《Re:現代知識チートの領地運営~辺境騎士爵の子供に転生しました~》魔王討伐作戦(6)
「ようやく來たのね」
カタパルトに到著したところで、他の魔法師と話をしていたアリサが俺に話しかけてくる。
その表は、先ほどまでは打って変わって張しているようだ。
俺は、返事をするまでもなく首肯し返しておく。
「アルセス辺境伯軍の勇士よ! これより魔王の討伐を行う! 騎士は馬から降りて鶴翼の陣を展開! 魔王が倒せない場合には貴様らの武がを言う事になる! 兵士は、カタパルトの準備を怠るな!」
リンデールの聲が辺りに響くと同時に、がピリピリするほどの張が辺りに漂い始める。
それは、兵士達の張だけでは決してない。
俺は、100メートル以上は離れている城へと視線を向ける。
すると城と周囲の景が歪み始めた。
「魔王城の結界が崩れる! 第一魔法師隊は、ウィンドカッターの魔法詠唱を開始! 第二魔法師隊は、ファイアーボールの魔法詠唱の準備を! 第一魔法師隊は魔王城の上空まで石炭のがった袋が打ちあがった時點で、風の魔法で袋を切り裂き魔王城全を白く染め上げるように! 第二魔法師隊は攻撃命令と同時に魔王城にファイアーボールを放つように!」
アリサが、聲を張り上げて魔法師隊の指揮を執る。
その言葉に、魔法師達が魔法詠唱を開始する。
「城が――、近くに行かなくても眼で見えるように……」
誰が言ったのか分からないが、その言葉を口切りに次々とどよめきが聞こえてくる。
「揺をするな! 結界は、あとしで綻ぶ! カタパルト発用意…………」
リンデールが言葉をためると同時に、ガラスが砕ける音と共に結界が砕け――、魔王城の姿がわになる。
「撃て!」
簡易的に作られたカタパルトから次々に石炭のがった袋が魔王城に向けて放たれる。
「魔法師隊、ウィンドカッターを撃て!」
アリサの言葉と同時に魔法師隊が次々に魔法を放つ。
そして魔王城の上空までカタパルトが放り投げた石炭のの袋を風の魔法で切り裂き――、魔王城を黒く染め上げていく。
「ファイアーボールを放て!」
続けてアリサの命令が辺りに響く。
それと同時に5つの1メートルほどの炎の弾が魔王城に向かっていき――、著弾。
小さな発が次々と巻き起こり、それが連鎖的に続く。
そして巨大な発――塵発を引き起こす。
100メートル以上、離れているというのに発の余波で大気が震え――、風がを押し流そうとする。
両手で目を庇っていたが、衝撃が収まったところで魔王城を見ると魔王城は半壊していた。
「次弾裝填! 魔王城を消し飛ばすまで攻撃の手を緩めるな!」
リンデールの追撃を知らせる聲が聞こえてきた。
【書籍化・コミカライズ】三食晝寢付き生活を約束してください、公爵様
【書籍発売中】2022年7月8日 2巻発予定! 書下ろしも収録。 (本編完結) 伯爵家の娘である、リーシャは常に目の下に隈がある。 しかも、肌も髪もボロボロ身體もやせ細り、纏うドレスはそこそこでも姿と全くあっていない。 それに比べ、後妻に入った女性の娘は片親が平民出身ながらも、愛らしく美しい顔だちをしていて、これではどちらが正當な貴族の血を引いているかわからないなとリーシャは社交界で嘲笑されていた。 そんなある日、リーシャに結婚の話がもたらされる。 相手は、イケメン堅物仕事人間のリンドベルド公爵。 かの公爵は結婚したくはないが、周囲からの結婚の打診がうるさく、そして令嬢に付きまとわれるのが面倒で、仕事に口をはさまず、お互いの私生活にも口を出さない、仮面夫婦になってくれるような令嬢を探していた。 そして、リンドベルド公爵に興味を示さないリーシャが選ばれた。 リーシャは結婚に際して一つの條件を提示する。 それは、三食晝寢付きなおかつ最低限の生活を提供してくれるのならば、結婚しますと。 実はリーシャは仕事を放棄して遊びまわる父親の仕事と義理の母親の仕事を兼任した結果、常に忙しく寢不足続きだったのだ。 この忙しさから解放される! なんて素晴らしい! 涙しながら結婚する。 ※設定はゆるめです。 ※7/9、11:ジャンル別異世界戀愛日間1位、日間総合1位、7/12:週間総合1位、7/26:月間総合1位。ブックマーク、評価ありがとうございます。 ※コミカライズ企畫進行中です。
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