《ガチャで死したら異世界転移しました》人竜戦爭 ② 勇者
思えば、僕はこの世界のことをよく知らない。
白竜王との遭遇からスラグディアへと戻る【移送魔符】の上で胡座を書き、レインはふと考えていた。今ではそこまで重要視してはいなかったが、白竜王の言う通り、報とはとても大事なものだ。
(ズノワ大森林の急クエストに行った時に、帰ったら周辺の地理について調べようと思っていたこともすっかり忘れていたし・・・)
慎也だった時の、事をすぐ忘れるという短所は、今もなおけ継がれているようだ。
(明日こそはギルドで調べだな・・・今度は忘れないようにしないと)
しかし、ギルドは基本調べをする場所ではない。そんなわけで、冒険に関係するならともかく、周辺の地理やこの世界の報が載っている本などほぼないと言っても過言ではない。・・・というのをレインが知るのは、まだ後の話。
「主様、もうすぐスラグディアに到著しますよ。起きてください」
レインが目を瞑って微だにしないので寢ていると思っているのか、メアがそう言ってくる。
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「・・・起きてるよ。うん。分かった」
レインは目を開け、答える。
(第一、僕が本當に寢ていたら、この【移送魔符】は消えてるんだけどな)
【移送魔符】は、深夜までEOWをやっていたがために寢落ちしてしまい、朝起きたら遙か彼方へと飛んでいってしまっていた。
という事件(?)が多発したために、運営が一定時間作されないと自的に消滅するよう設定したのだ。
レインは【思考補助】と【魔眼】を発させ、前方を見る。確かに、もうスラグディアが遠目に見えてきていた。
(隨分と時間が経っていたんだな・・・)
考え事をしていると、時間というのはすぐに過ぎてしまうものだ。レイン達はギルドへと報告に行くため、先を急いだ。
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「「「「警戒レベル3警報が発令されました。一般人の皆さんはすぐに指定された避難場所に移を。冒険者の皆さんは至急、ギルドへと集合してください。事は一刻を爭います。各員、迅速な行を。繰り返します────」」」」
魔法で拡大されたアナウンスが聞こえたのは、ちょうどレイン達が【移送魔符】でギルドの前へと降り立った時だった。
「なんか言ってるけど、紅華、警戒レベル3警報ってどの位の警報なの?」
アナウンスを聞いたギルドの建の前の通りの通行人、ギルドにいた冒険者や職員達が三者三様に慌ただしく走り回ってる中、レインは【移送魔符】を仕舞いながら紅華に聞く。分からないことがあったらいつもはまずメアに聞くのだが、この街について聞くなら紅華に聞くべきだろう。
「はい。私の知る限りでは、この國での警戒レベル1が、何か巨大又は強大な魔があられた時。警戒レベル2が多様な魔の大軍があられた時。警戒レベル3は、レベル1と2の同時発生か、國家が存亡の危機に陥るような何かが出現した時、ですね。いずれにせよ、警報が発令されたので何か良からぬ危険な存在が現れたのではないでしょうか?」
「へー。じゃあ警戒レベル3ってことは結構不味いのかな?」
(あらかた白竜王の言っていた、人間に戦爭を仕掛ける、というやつだろうけど・・・)
「あ、主様…どうしましょうか?わ、私は森に戻っていた方がいいでしょうか…?」
相変わらずオドオドしたサラがレインに尋ねる。
「んー」
(どうしようか、サラも冒険者登録をしてるからギルドに行かなきゃだろうけど・・・)
「主様、先程のアナウンスでは、冒険者はギルドに來るようにと言っておりました。サラも冒険者ですので、連れていくべきでは?」
(ルーナもこう言ってるし・・・うん。やっぱり二手に別れるのは得策じゃないよね。森が安全ともわからないし、僕やメア達が近くにいれば大の敵からは守れるだろうからな)
「サラは森に戻る必要は無いよ。ここの方が安全だろうし。取り敢えず、ギルドにろうか」
「「「「了解しました」」」」
サポートキャラ達のピッタリあった返事を背に、レインはギルドの口扉へと歩き出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「皆さん集まりましたか?もしまだ到著していない方がいましたら申し訳ないですが、今いる方のどなたかが伝えてください。それでは、副ギルド長から今回の急クエストについてご説明頂きます」
職員の紹介で副ギルド長が臺の上に登り、話し出す。それをレイン達は冒険者達の人だかりの一番後ろで聞いていた。
「まず皆さん、驚かずに聞いてください。今回の警報の原因は・・・竜族です。それも、なくとも100匹はいると報がっています」
「ひゃっ・・・」
「100匹って・・・」
「まじかよ・・・」
副ギルド長の言葉に、その場の殆どの人が表を曇らせる。
「今回の前線への參加はBランク以上の方々のみです。B未満の方は後衛で住民の避難の援助、前衛への支援魔法や支給資の運搬などの支援を行ってください。竜族達は街の南側、大海方面から飛來していますので、戦場は街の南側になると予想されます。各自、準備が整い次第、南門へと向かってください。そして、わかっているとは思いますが・・・これ程の數の竜族が來るということは・・・1000年前の再來かも知れません。各員、どんな些細なことでも知らせるように」
「1000年前・・・か」
その場にいる全員が黙り込む。
「・・・1000年前の再來って、なんですかぁー?」
し経った頃、突然レインの後から聲が飛んだ。後ろを向くとそこには、薄桃の髪を肩口で切りそろえ、決して簡素とは言えない、弦のない弓・・・魔道弓を背負ったの…子(?)がいた。
「勇者様!」
「おぉ!勇者様!」
「勇者様がいらっしゃったぞ!これで我々にも勝機はある!!」
後ろを振り向いた冒険者達が、そのの子に気付いた瞬間に一気にヒートアップしていく。
「え?!えぇっと・・・」
そう。場の圧に気圧されている本人こそ、この國の勇者の一人であり希。リーナ・スノであった。
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