《Re:現代知識チートの領地運営~辺境騎士爵の子供に転生しました~》魔王のは勇者の。
城壁から降りていく階段。
石の階段は、かなり余裕のある作りになっている。
おそらくだが、魔王が居ると仮定すると鎧を著た兵士や魔でも通りやすいように作ったのだろう。
そう考えると……。
「まさか……魔とか兵士がいたりしないよな?」
俺は小さく呟く。
年齢が5歳の俺にとって魔どころか柴犬が襲ってきただけで負ける恐れがある。
そう考えると、城に來たのは急な気もするが……。
死に戻りという力があるなら、今のうちに敵視察をしておいたほうがいい。
ある程度、日數が進んだ狀態で死に戻りすると同じルートに復帰できるかさえ分からないからだ。
考え事をしながら階段を下りていると一番下に到著した。
尖塔の降り口には木の扉があり、俺はゆっくりと木の扉を引いて開けていく。
扉は音を鳴らさずに側へと開いていき――。
「よし」
俺は、頭一個分ほど扉を開けたところで、頭を出して外の様子を確認する。
何の気配もない。
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「ふむ……」
1分ほど待つが何の反応もない。
「これ以上、何かの反応を待っていても仕方ないな。行くとするか」
尖塔から出て、城壁の側を歩きながら周囲を警戒していくが、兵士どころか魔の姿も見られない。
もしかしたら、魔王は封印されているのかもしれない。
封印解除イコール城の姿が目視出來ただったら……最低でも3週間は、魔王は封印狀態のままのはずだ。
つまり……いま、魔王は封印されていて好き勝手できる可能が高い!?
「これはチャンスかも知れない」
そう、魔王と言えばラストダンジョン。
ラストダンジョンと言えば最終裝備や回復アイテムの數々にお金がたくさんっている寶箱があるかもしれない!
つまり……ちょっとだけなら、しだけなら何かを貰っても問題ないと思う。
俺は、側の城壁から庭を通り廊下へ足を踏みれると近くの扉を開けた。
「おお――」
思わず、俺は口に手を當てる。
あまりの豪華さに驚きの聲が出かけた。
部屋の中は、豪奢なシャンデリアが天井から吊られていて、右手には暖爐があり左手にはベッド。
そして中央には凝った作りのテーブルが一つと椅子が2腳置かれていた。
椅子を見てみると、寶石のようなものが肘掛の所と背中の部分に嵌められている。
肘掛の部分が恐らくルビー。
背中の部分がサファイアと言ったところだろう。
大きさ的には直徑5センチくらいある大きな寶石の玉だ。
おそらくだけど、この寶石1個でシューバッハ騎士爵邸の食事事は大幅に改善されるようになるに違いない。
薄い塩スープや、出のとり方をしらない鳥スープがきちんとしたスープになる……。
「ゴクリ――」
俺は部屋の中をきょろきょろ見渡す。
そう、俺は勇者。
そう、俺は魔族の魔法王なんとかかんとかに勇者と呼ばれていた。
そして、勇者と言うのは、他人の家に勝手にって簞笥の中から必要なを拝借したり、壷を割ってアイテムを手したりしてもいい職業だ。
ましてや、ここは魔王の城かも知れない場所。
つまり……。
魔王のは勇者のという理論がり立つ。
寶石の1個や2個や、蝋燭が飾れる燭臺を10個や20個を持ち帰っても文句は言われないはずだ。
俺は、まず銀に輝いていた燭臺を暖爐の上から取る。
そして、燭臺の蝋燭を刺す尖った場所を使って椅子から寶石を取り外してはポケットの中にれていく。
2つの椅子から寶石を取り外したころには1時間くらいが経過していた。
そろそろお晝の時間だ。
「今日は、ここまでだな」
俺は銀の燭臺4個のうち3個を抱きかかえると部屋から出て中庭を通り尖塔を登ったあと、外壁の上から燭臺を落としてから蔦を摑んで外壁の下まで降りると銀の燭臺を3個とも回収した後、川まで向かう。
「たしか……辺境伯が來たときに、たくさんの兵士がいたよな……」
つまり、森のり口側に回収したを隠すと、あの勘違い辺境伯に取られる可能があるということだ。
この俺を攻撃した奴だ。
正直、俺として3倍返しどころではなく、ぶっ殺しておきたい。
あの矢とか、マジ! で! 痛かったな。
あとは、アルセス辺境伯と兵にも目にを見せておきたい。
何かトラウマ的なものを!
ただ、骨にやるとフレベルト王國が関與してくる。
うまくやらないといけないな。
正直、俺の怒りの矛先はアルセス辺境伯が第一で魔法王なんとかが次點だ。
二人ともぶっ殺すのは確定だが。どうやるかだな……。
ふむ……。
先読みの王が、どうたらこうたらとか言っていたな……。
もし、アルセス辺境伯を魔王として処理できれば……。
ただ、それだとアルセス辺境伯と、その部下であるアリサが敵に回るからな。
アリサを敵に回すことだけは避けたい。
とりあえず、父親が帰ってくる一週間後まで城に通って貴金屬の回収をメインでくとするか。
俺は森の中にを掘って銀の燭臺や寶石を埋めてから、汚れた手足を川で洗ってから家に帰った。
それから6日間――。
俺は城に通った。
唯一、開けることが出來なかった両開きの扉。
高そうな寶石が嵌められていたけど、それを取り外すと魔王復活ルートを験できそうだったので放置。
それ以外の部屋の寶石や燭臺。
羽に、金の手摺に高そうな剣や鎧や盾を必死に城壁の下に落としては移して埋めた。
きっと、お金になると信じて!
「明日は父親が帰ってくる日か――」
一人呟きながら、俺は現在……川原の大巖の上で座っている。
そして、父親の部屋から失敬した羊皮紙を広げて、魔王城から回収したアイテムを確認していく。
もちろん文字はセキュリティ面を考えて日本語で書いてある。
銀の燭臺39個
金の剣7本
銀の剣11本
黒の剣1本
白の剣1本
羽 羽布団22個分
寶石 383個
分厚い本 100冊くらい。
あとは、鎧、兜、盾と30組。
鉄製の槍や剣、ナイフ多數。
なかなかの戦利品だ。
これだけあれば、一軍が作れる。
――というか青銅石時代だと思っていたのに、魔王城は普通に鉄製のアイテムがあったんだが……。
明らかに文明度が違うだろ、これ……どうなっているんだ?
今後、々と検証が必要だな。
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