《悪役令嬢がでれでれに溺されるまでの話》6 メイドのミサ
今回長めです!
すん…すん…
メイドのミサは育座りで牢屋で泣いてる。
「ミサ!もう大丈夫よ!!お嬢様は許してくださったわ!!クビは間逃れるわよ!!」
コレットが素早く牢屋を開けてり宥めるように背中をさすった。
「やめて!!無理よ!!あのお嬢様が許してくださるわけないわ!だって一介のメイドに過ぎない私が階段から落としてしまったのよ!!クビよ!出來れば一思いに殺してほしいわ!!」
(この子…本人を目の前にしてよく言えるな…てか、別に殺さないわよ。なんで殺すじになってんの。)
ミサは大聲で泣きんでいる。しかも、私には気づいていない。コレットが焦り始める。
「ミサ!お嬢様の前よ!いくら本當だとしても言っては不敬にあたるわ!!」
「……え。」
今頃私に気づくミサ。さーっと顔が青くなる。
(ていうかコレット。本當って肯定したわね。)
「こほん。別にいいわよ。本當のことでしたし。それと、コレットが言った通りあなたとの事故はお咎めなしよ。あれは、私も不注意だったもの。気にしないで。」
「そんな!お嬢様!!それでは私の気がすみません!元を正せば使用人である私がお嬢様の歩くところにいたのが悪いのですから!!私に処罰をください!!!」
ミサが勢いよく土下座。
(あら、この世界にも土下座の風習はあるのね…。)
「気にしないでと言っているのに…」
めちゃくちゃめんどくさくなってきた私。
もーだるだる。めんどくせー。許すって言ってるから許されればいいじゃん。
「わかりました。そこまで言うならあなたに処罰を與えます。」
「お嬢様!」
コレットが焦りだす
まぁ、今までの私だったら処刑なんでしょうけど正直めんどくさい。処刑すんのもめんどい。
「あなたの処罰はこれからは廊下に気をつけること。私以外の被害者を出さず、かつあなたも怪我をしないこと。分かった?あぁ、でもあなたが辭めたいなら止めないけどね。」
二人の目が大きく見開く
「「え?」」
「お嬢様!いくらなんでも優し過ぎます!もっと厳しい…「あら、あなた使用人の癖に私に命令する気?」
「ととととと、とんでもごさいません!処罰けます!」
「ええ、その方が懸命だわ。では、この話はおしまい。ミサ、あなたも早くこんなとこ出て仕事に戻りなさいな。」
ミサはうるうるした目で
「お嬢様ありがとうございます。私はずーっとこれからも先お嬢様にお使えさせて頂きます!」
まぁ、ここの使用人の給金高いもんね。主に私のせいで。我儘侯爵令嬢を相手にするもんだから他と比べると高い。だが、生半可な気持ちじゃ1日も続かない。
「えぇ。期待しているわ。」
「はい!」
ミサは先程までの涙が噓のように笑う。
(あれ?この子……もしかしてヒロインの通者のミサ・・?)
実際にゲームでは、ミサが悪役令嬢にクビにされた後、ヒロインに拾われてヒロインのメイドになり、ヒロインに悪役令嬢の弱みややってきたことを言ったり、ヒロインにアドバイスしたりするメイド。それがミサ。そして、悪役令嬢の死刑へと導く1人。
あっぶねぇぇぇぇぇ。この子、大事にしなあかんわ。
そんな事を思い出した悪役令嬢の長い1日はまだ続く。
実は今回、ミサがリオーネにぶつかった事がイレギュラー。ゲームにはないシナリオなんですよね。。。
たとえ夜を明かすのに幾億の剣戟が必要だとしても【Web版】(書籍版タイトル:幾億もの剣戟が黎明を告げる)
【書籍版①発売中&②は6/25発売予定】【第8回オーバーラップ文庫大賞『銀賞』受賞】 夜で固定された世界。 陽光で魔力を生み出す人類は、宵闇で魔力を生み出す魔族との戦爭に敗北。 人類の生き殘りは城塞都市を建造し、そこに逃げ込んだ。 それからどれだけの時が流れたろう。 人工太陽によって魔力を生み出すことも出來ない人間は、壁の外に追放される時代。 ヤクモは五歳の時に放り出された。本來であれば、魔物に食われて終わり。 だが、ヤクモはそれから十年間も生き延びた。 自分を兄と慕う少女と共に戦い続けたヤクモに、ある日チャンスが降ってくる。 都市內で年に一度行われる大會に參加しないかという誘い。 優勝すれば、都市內で暮らせる。 兄妹は迷わず參加を決めた。自らの力で、幸福を摑もうと。 ※最高順位【アクション】日間1位、週間2位、月間3位※ ※カクヨムにも掲載※
8 193【書籍化】白の平民魔法使い【第十部前編更新開始】
魔法使い。 それは魔法を駆使して戦い、守り、救う超越者。 だが、魔法使いの世界は才能が物を言う。長く続く魔法の歴史は才能ある一族だけを拾い上げ、今では魔法使いは貴族のみとなった。 ここマナリル國でもそれが常識。 マナリル國有數の教育機関であるベラルタ魔法學院には今年も優秀な魔法使いの卵が集まっている。 そう、一人を除いては。 一際目を引く素樸な少年。 煌びやかな世界とは無縁の田舎者。 そこにいたのは學院唯一の平民だった。 "魔法使いになりたい" 魔法になりきれない魔法の使い手による夢を葉える物語が今始まる。 ※この度KADOKAWA様から書籍化する事となりました!11月13日発売です! ♢ 第五部完結しました! 第一部『色の無い魔法使い』完結。 第二部『二人の平民』完結。 第三部『初雪のフォークロア』完結。 第四部『天泣の雷光』完結。 第五部『忘卻のオプタティオ』完結 第六部『灰姫はここにいる』完結。 第七部『氷解のミュトロギア』完結。 第八部『翡翠色のエフティヒア』完結。 第九部『呪われた魔法使いとお姫様』完結。 第十部前編『星生のトロイメライ』更新準備中……。 第十部後編『???』 王道ファンタジー、だと思います。
8 156【書籍化作品】離婚屆を出す朝に…
書籍化作品です。 加筆修正した書籍のほうは、書店での購入は難しいですがネットではまだ購入できると思いますので、興味を持たれた方はそちらも手に取って頂ければ嬉しいです。 こちらのWEB版は、誤字脫字や伏線未回収の部分もあり(完成版があるので、こちらでの修正は行いません。すみません)しばらく非公開にしていましたが、少しの間だけ公開することにしました。 一か月ほどで非公開に戻すか、続編を投稿することになれば、続編連載の間は公開します。 まだ未定です。すみません。 あらすじ 離婚屆を出す朝、事故に遭った。高卒後すぐに結婚した紫奈は、8才年上のセレブな青年実業家、那人さんと勝ち組結婚を果たしたはずだった。しかし幼な妻の特権に甘え、わがまま放題だったせいで7年で破局を迎えた。しかも彼は離婚後、紫奈の親友の優華と再婚し息子の由人と共に暮らすようだ。 思えば幼い頃から、優華に何一つ勝った事がなかった。 生まれ変わったら優華のような完璧な女性になって、また那人さんと出會いたいと望む紫奈だったが……。 脳死して行き著いた霊界裁判で地獄行きを命じられる。 リベンジシステムの治験者となって地獄行きを逃れるべく、現世に戻ってリベンジしようとする紫奈だが、改めて自分の數々の自分勝手な振る舞いを思い出し……。 果たして紫奈は無事リベンジシステムを終え、地獄行きを逃れる事が出來るのか……。
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