《Re:現代知識チートの領地運営~辺境騎士爵の子供に転生しました~》魔王討伐作戦(4)

「アリサ」

アルセス辺境伯のを含んだ聲に、アリスはアルセス辺境伯の元まで近寄ると頭を下げていた。

「遅くなり申し訳ありません」

「遅くなったのはいい。それよりも、リメイラール教會の聖騎士が隨伴しているのはどういうことだ?」

「ハッ! デュロス陛下からの要請でリメイラール教會総本部がいた形になっています」

「陛下が?」

「はい。フレベルト王國は、現在――、北方から魔族の進行を數日前からけており、戦力を分散する事ができない為、教會へ協力を要請した次第です。魔王討伐という名目でしたら聖騎士部隊をかすことも可能では? というデュロス陛下が……」

「なるほど……」

「それで他國は、どうなっているのだ?」

「現在、西方のアルゴ公國に至っては、フレベルト王國に軍を派遣する手筈になっております。北方のヘルバルド國、エルベスカ王國は魔族の侵攻によりかなりの損害が出ていると――」

「ルフンダルク王國は?」

「現在、ルフンダルク王國については魔法帝國ジールとの國境沿いでの戦闘に発展しており、魔族討伐に対して割ける軍はいないと」

「そうか……」

苦々しい表で頷くアルセス辺境伯。

「辺境伯殿、私はリメイラール教會、聖騎士部隊の隊長を務めるエルクと言います。今回は、魔王討伐を指揮していらっしゃるとか――」

「……エルク殿、聖騎士の力は一人で一般の魔法師100人分に匹敵すると伺っておりますが……、過剰な戦力では?」

「魔王が相手では、これでもないくらいです。それより魔法王ラルググラストも姿を現すと聞いておりますが?」

エルクと言う人は、20歳後半の長190センチほどの優男であったが――、その目は刃のように細い。

そのエルクと話しているアルセス辺境伯は、問いかけられた言葉に対して頷く。

「それでは、リメイラール教會の聖騎士団は魔法王ラルググラストとメインで戦うという方向を取らせていただいても? 魔王の討伐についてはお考えがあるとアリサ殿から伺っておりますので」

「うむ。それでは、よろしく頼む」

話をしている容を聞いている限りでは、リメイラール教會の聖騎士の力は100人いるのだから魔法師1萬人分ほどのように聞こえるが――。

戦力としては、これ以上ないように思える……、だが――、アルセス辺境伯の様子――、いや……、リンデールの顔を見ても周りの兵士達の目を見ても、何だか分からないが歓迎というムードには見えない。

もしかしたら、何か確執があるのかも知れない。

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