俺たちは來た道を戻り再び落ちてきた空間に戻る。

落ちてきたを見上げるがは見えない、たぶん途中で何度か曲がりここに繋がるのだと思う。

ここに落ちてきて一週間ぐらい経ったが、上からなにか落ちてくるということは今までなかった。この空間には、最初のワーウルフ以外は魔のってくる様子はない。魔を近づけないために何かしらの魔法があるのか、魔が嫌う何かがあるのか未だにわかっていない。

この正五角形の空間の五つの角に生えている木のことも正確にはなんなのかも分からない。

「いちおう、戻ってきたけどこれからどうする？」

「登る？」

「この巨大なをか!?」

蒞戸芽はこくりと頷く。

「蒞戸芽は能力が高いから登ることができるかもしれないが、俺は片腕が無いし魔法で飛ぶにしても、そこまで緻な制はできないぞ」

「じゃあ、ダメ」

「……確か落ちる前、何個か同じようながあったよな。そのに繋がっている空間もここと同じように繋がっている可能があるから、その可能にかけて下の階層に行くか？」

俺は落ちる前の風景を思い出し、一か八かの提案を出す。

「何があるか分からないから危ない」

「わかっている、だがいつまでもここにいても何も進まない」

俺も本當は下の階層には行きたくはないが、何もしていないと視界にる、日に日に腹に空いたから腐っていく橋田に申し訳なくなる。

俺は橋田に視線を向けながら言う。

「…それに俺たちはまだ生きてるんだから」

「……わかった、下の階層で探そう」

話し合いはそこで終わり、新しく狩ったワーウルフの皮で新しい布団を作り、深い睡眠にる。

目が覚める。魔法で明かりをとり、落ちてきたところにあった水で顔を洗う。その後に朝飯にワーウルフのを焼きながら、蒞戸芽を起こす。

に落ちてきてからの生活習慣にに慣れるまでそう時間はかからなかった。

「とりあえず、いつも通り特訓をしながらこれからの予定をたてよう」

「わかった、じゃあいつものから」

いつも通り、取りを始める。

蒞戸芽は魔法をし絡めた格闘スタイル、空手をやっていたが今では型は崩れ自己流になってきている。

俺は魔法重視の強化魔法、攻撃魔法などを応用させて戦う機型の魔法士のようなスタイルだ。

近接と遠距離で二人でバランスの整った戦闘スタイルだ。

「はっ、下の階層には、ふっ、何を持ってく？」

炎を纏わせた拳と腳の連打で攻めながら蒞戸芽が聞く。

「木のと、くっ、ワーウルフのを、はぁっ、しずつお互いに持とう」

質問に答えながら蒞戸芽の攻撃を捌き、水魔法で水を生して炎を消しながら反撃する。

「わかった、それじゃあこれで終わり」

蒞戸芽は今まで以上の火力で炎の出力を上げる。

「ああ、これで終わりだ」

水魔法の派生、氷の生で『氷剣ひけん』を作りその周りを水で覆う。

お互いの攻撃がぶつかり合い、炎が消され水が蒸発する。『氷剣』には辿り著く前に蒞戸芽の炎が完全に消える。一本取れると思い、『氷剣』を振り抜く。

(もらった！)

「あまい」

目の前が真っ暗になる。出力を上げて明るくなった炎の後に、闇魔法でいきなり暗くして明暗の差を作り完全に視界を奪われたのだ。

額に蒞戸芽の拳がコツンと當たる。

「また、私の勝ち」

「か～～っ、また負けた！」

「下に行く用意を始める」

「わかってるって」

五角から木を取ってきて削りにして、五種類の木のを混ぜる。それを袋に詰めて乾燥させる。

前の日に倒したワーウルフや猿からを取り干しにするために、自然乾燥させる。亀からも甲羅を砕き、その砕いた甲羅にワーウルフので結び、自分達の重要部位を守るための軽い裝備を作る。

「乾燥仕切ったら下の階層に行くか」

「うん」

かなりの時間が空いてしまいました。

申し訳ない。コメントでもリアルの友人からも景描寫に指摘があったのでしずつれてみました。