《異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します》買い、そして絡まれ

「アズマこれとこれ、どっちがいいと思う?」

「あー...こっち、かな」

「やっぱりアズマもそう思うわよね。じゃあ買って來るわ」

「ああ....はぁー」

サナがレジへ行ったのを確認してから深いため息を吐く。

今俺たちがいるのは王都の城下町の小売り場だ。そこでサナがぬいぐるみがしいからっと言ってって早30分。

俺は疲れた顔で小屋を後にする。

「次はリリーか。これで最後だな」

そう言いながらリリーのいる場所を目指して歩く。魔眼を使えば容易にどこにいるかが分かる。

するとリリーの霧は防屋の中へと続いていた。

チリン、チリン

「いらっしゃい」

屋にると扉に付いた鈴が鳴る。

レジのところには紺の髪と長い髭を生やした男が視線をこちらに向けず野太い聲で言った。

リリーもこちらに視線を合わせない。どちらも下を向いたまま何かぶつぶつ言いながら、話をしている。

し橫にやり覗くと、防が置いてあった。素材は...

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レオタイル

Lv.32

素材:レオンの皮で作られた

特殊:魔力消費 Lv.4

        理ダメージ消費 Lv.3

        素早さ上昇 Lv.1

        自力回復 Lv.2

        自魔力回復 Lv.1

______________

なるほど。

魔眼のレベルが上がったことでこんな効果も付與された。

「リリー?」

「.....」

「リリー!」

「.....」

ダメだな、こりゃあ。

話しかけて返事をしないリリーを諦めて防屋の扉を開け、後にする。

俺は適當な喫茶店にる。ここはテラスのある喫茶店だったのでテラスに座り、注文を済ませ、一息著く。

なぜこうなったかというと、話は昨日の夕食後に戻る。

夕食を終え部屋へ戻った時にサナがって來て「明日、買いに行きたいんだけど付き合ってくれない?」と言われたので付き合うことにした。キリやユキナ、ニーナ、リリーも一緒に。

みんな、それぞれ行きたい店へと向かった。

そこまでは良かったのだが、別れた場所の近くでうろうろしたらキリが「ちょっと來て」と言うので追て行くと“ヨペル”という甘味屋のようなところだった。

キリが數品頼んだが俺はそんなにと思いデュフェルブというを頼んだ。

頼んだを食べているとキリが「あーんてして」と言われたので照れながら食べ...これはいいか。

キリはその後全品食べると言ったのでキリと別れ、店を出る。

すると次はユキナ、その次はニーナ、そしてサナ、リリーと呼ばれまたキリへと付き合わされた。

これを4周ほど繰り返したところだったかな。

流石に疲れた。の買いは疲れるって訊いたけど本當だったんだな。俺の場合はそれが5人分。

「あ、アズマさんいました」

「ほらほらアズマ、次は向かいのお店よ」

「わたし、も」

「ちょっ、待て」

頼んだ紅茶を飲もうとしたところで背後から呼ばれたので嫌な予を抱きながら振り返ると、リリー以外の全員がいた。

う、周りの視線が。付き合うしかないようだな。

俺は急いで紅茶を飲み、支払いを済ませ店を出る。

するとユキナが左腕を、ニーナが右腕に抱きついて來た。観たじはいいかも知れないが、俺からしたらただの強制連行である。

「ようよう、兄ちゃん。可い子たち連れてるじゃねえか。俺たちにも貸してくれよ?」

「「「「「....」」」」」

そんな俺たちの前に6人の男たちが立ち塞がった。

「んん?何だ兄ちゃん。怖くても言えなくなったか?」

「「「「「ははははは」」」」」

「....はあ、2人とも腕、離してくれ」

「ん」

「はい」

「手加減してあげるのよ?」

「分かってる」

「ああん?やろうってのか?いいよー、やってやっても」

「ぷっ、あいつ終わったな。俺、あの赤髪・・の子な」

「あ、ズル!くそー、俺も狙ってたのに。なら俺は銀髪の方だな。あっちもなかなか可いし、怖がってるれるの、んがっ ︎」

セリフの途中で俺が多手加減して毆ったことで宙に吹っ飛び、地面にドンと倒れた。骨は折れてるだろうけど、後で治してやるよ。治す気があったらな。

「な ︎このガキ、何しやがる!」

「はあ?こいつがキリやユキナに変なこと言ったから毆っただけだ。それにやってやるって言ったのはそっちだ、問題ないだろ?」

「っつ、このガキが!」

「ん」

「がっあ ︎ああぁぁ...」

怒った男たちの中でも一番がゴツい男が毆って來たの真正面から毆り返す。相手の拳とぶつかったが手の骨が砕け押しのき、そのまま腹に一撃が決まる。

手と腹を抑えながら地面に倒れ悶もだえて苦しんでいる。

レベルが下がっても攻撃力が減っていないので手加減しないといけないのが大変だ。

「このガキ、強えぞ」

「んなもん全員で掛かればいけるに決まってんだろ!ほら行くぞ!」

そう言って男たちが俺の四方に回る。

「謝っても許さねからな」

「そ」

「っつ、生意気な!行くぞおらぁ!」

「ふっ」

「んがっ ︎」

「がぁっ ︎」

「ぐっ ︎」

「んがぁっ ︎」

ほぼ同時に襲い掛かって來たので謝ってもと言ったやつ以外は鳩を毆って気絶させ、言ったそいつは麻痺を使って運神経だけ麻痺させる。

さてと...

「麻痺させたのは運神経だけだ、他は殘してあるから訊こえるし見えてるはずだ。二度と俺たちの前に姿を見せるな、分かったな?」

「.....」

「ああ、口をかすことも出來ないんだったな。まあいいや、麻痺は1時間ほどで切れるから仲間にも言ってやれ」

さて、こいつらを道端に置いとけないしな。ゲートは人目があるから使えないし。警邏まで持って行くしかないか。

「悪い、こいつら警邏まで持ってくから」

「それな、ら大丈、ぶ。わたし、に任せ、て」

そう言ってユキナが男たちに近づき倒れている一人の男の腹の下に手をれ救い上げるようにする。

するとその男のが4メートルほど宙に浮き、どこかへ低空飛行で飛んで行った。

「何したんだ?」

「ひょうて、きを警、邏の人に、合わせ、て飛ばし、た」

驚いている俺らを置いてユキナはそれを6人分繰り返す。

ユキナの固有能力『標的』は適當な方向にを投げても狙った相手に自追尾する能力だそうだ。ただし途中で投げたに強い衝撃が走ると能力が消えてしまうそうだ。

てことは高さ的にあいつらは警邏まで行くのか。

「さ、アズマ。行こ?」

「あ、ああ」

そう俺の腕に再び抱きついてぐいぐい引っ張る。

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