《異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します》髪飾り、そして治療
ゲートで甘味に戻りカナさんの夕食を食べてお風呂にって就寢に著いた。
ちなみにこの世界ではお湯などは貴族くらしかほいほい使えないらしくみんなが使えるのは直徑30センチくらいの桶で浴場っぽいのに溜まった水を救ってちょっとずつ使っていくのが一般だそうだ。
だからカナさんに無理を言って浴場に水儒核で水をれさせてもらい、ウォーミルで水の溫度を上げてお湯にさせてもらった。それでその日だけ自由に使えるようにしてみたら朝から晩まで甘味で泊まっている人たちがお風呂で大騒ぎとなった。始めは「こんなの噓だろ」とか「金を取られる」などと言いながらも何人かがお風呂へり本當であることを告げると今度は街の人たちが押し寄せて來て大変なことになった。まーお店は繁盛したそうだが。
こんなことがあったのでカナさんはとても喜び毎日これをしたいと言われたが、流石に毎日は出來ない。俺は一様冒険者だからだ。しかしいつもお世話になっているから無下にもしたくなかったのでカナさんに水儒核を渡した。それでカナさんに水儒核の説明をしたのだがカナさんには魔力がないそうだ。しかしカナさん曰くカナさんの父親、つまり甘味の亭主はしだが魔力を持っているそうなのでカナさんに渡してもらうことにした。
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そう言えば俺、結構ここで過ごしているが一度もカナさんの親父さんを見たことがない。どんな人なのか朝早く起きて浴場へ行ったが水は溜められていて誰の姿もなかった。
とまーこんなじで人気があったので俺のアイデアで風呂屋のようなものをしてみてはと提案した。そしてそれは大功し今ではお風呂目當てで來るお客が増え、噂を聞いたのか他の街からもお客が來るようになり、甘味だけでなくこの街全部の店が潤った。
______________
さてあの狐の獣人姉妹、グラシャス姉妹との約束の日となった。しかし重要なことを忘れていた。時間を決めていなかったのだ。
「東どうする?」
「そーだなー、あそこで待ってみるしかないよな」
「そーね」
「それし、かない」
甘味を出てすぐに路地裏へ行きゲートを昨日ゲートを使った路地裏で開く。ゲートは一度使った場所なら簡単に調整出來る。例えるとゲームでセーブしたところへ戻るじに似ていてスッと合わせることが出來るようだ。
ゲートを潛って昨日アルタイルでゲートを使った路地裏に出る。
すると後ろから何かが勢い良く當たって來た。
「キャッ ︎」
「うおっ ︎」
ドォン、ドタッ!
甲高い聲が後ろから聞こえた。後ろを振り返ると昨日の狐の獣人のボブカットのの子、確かニーナだったかな?
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「大丈夫かい?」
「は、はい...す、すいませ、あ、あれ?あなたは」
「ニーナ、待って...て、あなたたちは」
「やあ、えっとサナさん」
俺に當たって地面にもちを突いたニーナさんに手をばすと路地の奧の方から彼の姉のサナさんが走って來た。
「どうしてあなたたちがここに?」
「昨日時間を聞くのを忘れていたから早めに來て待っていようと思ってね」
「あ ︎私ったら自分からっておいたのに...ごめんなさい」
「だ、大丈夫だから頭を上げて!」
サナさんは慌てて謝罪をしたかと思うと頭を下げたので俺も慌ててしまった。
「えっと、君たちはどうしてここに?」
「...私たちは昨日あなたたちと別れた後で気付いたんだけど、ニーナが持っていたお守りがなくなっていたの。それで、もしかしたら昨日あいつらに捕まった時に落としたのかもって思って」
サナさんが妹を見た後し間を置いてから話してくれた。
「なるほど、じゃあ俺たちも探すの手伝うよ」
「「えっ ︎」」
「そうね、みんなで探せばすぐに見つかると思うし」
「私、も頑張、る」
「み、みなさん...」
「ありがとう!」
2人ともとても嬉しそうに笑う。
「それで無くしたお守りってどんなの?」
「えっと、その...か、髪飾りです」
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「髪飾り?」
とやかく言う気はないが髪飾りがお守りなのか?
「私から説明するわ」
妹のおどおどした態度を見て呆れてかサナさんが代わりに説明してくれるようだ。それが次の通り。
その髪飾りは彼たちの母親が亡くなる前に母親が買ってくれたやつらしく大切なだそうだ。それを昨日の騒ぎでなくしたことを俺たちと別れた後に気付いたらしく、それで急いで走って來たニーナさんがいきなり現れた?俺にぶつかったとのこと。
獣人の反神経なら避けられたのでは?
「特徴とかはある?」
「わ、私が買ってもらったのは、クウラの、ピ、ピンクの花の髪飾りです」
クウラって何?
「うーん、し試してみるか」
魔眼を発させる。言うのは悪いがニーナさんやサナさんからは狐の獣人のせいか狐の匂いがするのだ。なのでもしかしたらその髪飾りにもしは狐の匂いが付いているのではないかと思ったのだ。
お、見えた見えた。
ニーナから僅かに出ている薄茶の霧のようなが続いている。続いてはいるのだが。
「えっと、その髪飾りはこの路地裏にはなさそうだね」
「「「「え?」」」」
俺の発言に陣全員が目を見開いて驚いた。
「え?でも、失くしたのってここなんじゃ」
「ニーナさん、最後にその髪飾りを確認したのって?」
「え、えっと、確かあの男の人たちに捕まる、2時間くらい前です」
「東、そんなこと聞いてどうするの?」
「いや、あの路地裏にはないみたいだからさ」
「何であそこにないって分かるの?」
「俺の固有能力での判別での場所が分かるやつがあって、今使ってみたらあっちの方に反応があるんだよ」
サナさんの質問に俺は彼たちが走って來た、つまり路地の方を指差して答える。そう、魔眼で見えた霧のようなは路地の方へとびているのだ。
「俺を信じて行ってみないか?」
「...まー、今はあなたを信じるしかなさそうだけど」
まー、いきなり突拍子のないことを言われたらそりゃそういう顔にもなるとは思うけどさ。サナさんの顔はまるで宇宙人を見たと言う友達にする呆れたような顔をされた。
とりあえず俺は魔眼を発させたままこの霧を追う。
______________
「えっと、この中に...あった!」
「「本當っ ︎」」
俺が店が並ぶ路地の途中にある植木鉢の中から例の花の髪飾りを取り出して手のひらを広げて確認してもらう。
「これであってる?」
「は、はいっ!あ、ありがとうございます」
ニーナさんが髪飾りを見ると大喜びで俺の手から髪飾りを手に取った。
「し汚れているみたいだから洗った方が良いと思うから貸してくれるか?」
「は、はい、ど、どうぞ」
「水でも持ってるの?」
「うん、それっぽいのは持ってる」
俺は寶庫から水儒核の破片を取り出して彼たちに見せる。あれ?驚いているけど何でだ?
「それって...もしかして水儒核ですか?」
「うん、そうだけど」
「すごい!本見たの初めてっ」
おお、すごいテンションだな。
「これってそんなにすごいのか?」
「すごいわよ!水儒核を持っている5核ゴーレムは赤の冒険者がやっと倒せるくらいだし、何より5核ゴーレムはそんなに數も多くない魔獣だから、そのゴーレムの核はなかなか手にらないの。だからアズマが持っている大きさでも金貨5枚くらいはいくと思うもの」
「マジでか、えっとキリたちは知ってたの?」
「え、ええ。てっきり東も知っていると思って」
「私、も知って、た」
なんか寂しい気分だな。
「とりあえず洗うね」
寂しい気持ちを隠しながら、ニーナさんから髪飾りをもらい水儒核に魔力をし流して水を出す。
「ほ、本當にありがとうございました」
「いえいえ」
ニーナさんの髪飾りが無事見つかり、今俺たちはある喫茶店で昨日の約束通り食事をしている。そしてニーナさんが先ほどから何度も髪飾りのお禮を言っては頭を下げている。
俺らは食事中にだいたいのことを彼たちから聞いた。
彼たちやこの街の人たちが俺らの國の言葉を話せるのは、ここが港街なのでよくお客でベガの人が來るので覚えたんだそうだ。他にも、母親が死んでからは父親が1人で店を営業して育ててくれていたそうだ。なので父親をしは楽させるために彼たちは自立してギルドでお金を稼いで父親に送っているそうだ。と、こんなじだ。
さて、食事を終えてひと段落著いたので本題にる。
「あのさ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど?」
「私たちで答えられることなら答えるわ」
俺はこの街で噂になっていることを聞いてみた。
「うーん...ごめんなさい、私には分からないわ」
「わ、私も分かりません。す、すいません」
「そうか...ありがとう」
うーん、このままだとどうしようもないな。
「しの手がかりだけど、噂の森に行ってみるしかないな」
「だね」
「うん」
「あのさー、それ私たちも追て行って良い?」
「「「「え?」」」」
サナさんの思わむ発言に全員が驚いた。ニーナさんも。
「えっと、気持ちはありがたいんだけど、いくら君たちでも相手は魔獣だから」
「これでも私たちは緑の冒険者なのよ?大丈夫よ」
「「「え?」」」
緑の冒険者の緑ってギルドランクのことだよな?
「緑の冒険者って、ここにギルドがあるの?」
「ええ、って言ってもあるのは王都の近くだからここからだとだいぶかかるけどね」
「え?じゃあ何でここに?何かの依頼で?」
「い、いえ、わ、私たちの実家がこの港の近くなんです。わ、私たちは前までは王都にいたんですが、手紙で父親に呼ばれたので帰って來たんです...」
「そうなんだ」
なるほど、もしかしてギルドって世界中にあるのか?まーでも、緑ランクなら大丈夫なのかな?俺たちより先輩だし。でも念のため。
「悪いんだけどレベルを教えてくれるか?」
「私は38よ」
「わ、私は36です」
あ...れ、俺やキリの半分くらい下だ。それで緑って、ダンジョンを攻略しただけでこの差がつくのか。
「どうしたの?顔悪いけど、もしかして驚いた?」
「あ、いや、そう、驚いてたんだよ」
「そー」
あれ?何でし顔が赤いんだ?
「それで」
「それでって?」
「アズマたちのレベルはいくつなの?」
「あー、ごめん。えっと、俺のレベルは」
「ゴホンッ」
俺がレベルを教えようとしたところをキリがせきで遮った。俺は橫目でしキリを見てから視線を雙子の方に戻す。
分かってるって。
「俺のレベル37」
「私は34よ」
「私、も34」
「あら、私たちとほとんど変わらないじゃない。ギルドランクは?」
「全員茶」
「そうなの」
レベルは前にガールさんに注意されたことがあったので半分くらいか教える相手のレベルくらいにしておくことになった。ギルドランクは本當のことである。
「それで私たちも追(つい)て行って良い?」
俺はキリとユキナの方を向く。彼たちは小さく頷いてくれた。
「じゃあ、こちらこそよろしく」
「ありがとう」
俺の発言にサナさんはとても喜んでいる。
そして俺たちは支払いを済ませ喫茶店を出て、森の方へ行くための馬車を借りるところを目指し路地を案してもらっている。
あれそういえば。
「なー、父親からの手紙でここに來たって言ってたけど、もう父親には會ったのか?」
「ええ、手紙にも書いてあったんだけど、怪我でしばらくはけないから店を手伝ってくれってね」
「怪我ってどれくらいの?」
「お、お醫者さんの話しでは2ヶ月は安靜にしていないとダメなんだそうです」
「け無いことに怪我の理由がお酒に酔って店の中でって転んでかすり傷と右腕が骨折」
「あらら」
これは何とも言えないな。骨折か...出來るかな?
「悪いんだけどさ、その父親に會わせてもらうことって出來る?」
「「え?」」
先頭にいるサナさんとその橫を歩くニーナさんがこちらを振り返った。
「えっと、まー出來るけど...會ってどうするの?」
「し気になったことがあってさ」
俺たちは2人の父親に會いに路地を右に曲がった。
「こ、ここです」
そう言ってニーナさんが指差すのは彼たちの父親が経営している“雑貨屋トリスタン”である。今は扉が閉まっていて中の様子は見えないが彼たちの話ではそれなりに多くの商品を取り揃えているらしい。
店の大きさは甘味より1回りくらい大きいじかな?
2人に案されて店の裏口から中へとり中の様子をし眺めている。彼たちが言っていた通りで、商品の量はかなりで商品棚の數もソシャルよりも多い。
彼たちに父は2階にいると言うので案してもらった。この店は1階が雑貨屋で2階が普通の家として使っているそうだ。レジ後ろの木製の階段を登って2階へ行く。2階は奧の方は廊下を挾んでドアがあり階段のすぐ近くにまたドアがある。ドアはどれも木製だ。しかし奧のドアにはそれぞれ何かがかけてある。ここからでは良く見えない。
「あっちが私たちの部屋で、こっちがお父さんの部屋」
あー、あれは表札なのね。サナさんの説明に1人納得をする。
コンコン
サナさんが父親の部屋のドアをノックしている。
「お父さん、お客さん連れ來たわ。るわよ?」
「...ああ、サナか、良いよ...」
部屋からは元気のない聲が返って來た。骨折だよね?
そんなことを考えている間にサナさんが部屋のドアを開けた。
「って」
サナさんに言われ俺たちは部屋の中へった。部屋は6畳半くらいの大きさで周りは書類などでかなり散らかっている。奧の角近くにカーテンで隠れているがまだ日が差しているためそこに窓があることが分かる。窓の側にベットがありそこに布団をかぶって寢ている人がいる。本當に骨折だよね?
「やあ、よく來てくれたね」
そう言うとベットから上半を起こして顔を出したのは、見たじ40代前半の茶の髭を八の字みたいに生やした男だ。頭には雙子姉妹と同じで狐の耳が生えている。そして右腕にはグルグル巻きの包帯。
「まさか娘たちが友だちと人を連れて來るとは、長生きしていて良かった。これで悔いなくあの世へ行けるよ」
「ちょっ ︎お父さん!ち、ちが...彼らはお父さんに用事で來たの!」
「おやそうかい?私はてっきり」
「もー」
「....」
父親の思わぬセリフに頰を赤らめて慌てて否定をしたサナさん。そんな父親とサナさんとの會話を半分呆れながら聞いている俺ら。ニーナさんは頰を赤らめて俯(うつむ)いたまま黙っている。
悔いなく行けるって、骨折だよね?
「さて改めて、私はこの娘たちの父親のディグリー・グラシャスだ。よろくし」
「俺は桐崎東っと言います。桐崎が家名で東が名前です。こちらこそよろしくお願いします」
ディグリーさんが手を差し出したので俺も挨拶をしその手を握って握手をする。もちろん骨折していない左手だ。
「私は、キリ・ヘルクレットです。よろしくお願いします」
「ああ、よろしく」
「私、はユキナ・ホルスト、アズマは、私の!」
「「「「え⁈」」」」
「おや、そうだったのか。すまなかったね、よろしく」
いや勝手に流すな!今ユキナが変なことを言った気がするんだけど?ディグリーさんとユキナ以外の全員が驚いたぞ?
「それで、私に用とは?」
「...ああ!はい、えっとですね...」
俺はディグリーさんに治癒核の効果とこれからすることを伝えた。キリとユキナ以外の3人が驚きと疑いの表になった。いや、サナさんとニーナさんは5核のことは知っていたので、俺がそれを持っていたことに驚いたのだろう。まーそうなるよな。
そう思ったので、寶庫から治癒核を取り出して、服の中に隠していた小刀を取り出して自分の手首を軽く切った。傷は淺めにしたのでそんなにも出ないのだが、俺の突然の行には流石のキリたちも驚いていた。急いで醫療箱を取りに行くようにディグリーさんが娘たちに命令するが、俺が止めて治癒核に魔力を流した。すると治癒核からが発し手首の傷を癒していく。傷は數秒で完治したのでそれを見せると雙子姉妹とディグリーさんの3人が驚いた。
とまー、これで治癒核は認められ、ディグリーさんの腕を治すことも認められたので、早速治癒核に魔力を流す。骨折は認識することが出來ないので治ったのかが分からな...千里眼ならいけるのでは?試しに千里眼を発させる。しかし、見えたのは腕のの表面だけでさらに遠くを見ようとすると腕を貫通して下の方が見えるだけなのだ。流石に都合が良いものではなかったようだ。
仕方がないので1分くらいずっと魔力を流し続けた。
「どうですか?」
「...ああ、全く痛くないよ。本當に治ったみたいだ」
包帯を外して上下に腕を振りながら痛みがなくなったことに喜びながら腕を振っている。
「良かったね、お父さん」
「ああ、本當にありがとうなアズマくん」
「ありがとう、アズマ」
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ、俺も出來るか分からなかったし、なんだか親父さんを実験みたいにしてごめんなさい」
俺は頭を下げて謝る。
「いやいや、これでまた仕事が出來るんだから。本當にありがとう」
「はぁ」
今度はディグリーさんが頭を下げて禮を言ってきたが何と答えたら良いのか分からず、曖昧な答えで返した。
でも治せて良かった。
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