《異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します》來客、そしてアンタレス王國

などを新しくしてから數日後、俺たちは王都のギルドでクエストをこなす日々を送っていた。そして昨日のクエストで全員のギルドランクが赤になった。

『アズマくん、ちょっと良いかな?』

それで今日もクエストをけようとしたのだが、王様から念話が俺の頭の中に飛んで來た。

『何か用?』

『ああ、すまないんだがし依頼を頼まれてはくれないかい?』

『また何処かの魔獣でも討伐して來いと?』

『いや今回は王としてではなく、私個人としての依頼だ』

『あんたの依頼だとろくなのがなさそうだな』

『ははははっ、まあ否定はしないかな』

『...はぁー、それで?』

『実はね...』

神様の話をまとめると、昔神様が若かった頃に々な世界を渡り歩いては適當に遊んでいたそうだ。時には病にかかった人やその世界の人々では絶対に治すことの出來ない病気を治したり。時には生命を生み出したりしていたそうだ。地球にも何度か寄って生命を生み出したり、神を侮辱していた人たちを懲らしめるために大洪水を起こしたりもしたそうだ。大洪水の時は近くにいた人間にお告げをしてから帰ったそうだ。

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それでこの世界にも寄って多手を加えたそうで、魔王が暴れていたので剣をこの世界に2本ほど作って落としたそうだ。その剣は初代勇者が拾って魔王に挑んだが、勇者は負けてしまった。しかし何故か魔王は暴れるのをやめ、何処かへ消えたそうだ。

しかし神様が若い頃に良く分からないまま剣を作ったのでその戦いで剣は折れてしまいバラバラになったそうだ。

その後、落とした剣がどこへ行ったなど気にせずに帰ってしまった。

『いやはや、もう1本の剣はどこへ行ったのやら』

『それで依頼はその剣を探せってことか?』

『その通りだよ。私にも若気の至りってものがあったんだねぇ』

若気の至りで地球を終わらせようとしたのだから堪ったものではない。

『その剣の場所とかは?』

『適當に落としたから覚えていなくてね』

『じゃあどうやって探すんだよ?』

『ぼろぼろの剣にグラっと私の名が刻まれているから、それを手がかりで探してくれ』

『いやそれだけじゃ、無理だよ。それに他の人が使っている可能もあるし』

『それは大丈夫。剣に選ばれた者じゃないと鞘から抜くことも出來ないから』

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『燃やされてたら?』

『絶対に燃えないから、大丈夫』

『はぁー、分かった。その依頼ける』

『ありがとう、アズマくん』

俺が念話を終えようとした時だった。

『ああ言い忘れていたけど、近々そっちに天使が行くからよろしくー』

『は?』

再び念話をしたが返事が返って來ない。天使が來るってどう言うことだ?

神様の最後の言葉の意味が分からず迎えた翌日。それは突然やって來た。

「旦那様、旦那様にお客様です」

「客?」

俺がリビングでルーシィさんにれられた紅茶を飲みながら寛いでいるとポールさんがやって來てそう言った。

ポールさんが客室へ案したそうなので、俺も客室へと向かう。そして客室の扉を開けて中にると。

「....」

「どうもアズマさん、初めまして」

そこにはソファに座りながら優雅に紅茶を飲んでいるゴスロリ裝を著た可憐ながいた。

「えっと、何の用で來たんだ?」

「...ん、ただ挨拶に來ただけよ」

そう言うと彼はまた紅茶を飲んだ。

「挨拶?」

「ええ、私のことはグラ様から聞いていますね?」

「ああ。天使っと」

「ふふ、そんなに疑わなくとも、私は正真正銘天使ですよ」

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「証拠は?」

「翼を見せろと?ここでは見せることが出來ません」

「 ︎...なら信用は出來ない」

「まあそう警戒しないでください」

警戒するなと言われても知らない奴がいきなり人の家に來たら、警戒もするだろ。

「確かにその通りですね。知らない奴がいきなり人の家を訪ねて來たのですから」

「 ︎」

偶然か?

「偶然ではありません」

「 ︎」

まさかこれって、

「ええ、そのまさかです」

「 ︎」

やっぱりこいつ、

「自己紹介が遅れましたね。私はグラ様の元で働いている天使の1人、トールと言います。そしてあなたが思った通り、私は人の心を読むことが出來ます」

しばらくの沈黙が続いた後に俺が意を決して話すよりも先に彼、トールが話す。

「お先に失禮。あなたの疑問に答えると、この度私はグラ様直屬の家臣となりました」

ここに來た理由について詳しく聞こうと思ったが、心を読まれたのでその必要がなくなった。それにしても心を読まれていると思うとし怖いな。

「そうですね。私もんでこの力を得た訳ではありませんので」

再び沈黙が場を包んだ。

「すみませんね、変な話をしてしまって」

「いや気にするな」

「とにかく挨拶しに來ただけなので、私はこれで失禮するわね」

「ああ。ゲートで送るか?」

「ええ、ここまで飛んで來たから馬もないので、ありがとう」

『王様?』

『やあアズマくん。トールくんは來たかい?』

『ああ、今からゲートでそっちに行くからよろしく』

『分かった』

王城の王様の前にゲートを開いてトールさんを王城へ送る。

そしてトールさんが訪ねて來た翌日。俺はまた王様に呼ばれ、王城に來ている。

「それで今回は何?」

「実はし困ったことになってだね」

「困ったこと?」

「この間君に頼んで行ってもらった獣人の國アルタイルで何人もの人が消えている」

「魔獣の仕業?」

「どうも今回は違うらしい。何人かの民が姿を消した者たちが連れ去られるのを見たと言っているそうだ」

「連れ去られたって、拐ってことか?」

「こっちの世界では拐して奴隷にすることの方が多いね」

「奴隷か」

「それでアルタイルの王とも話したのだが、もしかして“アンタレス王國”が絡んでいるのではないかと言う話になった」

「アンタレス王國?」

「確信がある訳ではないのだが、なにぶんあの國には國民が何人もの奴隷がいるそうだ。そのことは國が決めていることなので私たちがどうこう言うつもりはないのだが、この頃さらに酷くなってな。あの國の民たちは獣人を嫌っている。なので獣人や他國の民たちを人を使って攫(さら)わせてそれを高値で買い取っているとの噂が立っている。現にこの國でも何人もの人が姿を消している。なのでこの件について調べて來てしい」

「分かった。そう言うことなら引きける」

「頼む。依頼は厳なので今回はギルドを通すことが出來ないので、報酬は後に払おう」

「分かった。それじゃあ俺は戻ってみんなに話しておく」

俺はそう言ってゲートを開く。

______________

王様に頼まれた依頼のため俺たちはアルタイルからアルタイルへ行った時に乗った船とほぼ変わらない大きさの船でアンタレスへと向かって、13日が経ちようやくアンタレス王國に著いた。今回は船酔いすることがなかったので助かった。

船を降りるとそこにはアルタイルと全く違う賑わいが広がっていた。アルタイルでは出店などが出ていたがアンタレス王國では古びた服を著ている人たちが行き來している。中には中が泥まみれの人もちらほらいる。ただ泥まみれになっているのは全て男、中にはまだ10代の子まで泥まみれである。

「そう言えばアズマってこの國がどう言う國か知っているの?」

「奴隷王國って聞いてる」

「それ、もあるけど、もう一つあ、る。ここは鉱、山資源が富」

「それもやらされているほとんどが奴隷です」

「てことはここにいる人たちも」

「多分その通りだと思います」

俺らは行き來する人たちを見ながら沈黙することしか出來なかった。

「ねえアズマ、人攫いのことはどうやって調べるつもりなの?」

「そこなんだよなー。人に聞いたら教えてくれるかな?」

「それは難しいと思うわよ」

「だよな、どうしようかな」

今までの依頼は魔獣だったので人に聞くことは出來たが今回はそうはいかない。

「この鬼!待ちやがれ!」

「ハア...ハア...ん、ハアハア」

この先どうするかを悩んでいると男のびが聞こえたのでそちらを見ると、40代くらいの泥まみれの男が15、6歳くらいの泥まみれの年を追いかけていた。年と男は走ったまま路地裏へとっていった。あれはやばいかもしれない。

俺は2人がって行った路地裏を目指して走り出す。他のみんなも俺の意思を汲み取ってくれたようで、俺の後に続いて路地裏を目指して走り出す。

2人を見失わないように、片目だけ千里眼を発させて追いかける。

「ハア、ハア、やっと追い詰めぞ、くそ鬼が!ハア、ハア、よくも俺のを盜んでくれたな?」

「....」

「何だその目は?」

「....」

「何とか言えや、こらっ!」

「ぐっ ︎」

そう言って男は年の頰を毆った。倒れた年に男が近付き、年の腹を蹴る。

「ぐっ ︎えほっ、えほっ」

男が年のズボンを探る。

「えーっと...あった、あった。さてと、おらっ!」

「ぐふっ ︎」

「へへ、こいつはサヘル様に渡すか」

そう言って男が年を抱え上げて肩にかける。

「 ︎離せ!離せ!」

「ああ?やっぱり怖いか?だがダメだね。おまえには金になってもらう。ふっ」

「がっ ︎」

ドンッ!

男は年の足を持って地面に叩きつけた。年はそのまま意識を失った。

「おっといけねえ、やり過ぎたら商品にならねえな。さて連れて行くかな」

「追いついた」

「ああ?何だおまえら?」

し遅かったみたい」

「聞いてんのか?こらっ!」

「キリ、一緒に來てくれ。みんなはあの子を頼む」

「了解」

「はい」

「うん」

「気を付けてください」

「無視すんじゃ、ねぇっ」

バシッ

男が俺に毆りかかってきたのをけ止める。

「ところであんた、サヘルって誰?」

途中から聞こえた話しの容について聞く。

「さてはおまえらよそもんだな。へへ」

「あ!待って!」

男は後ろを振り返ると走り出した。俺とキリは男を追う。

逃げられないように魔眼で男の霧を見て追うが、男は様々な道を使って逃げる。時には2メートルくらいの壁を乗り越えたり、壁と壁の狹い道、壁に空いたを潛ってなど昔の腕白な子どもが逃げる時に使いそうな道を使って逃げて行く。俺たちは普段使わない道を使われたのでしずつだが男と俺たちとの差がついてきた。

______________

東とキリが男を追いかけている間、サナが東に任された年を背負い妹と2人(・・)で分からない道を全力で走っていた。

「お姉ちゃん、これからどうするの?」

「とりあえずこの子を安全なとこで看病しないと。ユキナなら大丈夫だと思うし」

そう言って私たちは次の角を右へ曲がった。そこからしばらく走って行く。

「ニーナ、どこか休めそうなところはない?」

「えっと...あ、そのまま真っ直ぐ行って」

「了解」

サナはこの國の言葉を全く理解出來ていない。だが妹のニーナは他國に興味を持っていたこともあり、アンタレス王國の言葉がしだけだが理解している。

本當に出來の良い妹で良かったっと心の中で思いながら、サナはニーナに言われた通り真っ直ぐを目指して行き來している人たちを避けながらもほぼスピードを落とさずに走る。

「お姉ちゃん、前のお店から右へ3つ目のお店が宿屋だよ」

「了解」

しばらく走って角くらいになったところで妹が宿屋を教えてくれた。

私たちは宿屋へ急いでる。中はお世辭にも綺麗な宿屋とは言えないが、この際形振り構っていられない。

「いらっしゃい、何名で?」

け付けらしきところで退屈そうな顔をした40代くらいの男がサナには全く分からない言葉で出迎えられた。私は目でニーナを見ると、すぐにニーナが話し始めた。

「3人です。怪我人がいるので、薬や包帯などをいただけませんか?」

「....分かったよ、後で部屋へ持って行こう。部屋の鍵だ」

そう言って男はけ付け臺に鍵を置いた。

「ありがとうございます」

サナは2人が何を言っているのかが分からないがとりあえず鍵をけ取りニーナに渡す。私たちはけ付けの男を後にする。

「それで部屋は?」

「大丈夫、取れたよ。後で薬とかも持ってきてくれるって」

「そう良かった。部屋の場所は?」

「ちょっと待って...?021ってどういう意味だろう?」

「その字ってあれのことじゃないの?」

ニーナが鍵からサナへと視線を移すとサナが指差している方へと視線を移す。そこには扉に木のプレートがってあり、鍵に書いてあるのと同じ文字で書いてある。

「021、本當だ。ここで良いんだよね?」

「私に聞かれても」

ニーナは黙ったまま鍵を扉の鍵へとれて右に回す。するとカチャっという音が響いた。

中にるとほとんど何もない部屋が広がっていた。家などもほとんどなくあるのはしぼろぼろになっている布団くらいである。それとろうそく立て。

2人とも聲には出さなかったがかなり酷いである。

「とりあえずこの子を寢かせましょう」

「分かった」

ニーナがそそくさ歩いて素早く布団を敷く。その上に年を寢かす。

コンコン

しばらく起こった沈黙の後部屋の扉を叩く音が部屋に響いた。

「...お客さん、薬とかを持ってきましたよ」

ニーナが立ち上がり扉を開けるとさっきにのけ付けの人が白い箱を持って立っていた。

「ありがとうございます」

「お大事に」

ニーナが箱をけ取るとけ付けの人はけ付けへと戻って行き、ニーナも扉を閉め、箱を持ってこちらへと戻ってくる。

箱を開けてみると中には包帯や薬の瓶がっていた。

「早くやらないと」

「お姉ちゃん、先に泥を落としてからの方が」

「そうね。ニーナ、あれ出して?」

「...はい」

ニーナが水儒核の小さな破片をスカートのポケットから取り出した。これは前に東からもらったである。

「後は布とたらいね」

「私借りて來るね」

そう言ってニーナが部屋を出る。ししてから布とたらいを持って戻ってきた。

ニーナはたらいに水を溜める。その水に布を浸して絞り、年の顔の泥や手足の泥も落としていく。

「服、がすわよ」

「うん」

そう言ってサナが年の服のめくり上げてがす。

「「 ︎」」

年の服をがし、上半にするとそこにはしながらだがの辺りがし出ている。

この子って、

「「の子 ︎」」

2人は予想外のことに驚きを隠すことが出來ずつい大聲を出してしまった。

助けた年がだったことに驚きはあったがとりあえず2人で手分けしての泥を落とす。そして泥を落としてから傷の手當てをする。

に布団をかける。はスゥースゥーと寢息をたてて寢ている。

「ユキナ、大丈夫かしら?」

「きっと大丈夫だよ。ユキナさんは強いし」

2人はの様子を見ながら置いてきたユキナのことを心配する。

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