《ガチャで死したら異世界転移しました》の子っぽい
「はぁ。一応當事者だろうし、行くか」
実際昨日はびっくりして痕をすぐに離れたため、あまり観察していなかったのだ。僕の魔法の威力がどのくらいなのかをしっかりと確認しておくべきだろう。
僕は近くのカウンターに向かった。
「すいません。急のクエストに參加したいんですけど」
「承りました。では、ここにお名前を書いてお待ちください」
ボードの赤い紙に書いてあったが、クエストには、5人1組で行くらしい。なんでも、痕がものすごく広いから區畫分擔して調べるのだそうだ。
呼び出されるまで僕は特に何もすることがないので、適當に本でも読んでいることにした。
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「急クエストに參加している方はこちらへお集まりくださーい」
20分ほど本を読んで待っていると、職員の人から招集がかかった。
「まずは、參加ありがとうございます。そして、今回のクエストには5人1組で參加していただくため、組を作って下さい」
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まずい。この流れは、よく學校であった「〇〇くんが余っているので、誰かれてあげられる班はありますかー?」のパターンだ。それだけはなんとしても回避しなくては。
「君、良かったら俺たちのチームにんない?」
誰に話しかけるか迷っていた僕に、背後から聲がかけられる。振り向くと、3人の男と1人のが立っていた。
「君ってEランクでしょ?わかんないこともあるだろうし何か教えてあげられるかもしれないから、俺たちのチームに一時的にでもってくれないかな?」
「あぁ。それはありがたい。喜んでらせて貰うよ」
僕からしても々と聞けるし、人數も丁度で願ったり葉ったりだ。
「組み決めは終わりましたか?では、クエストについて、副ギルド長から簡単に説明していただきます」
副ギルド長と呼ばれたダンディなおじさんが小さな臺に上がる。
「えー、今回のクエストは、ズノワ大森林に突如発生した謎の痕の調査です。そして組を作ってもらったのは、これが広大ゆえ、區畫を決めて調査するためです」
さっきカウンターのお姉さんに聞いたことばかりである。再確認というやつだろうか。
「兎に角、今回はただの調査ですので戦闘はないかと思いますが、用心は欠かさぬよう。では、ギルド前に馬車を用意しているので、組ごとに乗り込んでください」
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「じゃあ自己紹介からしようか」
僕達にあてがわれた馬車に乗ったあと、チームのリーダーっぽい人がそう切り出した。
「まず、俺たちはチームを組んでいてね、俺がリーダーで戦士のクライヴ、狩人のハスタ、支援魔師のルーク、攻撃魔師のリル。まぁ、よろしくな!」
ふむ、やっぱりここでも職業は全部EOWのものだな。やはりこの世界は文明レベルやモンスター、建の中世的な外観といい、地理以外はほぼEOWのものだと思うべきか…それと、この世界の地理も調べておかないといけないな。おっと。僕も紹介をしなければ。
「僕はレイン・グレスティア。呼び方はなんでもいいよ。あ、職業は・・・えっとぉ。一応魔師だね」
正確に言えば違うのだが、まぁ噓ではないだろう、皆が下級職だったので、隠し上級職である【墮天者】と正直に言ってなにかトラブルがあっても面倒だし。
僕がEOWで使っていたこの職業は主に魔法を使用して戦うが、接近戦でも極めれば近接に特化した職業にも勝る戦闘力を有する。それほどの強職なだけあってゲームでも発見できた人はなく、実際にこの職についている人はユーザー全で見ても數十人しかいないだろう。
「よし!じゃあ自己紹介も終わったことだし、グレスティアちゃんはなにか聞きたいこととかある?」
ち、ちゃん…だと!?ちゃん!?え!?
「あの、僕は一応男なんだけど」
「え!?ご、ごめん!帽子もかぶってるし、あんまり顔も見えなかったから勘違いしちまった!ほんとごめんな」
「え?男の子だったの!?」
「まぁじかぁ!」
「男の娘?…イイ」
 
ほかの人も僕がの子だと思っていたのか。というか初対面でちゃん付けとは・・・
そんなにの子っぽいのか…まぁ霊種だから仕方がないよね…それにこの格好も原因なのかな?僕的にはミステリアスなじがあってかっこいいと思うんだけど。・・・改めて考えると、立ち襟の付いた黒いロングコートに、広いつばがある黒いとんがり帽子じゃ顔もほとんど見えないだろしな。ま、だからといって著替えるつもりもないけどね。
「まぁそれは置いといて、んー…聞きたいことか。じゃあみんなの武って見せてくれない?」
「武?いいけど?」
取り敢えずクライヴの武を見せてもらった。
「・・・」
「俺たちはBランクなんだが、それにしてはいい武を持ってると思わないか?1年間節約に節約を重ねてやっと買ったんだ」
クライヴはちょっと自慢げに言ってくる。
「あの時のクライヴは金の亡者だったな。ポーションとか小を買う時でもしでも安く買おうとして値切りまくってたし」
「そうそう、そのおかげで値切りのクライヴなんで二つ名もついちゃってな」
ハスタとルークが楽しそうにいじる。
「は?!誰だよそんな二つ名付けたやつ!それに、俺はそんな値切りまくってなんか無いからな!」
クライヴがムッとして言い返す。
「ははっ どうだか」
クライヴはさらにムッとするが、何も言い返せないようだ。図星なのかな?
「僕は、頑張ってお金を貯めて本當に買いたいものを買うっていうのはすごくいいことだと思うけど? たとえ値切りまくっていたとしても、ね」
フォローしようとしたのだがちょっとバカにしたようなじになってしまったな、だがまあ本心だ。僕もゲームとしてEOWをやっていた時は、ないお小遣いとバイトの給料をしずつ貯めてガチャに挑んでたからな…
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「皆さん!著きましたよ!」
その後もたわいない話をしていると、流石に馬車だからか、もうズノワ大森林に著いてしまったようだ。
「じゃ、そろそろお話もやめて、パパっと調査しますか!」
「そうだな。一応急クエストだし、気を引き締めていこうな!」
「おう」
「ティア君は初めてのクエストなんでしょ?何かわからなかったら言ってね?」
「あ、う、うん。了解」
先程リルさんが「グレスティア君じゃちょっと長いから、ティア君でいい?」と言いだし、流れ的にそうなってしまったのだが・・・それにしてもティアって…なんかっぽいなぁ。
じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
8 77【書籍版4巻7月8日発売】創造錬金術師は自由を謳歌する -故郷を追放されたら、魔王のお膝元で超絶効果のマジックアイテム作り放題になりました-
書籍版4巻は、2022年7月8日発売です! イラストはかぼちゃ先生に擔當していただいております。 活動報告でキャラクターデザインを公開していますので、ぜひ、見てみてください! コミック版は「ヤングエースUP」さまで連載中です! 作畫は姫乃タカ先生が擔當してくださっています。 2021.03.01:書籍化に合わせてタイトルを変更しました。 舊タイトル「弱者と呼ばれて帝國を追放されたら、マジックアイテム作り放題の「創造錬金術師(オーバーアルケミスト)」に覚醒しました -魔王のお抱え錬金術師として、領土を文明大國に進化させます-」 帝國に住む少年トール・リーガスは、公爵である父の手によって魔王領へと追放される。 理由は、彼が使えるのが「錬金術」だけで、戦闘用のスキルを一切持っていないからだった。 彼の住む帝國は軍事大國で、戦闘スキルを持たない者は差別されていた。 だから帝國は彼を、魔王領への人質・いけにえにすることにしたのだ。 しかし魔王領に入った瞬間、トールの「錬金術」スキルは超覚醒する。 「光・闇・地・水・火・風」……あらゆる屬性を操ることができる、究極の「創造錬金術(オーバー・アルケミー)」というスキルになったのだ。 「創造錬金術」は寫真や説明を読んだだけで、そのアイテムをコピーすることができるのだ。 そうしてエルフ少女や魔王の信頼を得て、魔王領のおかかえ錬金術師となったトールだったが── 「あれ? なんだこの本……異世界の勇者が持ち込んだ『通販カタログ』?」 ──異世界の本を手に入れてしまったことで、文明的アイテムも作れるようになる。 さらにそれが思いもよらない超絶性能を発揮して……? これは追放された少年が、帝國と勇者を超えて、魔王領を文明大國に変えていく物語。 ・カクヨムにも投稿しています。
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