《俺、異世界でS級危険人に認定されました》ギルド立ち上げたいと思います! 2

「う、うわ〜! なんじゃこれ!?」

「私も聞いてたよりもすごく見えるわ」

「人多いな〜!」

橫幅二十メートルはあろう道が塞ぎきってしまう程人が歩いており、一つ一つの店がとてもで大きい。綺麗な赤のレンガの建が連なり、中心部には白銀の城。そしてなんと言っても、あらゆる人が武を攜えた冒険者。初心者から上級者まで、多くの者がいる。

「ここに、転生者も……」

「それから探しますか」

「そうね。とりあえず、何か楽な聞き方ないかしら?」

「特典を知ってるか聞けばいいんじゃないか? それ知ってるなら、見分けつくだろ」

「それもそうね。そうしましょ」

探し始めるのは、まずは酒場だ。これは定石である。行く途中、掲示板にハルの顔と懸賞金が書かれた紙を見て驚く。

なっ!? 懸賞金十億!? 俺の偽作って渡したら十億手にっちゃう。……ま、しないけど。

そして酒場につき、片っ端から聲をかけていく。すると、それはすぐに見つかる。二人組の冒険者だ。

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「あのー、特典ってもらった?」

「いや、私は普通に転生されたわ。……もしかして、あなた方も?」

「そう! 良かった〜! 今、一緒に冒険してくれる仲間を流しているのだけれど、どうかしら?」

二人の冒険者は話し合いを始める。

「ま、まさかこんなポンコツを拾ってくれる人がいるとは……これはチャンスじゃない? 私たち、まだレベルが三だし」

「そそそ、そうね。あの人たちなら養ってもらえる……えへへへ」

おい待て待て。聞こえちゃってるぞ。……でもセイヤとミナには聞こえてない? いや違う。他の奴らに聲掛けに行ってやがる! 俺を殘しやがって……。

そして、話が纏まったのか、二人がこちらに駆け寄ってくる。

「ねね、そこのイケてる男子。私たち、本當に養ってくれるの?」

「私たち、まだここに來て二年くらいで、レベルも一桁だけどいいの?」

こいつら使えねぇぇぇ! ……ま、まぁ可いしな……。

一人は眼鏡をかけたショートヘアで、綺麗な赤の髪のをしている。もう一人は、セミロングヘアで、ほんののついた顔だが、おっとりした目がらしい。

「お、俺はいいけどさ……」

「ねね、君って特典もらったの? 私達は事故で二人ともおじゃんになって貰えなかったけど」

「貰いましたよ」

「へぇ〜、どんな能力なの?」

「それは、お二人が名前を教えてくれたら教えます」

「そ、そうね。養ってもらうのだから、名前教えないとね。私はレイカ。赤い髪がトレードマークね!」

「で、私がカンナ。これと言って特徴はないけれど、強いて言うならがでかい事かしら!」

「よろしく。特典の事は、他にも人が集まったらでいいかな? 何度も話すのは疲れるから」

「いいわ! じゃ、早速私達も手伝うわ!」

それから、酒場の殆どの人に聲をかけて回ったが、殆どの転生者はギルドを立ち上げ、大規模な集団でいていた。そのため、仲間になったのはレイカとカンナだけだった。

「みんなギルド立ち上げていてえなかったわ……」

「まぁ俺らも転生者って事を覚えてもらっただけましだろ」

「そうだね。じゃあ、改めて自己紹介頼むかな」

「はーい! 私はレイカよ。よろしくねー」

「私はカンナ。よろっぴー」

「私はミナ。こいつがセイヤ。でそいつがハ……ナツよ」

こいつ今ハルって言いかけたな?

「でで、これから私達は何するの?」

「そうねー。とりあえず私達もギルド作らない?」

「それはいいけど、金はどうするの?」

すると、ミナが指を刺してくる。

「まて、なんで俺?」

「こいつ、お金無限製造機なのよ」

「「なんだって!?」」

「まて、レイカさんにカンナさん。それは誤解……」

「呼び捨てでいいわ。私達年齢は二十だし、そんな敬語で話されるような人間でもないから」

「あ、あぁそうなんだ……じゃあ、お金のことは置いといて、ギルドの名前でも決めますか」

「國會議事堂」

「卻下」

「連邦軍」

「卻下」

「暴走族」

「卻下」

「じゃあお前は何がいいって言うんだよ? ハ……ナツ」

セイヤも間違えそうになりやがった。次間違えたら許さねぇ。あれ、でもハルの方が正しいから間違ってる訳じゃ……まぁこの際なんでもいいや。

「う〜ん……風林火山?」

「「「卻下」」」

「3人揃って言うなよ!」

それから話し合いは長かった。名前は後回しにして、先に家のことを考える。一応十人はれるくらいの大きさの家を確保。それと土地も。次に、ギルド會條件だが、これは制限は無しにした。

ーーそれから名前を考えて一時間後……。

「名前、思いつかないね」

「そだな。これ、こんなに時間かかるとは思わなかった……」

「エターナルピースはどう?」

「永遠の平和か……それいいね! ハル、それ貰い!」

「あっ」

「何? ……あっ」

「ミナ、責任とってね?」

ミナが恐る恐るレイカとカンナを見ると、これでもかと言うくらい目を見開いていた。

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