみたかったのか。
 まあ、何にせよ新たな日課が出來たな。
「リクトさ~ん!そろそろ出発した方が良いのでは!?」
「ああ!分かってる!!」
 メサとメイカに気付かれたので、馬を馬車の方へと走らせた………。
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