《異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します》帰宅、そして告白

東とユキナがゲートで家へと帰る。その時のユキナの顔はとても嬉しそうな顔だった。

「ただいまぁ...」

シーン...

扉をゆっくり開けて中の様子を伺うように覗き込むが誰もいない。小聲だったのでポールさんも気がづかないのだろう。

なるべく音を立てないようにして2人で中にる。

なんか、夜遅くまで遊んでいて怒られるのが怖いからそっと帰って來る子どもの気持ちが分かったような気がする。

とりあえず俺とユキナは互いの部屋へ戻って寢ることにした。夕食を食べていないのでお腹は空くが我慢することにした。

忍び足で自分の部屋まで行き扉を開ける前にも周囲を警戒する。左右の廊下からはこちらに向かって來る人影などがないかを確認し、ないと判斷して扉を開けた。

「ふぅー...何とか著い」

「「「お帰りなさい、東」」」

「...え?」

扉を開ける前に呟いた俺の獨り言を遮って、部屋の中で全く笑っているようには見えないキリとサナとニーナが出迎えてくれた。

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「.....」

「逃がさないわ...」

俺は靜かに扉を閉めようとしたがそれよりも早くキリが閉まろうとする扉を止めた。

今完全に『迅速』使っただろ!

「...どうしたの?アズマ。りなさいよ...」

サナが優しい笑みで、しかし相変わらず全然笑っているようには思えないその笑みで俺にるように言った。

俺は逃げられないと思い恐る恐る部屋へとった。

キリがさっきの位置まで戻る。

「座って、そこに」

「...え?」

「座ってください。そこにです」

「は、はぁ...」

サナとニーナに座れと言われたので座る。床に、しかも正座で。

しばらくの沈黙が続く。

「...えっと、遅くなったのは謝る。ごめん」

恐る恐る口を開いて謝罪するが誰も何も言わず、あの笑みを続ける。

「お、俺もここまでかかるとは思ってなかったんだ。ただ楽しくて...つい、時間を忘れて...」

ダメだ。子どもが親する言い訳みたいなのしか思い浮かばない。いや、楽しかったのは本當だ。

しかしやはりあの笑みを浮かべたまま、みんなは反応がない。どうしよう...

「....どこへ行ってたの?」

「!えっと、まず王都へ行ってそこで々な店を見て回って、その後ハドルフに行きました」

やっとサナが口を開いてくれたので俺はちゃんと答えた。

「....何でハドルフへ行ったんですか?」

「それは...その」

「....私たちは東がユキナと出かけることは知っていたわ。でも何でこんなに遅かったの?」

「それは...あの、その...」

これは答えてしまっていいのだろうか⁈ユキナの許可も必要だと思うので答えられない。

そんなじで俺が下を向き続けること數分が経過した。

「ユキナに...何かしたの?」

「 ︎ ︎」

その質問を問われた途端俺の額には冷や汗が止まらず、周りに聞こえるのではと思えるほど心臓の鼓が早くなったことに気がついた。

どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう....

「し...して、ません...」

俺は最後の賭けとばかりにそれを選んだ。これも噓ではない...多分。

再び長い沈黙が続く。

「...はぁーよかった」

「...ふぇ?」

「本當にね。私本気で心配したわ」

「私もです」

「私だってそうよ」

東を差し置いて陣は話を進めていく。

え?ドユコト?

「あの...一どう言う?」

「あれ?告白されたんでしょ?ユキナから」

「...ん⁈」

「え ︎されてないの?」

「いや...されたけど」

「それで、どう...答えたんですか?」

「え?...あー、その...俺も...て、ちょっと待て。何で君ら知ってるの?」

「何でって、昨日ユキナが言ったのよ。『私、明日東と出かける。その時に私の想いを伝える』って」

「はいっ?」

間の抜けた聲が思わず出てしまった。

「え?じゃあ何。君たちはそのことを知ってたのに俺を捕まえて質問したの?何で?」

「それは...その...あ、東がユキナにへ、変なこととかしてないか気になって」

変なことって何⁈俺、何すると思われてたの⁈

「でも、やっぱり東はそんなことしなかった。私たちの思ってた通りで」

「そうね」

「はい...」

うぅ、なんかし照れるな。

「そんな優しくて、私たちを大切にしてくれる。そんな東のことが私、好きよ」

「ぇ?」

「そうね。頼りないところもあるけど、それでも私たちや困っている人がいたら助けてくれる。私もそんなアズマが...すす、好き...よ」

「ちょっ ︎」

「私も種族が違う人でも助けて手を差しばしてくれたアズマが...す、きです...」

「いや、だから...」

「私、も」

「うぉ ︎」

突然のみんなの言葉に戸っていると突然後ろから聲が聞こえ、驚いて飛び上がってしまい、振り返るとユキナが立っていた。いつの間に?

「私、もわがま、まだけどわ、たしを、れてく、れたアズマ、が好き」

「ぅ!」

何これ?夢か何かなのか?

俺はどうしていいのか分からずこれが現実なのかを疑ってしまった。慣れていないのもあったり、なかったりするが。

ユキナもみんなのところへ行きながら俺への気持ち(でいいのかな?)を話した。

「東。迷だと思うけど私たちはちゃんと答えてしいの」

「「「....」」」

「私たちだって勇気を出して言ったんだから、アズマも言って。私たちはもう覚悟が出來てるから」

......

「みんな....ごめん」

俺の言葉に全員が表を変える。みんな今にも泣きそうなのを必死に堪えている。

「そう...言ってくれてありが...」

「本當にごめん。せっかくみんなが勇気を出して言ってくれたのに...迷っていてごめんな」

「「「「...え?」」」」

サナの言葉を遮って想いを伝える。

「迷っているってどう言うこと...ですか?」

「...ユキナの時も同じだったんだ。みんなを幸せに出來るのかどうか。ユキナ1人だけでも幸せにしてやれるかどうかも分からないのに。ましてやそれが4人も...だから」

「アズマ。みんなへ、い気だよ?」

「...え?」

「みん、なアズマのこ、と好き。私、言ったよ?一緒にい、られれば、それで幸せって。みんな、もでしょ?」

「ええ。もちろん」

「當然でしょ」

「幸せです」

「ね?だか、ら答え、てアズマ」

また、だな。またみんなに助けられた。これで何度目だろうか。

「ありがとう...みんな。俺だって、キリ、サナ、ニーナ、ユキナ...好きだ。一緒にいてくれ」

俺はそう答えた。

みんなやっと本當の笑顔を浮かべてくれた。

______________

「それにしても、いいのか?」

「何が?」

「いや、1人の男にが4人いていいのかなって思ってさ」

俺がみんなの告白に答え、疑問に思ったことをみんなに聞いた。

「國王や貴族、大商人などは第二、第三夫人などは普通にいるけど...流石に無理よね」

第二、第三ってこの世界一夫多妻あるんだ。てことはあの神様にもいるのかな?

「でも、貴族や大商人でなくても銀ランク以上の冒険者はそれを認められていますよ?」

「はい?え、何で冒険者も認められているの?」

「何でって、何でなのニーナ?」

「えっとですね。今世界で確認されている銀ランク以上は全部で43人だそうです。これから先のことを々考えて銀ランク以上の冒険者には一夫多妻が認められているそうです」

マジか。まー確かに強い親の子も強いかもとか思うのは當然なのかもな。強い魔獣が襲撃してきてもその子孫の冒険者が倒してくれるかもしれないしな。

「じゃあアズマが銀ランクの冒険者になればいいってこと?」

「多分それで大丈夫だと思うよ」

「じゃあアズマ、明日からばんばん狩りに行くわよ!」

「ちょっ、ちょっと待て」

「何よ?もしかして嫌なの?一夫多妻」

「いやそうじゃなくて、君ら一夫多妻ってどういうものか知ってて言ってるのか?」

「...當然でしょ?それくらい子どもだって知ってるわよ。アズマ、私たちを馬鹿にしてるの?」

「え?じゃあ、さっきの告白って...『婚約』 ︎」

驚いてかなり大聲でんでしまった。

「そ...そうよ!そんな大聲ではっきり言わないでよ。恥ずかしいじゃない」

「.....」

この場にいる全員の頰が赤く染まる。もちろん俺もだ。

てか俺、プロポーズされてたんだ...

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