《異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します》ヴェルグの森、そして2の魔獣

ディグリーさんは今から店の品を発注してくると言って店を出ていった。骨折だったら発注くらいは出來たと思うけど。

「それにしてもあんた治癒核まで持ってるなんて、どこかの貴族の息子とかなの?」

「いや、俺は普通の家の生まれだよ」

まー、異世界(ちきゅう)の生まれだから普通...神様によってこっちの世界に生まれたようなもんだから普通ではないか。

「じゃあ何で水儒核や治癒核を持ってるの?」

「ああ...上ランクの人たちに混ざって5ゴーレムを討伐して、この破片をもらったんだ」

「なるほどね、それならあんたがそれを持っている理由は分かったわ」

ふぅー、今思いついた適當な言い訳で誤魔化すことが出來たようだ。そりゃあレベル30代がレベル59だった5ゴーレムを倒したとは思わないだろうな。

「さて、それじゃあそろそろ行きましょうか?」

サナさんが手をパンッと叩き俺たちを互に見回した。

「そうだな、それじゃあサナさん、ニーナさん案よろしく」

「ええ、でも私のことはサナで良いわよ。仲間なんだし」

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「わ、私もニーナで良いです」

「そうか、じゃあ改めて案よろしくな?サナ、ニーナ」

「ええ」

「は、はい」

こうして俺たちは2人の案により森へと向かったのだ。道中、俺たちがいた街では見たこともない食べを見ては、その店の方を凝視するキリ。

おい、よだれよだれ!

よほど食べたかっただったので帰りに買ってやると言ったら大喜びである。

______________

を頼んだのは俺らだけどさ、まさか馬車で10日もかかるとは思ってもいなかった。聞くとヴェルグの森があるのはこの國を4分割するとだいたい東側にある。で、あの港街は南側にあるとのこと。

そしてトランプや將棋、チェスなどで時間を過ごし、ようやくヴェルグの森が見えるところへと著いた。

食事などは全部甘味で済ませてゲートで戻って來るの繰り返しだった。サナやニーナも最初にゲートを見たときは驚き、疑い、拒んだりしたが、次第に慣れていき普通に家の門を潛るじでゲートを潛れるようになった。もちろんお風呂も甘味でだ。

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さて、話しを戻すが、馬車の窓枠から顔を出して森の方を見てみる。森の大きさはだいたいでしか分からないが、多分木の平均の大きさは12、3メートルくらいでかなり広くて大きい。

この中に作をダメにして街の人を襲う魔獣がいるのか。千里眼への魔力を調整しながら森の中を見回す。森の中は晝間だというのに夜のように暗いので軽く魔眼も発させて晝間と同じくらいの明るさにする。

.....

「...うーん、何か知っている魔獣はいるけど、それっぽい魔獣は見當たらないな」

「「ええ?」」

「でも、街ではこの森に何かがいるって」

「それ、はあくまで噂、に過ぎない」

ユキナの言う通りである。

「まー、俺が見落としたって可能もあるからさ。ってみれば分かるだろ?」

「そうね」

「賛せ、い」

「え、ええ」

「は、はいです」

何も知らない姉妹を放ったらかして俺たち3人は話しを進めていった。そして突如として決まったことにどうしたら良いのか分からないという表で賛で決まった。

でも、本當にいなかったからね?

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森の中にって、し歩いたが暗いので良く見えない。なのでさっきからユキナが木のなどに足を取られて転けそうになっるを何度か繰り返している。

「暗いし雷核を使うか」

俺はそう言うと人數分の雷核を寶庫から取り出す。そして手のひらを広げて雷核を渡す。

「ありがとう、東」

「ありが、とう」

キリとユキナが雷核をけ取る。2人とも魔力はあるのである程度は使えるはずだ。

「はい、君たちも」

「私たちは良いわ。このくらいなら普通に見えるから」

「(コクコク)」

サナの回答にニーナも頷いた。流石は獣人だ。目も良いんだな。

俺も魔眼を発させる。

「それじゃあ、行こうか」

「あら、アズマは使わないの?」

出発しようとしたところで、俺が雷核を使っていないことを不思議に思ったサナが聞いてきた。そう言えば、彼たちには言ってなかったな。

「俺は固有能力で普通に見えるから大丈夫なんだ」

「へー、どういう能力なの?」

「うーん、俺も詳しく分かっていないんだけど、名前は魔眼。魔獣の名前やレベル、どこがそいつの特徴なのかとかを教えてくれたり、匂いとかをのついた霧のようなで発癥源を教えてくれたりとかかな」

「便利というか、強いわね」

「そうかな?」

確かに強いとは俺も思うが、どちらかと言えばウォーミルの方が強い気がする。

「も、もしかして、そ、それで私のを?」

「ああ、そうだよ」

あれ?何でみんなそんな目で俺を見てるの?俺何かした?

「...ね、ねぇ、東...それってみんなからも出てるの?」

「ん?ああ、全員それぞれ違うだけど出てるぞ」

「「「「 ︎」」」」

キリが恐る恐る俺に質問をしたかと思えば、俺の答えを聞くなり全員が自分のの匂いを嗅(か)ぎ始めた。えっと...何してるの?君たち。

ちなみに、みんなのから出ている霧のは、キリが薄い赤でユキナが薄い青、サナがニーナよりちょっと濃いじの茶である。

それから3分くらい匂い嗅ぎが続いてからようやくみんなが諦めたので森の探索を続ける。

「何か來るわ」

サナの耳がピコピコといた。サナがそう言うとみんな戦闘態勢へと移る。サナやニーナは俺たちよりも耳が良いので変な音への対応がすごい。

一応キリも直を使えば分かるそうだが、魔力が持たなくなり魔力ギレで倒れてしまうそうなのでサナやニーナを頼っている。

ガサガサッ

茂みから草同士が揺れる音が聞こえた。と思うと、何かが出てきた。

「ガガガガガッ!」

木の魔獣が俺たちの前に現れた。

茂みから出て來た魔獣に向かって魔力を強くして魔眼を発させる。

______________

クレアウッドマン:戦闘態勢

Lv.24

特殊:の表面が

______________

ん?クレアウッドマンって確か、アスラに立ち寄った時に、結構高い値でクレアウッドマンの木材が売られていたな。

こっちの世界では木材の約4分の1が腐りやすく、なかなか店に出すことが出來ないそうだ。なので家などを建てる際にはかなりの値段が必要となるそうだ。しかしそんな木々とは違い、クレアウッドマンの木材は中もしっかりしており、腐りにくくなっているので高いそうだ。ガールのおっさんの話では。

「クレアウッドマンか、剣で切れるかな?」

「剣の腕が良ければ刃こぼれとかはないわよ?」

俺の疑問にサナが答えてくれた。

「ガガガガガッ!」

「おっと」

俺たち目掛けてクレアウッドマンが手裏剣のように自分の頭?に生えた葉っぱを投げてと言うよりかは、頭を左右に揺らして飛ばしてきたのを、俺は難なく避ける。

「東の剣なら、多の無茶でも大丈夫よ。ま、あなたの腕ならそんな心配も要らないと思うけど、ねっ」

キリの言葉が後半呆れていた気がするがまー、それは置いておいて。俺の剣ってそんなに強いのか?

試しに鞘から抜いてみる。

「それって何の素材で出來てるの?」

「竜の牙」

「「なっ ︎」」

俺の答えを聞いたサナとニーナがこちらを向いて驚く。

いや、俺的には既に真っ二つに両斷されているクレアウッドマンの方が驚きだよ!

「えっと...どうかした?」

「どうかしったてあんた、竜の牙なんてどうやって手にれたのよ?」

確かに竜はゲームとかではボスとかで出てきたりしたけど、異世界なら珍しくはない気がする。強い冒険者や勇者とかが倒す気がする。

でも一応これも核と同じにしておこう。

「あー...これも上ランクの人たちと」

「アズマ、あなたって噓をつくの下手でしょ?」

「え?ナンノコト?」

「あなたこの話で答える時だけ目が泳いでるわよ」

「マジで ︎」

自覚なかった。確かに昔から噓をつくとすぐにバレてたんだよな。

「えっと...もしかして噓ってバレてる?」

「「コクコク」」

うえっ ︎サナだけじゃなくニーナにまで⁈

「私たちに言えない理由があるのなら無理には聞かないけど、とりあえずその癖は何とかしたら?」

「...はい」

ううぅ、グゥの音も出ません。

しかし、彼たちには話しておいても良い気がする。俺は顔をしかめながらキリの方をチラリと見る。キリは俺の視線に気付き、無言で頷いてくれた。

「驚かれて騒がれてたくないから言わないだけだったんだけど、実はさ」

「何か近付いて來るわっ」

またぁ!今真実を明かそうとしたところなのに!

っと、そんなことは言っていられない。今度は千里眼を使って周りの様子、だいたい30メートルまでの様子を伺う。しかし周りには何もいない。

「どれくらいの距離があるか分かる?」

「結構近いと思うわよ。草の揺れる音が近いから、多分30メートルくらいの辺りにいると思うけど」

30メートルって、何もいなかったぞ?

「方角とかは?」

「こっちから何かが來る気がする」

キリの気がするは直を使っているからだろう。しかもこの直は的中率はかなり高い。

この間トランプで同じ絵が揃ったらそれがもらえてもう1度やることの出來る、神経衰弱(しんけいすいじゃく)を直を使ってやってもらったら、開始1手目にして8割近く取られたところで魔力ギレになり中斷となった。もしあのまま続いていたら、ただのクソゲーとなっていたと思う。いや、半分以上取られた時點で俺の負けなんだったんですけどね。

まぁとりあえず、それだけキリの固有能力の直は的中率が高いのだ。

なのでキリが指差した方を向いて千里眼をサナが言った30メートルくらいまで飛ばしながら見ていく。...しかし30メートルを超えても魔獣の姿は見えない。

どういうことだ?

「何もいない...」

「いいえ、何か來る。近い... ︎東、上に飛んで!」

「?」

キリに飛べと言われ、よく分からないまま上に1メートルほど軽く飛ぶ。

バキッ!バキバキバキッ!ドンッ!

俺が飛んですぐに俺の後ろにあった木が何らかの攻撃をけて元からバキバキに折れた。そして俺の目が可笑しくなったのだろうか、その折られた木が宙に浮いていたかと思うとすぐに地面に落ちた。

「危なっ...」

「東、大丈夫⁈」

「ああ、ありがとうキリ。助かった」

キリに禮をして周りをキョロキョロするが何も見えない。

「アズマっ!そっち行ったわよ!」

「行ったって言われても何が ︎」

とりあえず後ろに飛んで木へ木へと枝を伝って逃げながらさっきまで俺がいたところの様子を伺う。ユキナは俺の後ろで一緒に逃げながら様子を伺っており、キリとサナとニーナはあちらこちらへ逃げながら、キリは剣で、サナは突きや蹴りなどの武で、ニーナは多分あれは固有能力だろう。20センチくらいの氷で出來た槍を數本空中に浮かべて飛ばしている。3人が何かと戦っているのだろう、3人の攻撃はどれも宙を攻撃して止まり、そこから紫しぶきが出ている。

魔眼への魔力を強くして、宙でが垂れているところを見る。

______________

カレメローン:戦闘中

Lv.49

特殊:の表面にを屈折させて見えなくなる鱗、4メートルびる舌

______________

なるほどカメレオンと同じだけど、カメレオンは周りに同化する。そりゃ見えないわな。見えないだけなら魔眼を使ったままで戦えるな。

右足に力を込めて魔眼で文字が浮かんでいるところのやや下を狙って飛ぶ。魔眼で文字が浮かんでいるのはその対象の頭上に現れるので、首を狙って飛ぶ。

「ふっ」

グシャ...グチャ、ドォンッ

生々しい音が聞こえたかと思うと再び生々しい音が聞こえて何かが地面に倒れる音が聞こえた。

後ろを見ると緑の鱗をに生やし、首から紫を流した頭のないと、すぐ近くにこれまた紫を流したカメレオンのような頭が、まるで容院などに置いてあるカットウィングのように綺麗に地面に立っていた。自分でやっておいてなんだけど、吐きそう。

「ほい、いっちょあがり」

「いや、いっちょあがりじゃないわよ!」

「ん?」

「早すぎるわよ!しかもあの魔獣、結構強かったのに何で1撃で倒せるのよ ︎」

「うーん、レベルの差かな?」

「レベルの差って...あんたいくつなのよ?」

....

「俺のレベルは...87」

「「 ︎」」

「私は76ね」

「私、は、69」

「「 ︎」」

サナもニーナも次々と発せられたレベルに驚きを隠せなかった。

ほらね?こうなる。

とりあえず驚いている2人を宥(なだ)めてからカレメローンのに生えている鱗を全員で剝ぎ取る。っと、流石にだらけの鱗はりたくなかったので水儒核でざっと洗ってを落とす。剝ぎ取りはその後だ。

「でもこれって、どうやって見えなくなるのかしら?」

「ア、アズマさんが見てみてわ?」

「そーだな」

再び魔眼への魔力を強くして魔眼を発させる。

______________

カレメローンの鱗

特殊:を屈折させて見えなくさせる

:流した魔力の量で屈折が激しくなる

______________

屈折が激しくなる?どういう意味だ?

「で、どうだったの?」

「あー...」

サナが聞いてきたので、魔眼で表示されたことを全員に伝える。もちろん全員が、

「屈折が激しくなるってどういう意味?」

と、口々に言い出した。まー、だろうね。こんなの直ぐに分かるはずないもの。

「とりあえず魔力を流してみたら?」

「そうだな」

キリの提案通りに俺は、今自分が左手に持っているカレメローンの鱗にしの魔力を流す。

「おおぉ」

すると緑だった鱗が次第にが抜けていくように明になっていく。しかし明になるのはガラスくらいまでで、それ以上は明にならない。魔力を流すのをやめてみたが特に戻ることはない。

じゃあ次は、もうし多く流してみるか。

「あら?なくなっちゃったの?」

サナが俺の手のひらを見て何もないのを見て疑問を呟いた。

「いや、手にはがあるから、多分魔力で屈折が激しくなったんだと思う」

「屈折が激しくなるってそう言う意味だったのね」

「多分な」

にしても本當に見えないな。手のひらを見ても自分の手相しか見えない。

...うーん、これも試してみるか。魔力を流すのをやめて右手の人差し指で鱗ののあるところをりながら能力を発させる。

「ドレイン」

おお、魔力は吸えるみたいだな。

ドレインで鱗に溜まっていた魔力がどんどん吸われていってるので徐々にが戻っていく。し吸ったら鱗の魔力が盡きた。

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