《Re:現代知識チートの領地運営~辺境騎士爵の子供に転生しました~》決戦への布石(12)
「アルセス辺境伯、それよりも今は時間が惜しいため、すぐに軍議にりたいと思うのですが――」
「分かった。それでははじめるとするか?」
アルセス辺境伯の言葉に、アリサやリンデールが姿勢を正すのが見えた。
俺は、アルセス辺境伯領の首都であるアルセイドから、ハルス村にアルセス辺境軍と共に移中に作った羊皮紙を懐から出したあと、テーブルの上に広げる。
広げた羊皮紙には木炭である機の製造法と運用方法が描かれている。
「アルス、これは……、何だ?」
「砕いた石炭を袋にれて頂いては居ますが、それと併用して、この機材も作っていただくことになります。風の魔法で運んで頂いてもいいのですが――、この機材を使った方が遙かに効率的ですので――。この機材の名前は、投石といいます。別名:カタパルトとでもいいます」
「投石とな?」
俺がテーブルの上に置いた羊皮紙を、アルセス辺境伯が見ながら問いかけてくる。
「簡単に申し上げますと――」
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俺は羊皮紙の中――、お皿の部分を指差す。
「この皿の部分に投げ飛ばしたい質を乗せて遠距離で飛ばすだけです」
「それだけか?」
「はい、それだけですが……」
俺は一瞬、言葉を濁す。
本當なら、戦爭の道となる投石などを投したくは無かった。
だが、風の魔法で石炭を飛ばした場合、俺が本當に狙っている副次効果が得られない可能があるから、投石の図面と作り方、そして運用方法を羊皮紙に書いて提出したのだ。
「――ふむ……」
アルセス辺境伯とリンデールは俺の書いた図面や運用方法を見ながら眉間に皺を寄せている。
「これは、攻城戦を意図としたもの――、もしくは要塞の攻略に使うために作られた――。そうであるな?」
「はい、そのとおりです」
「そうか……」
アルセス辺境伯は小さく溜息をつく。
「リンデール、これをどう思う?」
「はい、これは――、戦爭の概念が変わるものかと……」
「――で、あるな……。アルス、この報は、私たち以外には知らせたことがあるか?」」
厳しい視線で俺を見ながらアルセス辺境伯は俺に問いかけてきた。
俺は彼の言葉に頭を左右に振る。
「本來であれば、僕もこのような兵を使う予定はありませんでした。ですが、念には念をれて――、と考えてしまうと、どうしても必要という選択肢になるのです」
「ふむ……。リンデール」
「はっ!」
「この図面通りに投石を作ることは可能か?」
「可能だと思いますが――、ですが……」
「分かっておる。これだけの危険な技を流出させるわけにはいかん。すぐに信用のおける者だけを集めて建造に著手してくれ」
「わかりました」
どうやら、アルセス辺境伯は、投石の危険をよく理解した上で対応をしてくれるようだ。
しだけ安心しつつ、戦爭の手段として使われるかも知れない投石に関してしだけ考えることがあったが、とにかく時間がない。
「アルセス辺境伯様、魔法師団としては魔王城の位置を特定しておきたいのですが?」
「アルス。魔王城が報告のあった場所に存在しないという話は聞いていたな? すぐに案できるか?」
「はい。可能です」
アリサの要をけるようにして、俺はアルセス辺境伯の命令でアリサに著いていくことになった。
――アルセス辺境伯軍。
その中でアリサが魔法師団長を務めている魔法師団。
現在、俺は30人もの魔法師と一緒に魔王城へ向かって山の中を登っていた。
アルセス辺境伯軍の拠點としている場所から20分ほど山の中を歩くと、目の前の景が一気に開ける。
「――これは、隠蔽魔法? なんて強い魔力――」
アリサが一人呟きながら俺を見てくる。
その瞳には、戸いのが浮かんでいるようにも思えた。
俺は彼の視線を無視して歩き出す。
すぐに魔法師団も追ってくる。
「ここが、魔王城の城門だと思いますが――」
魔法師団が到著したのは、俺が城門前で立ち止まってから數十秒後。
彼らは神妙そうな面持ちで扉に書かれている文字を読んでいた。
俺以外の全員の魔法師が門に書かれている文字を読んでいたことで暇を持て余した俺は、近くの木に寄りかかる。
するとアリサが近づいてきた。
「アルス君」
「――何でしょうか?」
俺は、あくまでも素っ気なく答える。
「ここって、中にはれないの?」
アリサが、またトンでもないことを言い出した。
れるかれないかで言えば、俺はれるのだが――。
それを彼に言っていいのか躊躇ってしまう。
「わかりません、試したことがないので――」
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