《俺、異世界でS級危険人に認定されました》ギルド立ち上げたいと思います! 6

「家の玄関、二十人くらい一気に來てるぞ。それと、屋上に向かったのが十人、窓から來ようとしてる奴が三十って所だ」

ハルの聲は家中に響き渡る。

その瞬間、窓ガラスが一斉に割られ、大量の盜賊がなだれ込んでくる。窓の見張りはセイヤだ。大抵の部屋には仕掛けをしてあるが、セイヤのいる部屋は何もしていない。

「セイヤ無事か!」

「ああ! 運良く三人しかってこなかったからな!」

なら良し。見事罠に引っかかった盜賊達は、殆どが意識を失っている。これは索敵能力で確認済み。

「次、屋上ぶっ壊してくるぞ!」

屋上には流石に聲は屆かないが、屋上擔當はミナとレイカとカンナだ。三人ともレベルがかなり上がったから大丈夫なはずだ。

殘るは口。多分、中の制圧が出來てから飛び込んで來る算段なのだろう。だが、いつになってもってこない。

聞き耳能力を創り、ハルは玄関にいる盜賊の聲を聞く。

「おい、合図はまだか?」

「手こずっているのではないか?」

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「相手はたかが四、五人だろ? ありえない」

そうそう。普通は有り得ないんだけどね。

ハルの仕掛けた罠は効果絶大。相手の戦力を三割も削れば十分だろう。

「さて、そろそろこちらから仕掛けるかな」

ハルは、セイヤに家を任せ、玄関から堂々と向かって行く。

ガチャリドアを開け、固まっていた盜賊の奴らに挨拶をする。

「あ、こんにちわ。そしてさようなら」

ハルは何も喋らせず、盜賊を無力化する。一瞬あれば余裕だ。そして、ハルは殘りの敵が何処にいるかを、索敵能力で調べる。

「殘りの奴らは……すぐそこの倉庫か」

ハルは倉庫へ向かう。見張りが倉庫の扉の前に立っているが、近づいてバレるのも面倒なので、石ころを造って投擲。見張りを無力化する。

「よし。これで、あとはやたらとデカい気を持った奴と戦うだけと」

ハルは躊躇なく扉を開く。

「たのもぉー! 盜賊ギルド【のアジト】のリーダーはどこだぁ!」

倉庫にいた盜賊達は、一言も喋らず、ただ來ることを知っていたかのようにこちらを見ている。

すると、後から二メートルくらいの長のマッチョ男が出てくる。

「俺がリーダーだ」

「こっわい面してんねぇ。お兄さん、子供に好かれないでしょ?」

「殺すぞてめぇ……」

凄まじい殺気がハルを襲う。だが、そんなもの大して意味は無い。

「ナルセ君。そんな怖い殺気を向けられたららしちゃう」

「なぜ俺を知ってる?」

報持ってる奴がいてさぁ。それで、あんたは特典持ってんの?」

「まさか、そこまで知っているとはな」

特典持ってるかは適當に聞いてみただけなんだけど。ま、これで転生者って事がわかったわ。

「それで、なんであんたは特典なんか貰ってそんな事してんだ?」

「理由なんてない。ただやりたかったからやっただけだ」

「そんな事でか……しょっぼ」

「貴様! ナルセ様になんて言葉を!」

「良い。俺が殺せばいい事だ」

「ちなみにさ、お前なんの能力貰ったわけ?」

「教えるわけないだろ」

「そうだよな……」

二人は睨み合う。お互いの気迫が全に伝わり、周りの盜賊はジリジリと下がっていく。

家の盜賊はもう狩り盡くした。後はハルを待つだけとなっている。

ハルは全力モードになり、オーラを纏う。それを見たナルセは、揺を見せつつも、同じくオーラを纏う。

「殺す」

先に仕掛けたのはナルセ。高速でハルの目の前に移し、強烈な回し蹴りを繰り出す。ハルは何の怯みも見せずそれを素手で止める。

ナルセはそのまま逆の足で、ハルの顔面目掛けて蹴りをれようとする。だが、ハルはそれに素早く反応し、ナルセを盜賊の塊の所へ投げ捨てる。

「なっ……」

ナルセはそのまま飛んでいき、盜賊達にぶつかる。盜賊達はそれで意識を失い、その場で気を失う。ナルセは、ゆっくりと立ち上がり、顔に手を當てて顔を揺さぶる。

「貴様、どんな力を……」

「教えねーよ」

「このっ!」

ナルセは再び突っ込んでくる。そのスピードは、さっきよりも格段に速くなっている。だが、相手が悪い。ハルはそれをひらりと躱し、背中にチョップをれる。

「ぐはっ……!」

「これで、もう盜賊やめる気になったー?」

「なる訳ないだろ!」

「なんだ。ボコボコにされながらまだやめないのかい」

「うるさいっ!」

さらに戦闘は続く。やられるたび、ナルセの攻撃力やスピードが増していく。どうやら、やられると発するタイプの能力を貰っているっぽい。

「オラオラオラァ!」

「當たらないよ。そんな無闇に毆るだけじゃ」

ナルセは、額に汗を垂らしながら攻撃を繰り返す。ハルは、それほど強くないナルセの事を、本當に特典を持ってるの疑問に思ってしまう。

そして、決著の一打が、ナルセの脳天に決め込まれる。

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