《極限まで進化した頂點者の異世界生活》四話死

うーん、歩きだと時間かかるな。

學校から孤児院までは自転車だと二十分位だが、歩きだと時間がかかる。

すでにもう、三十分以上歩いている。

孤児院まで後二十分位か?

「ここら辺って車通りこんなに多かったけ?」

「ん?」

本當だ、いつもは五六臺通れば多い方なのに今日は十臺以上が列なっている。

何かおかしい。こんなこと今まで一度も無かった。

「海斗?早く行こうよ」

架菜の聲がして、現実に引き戻される。

「あ、あぁ」

『それは無理かな』

「何ボーってして・・・えっ?」

「なっ」

架菜が何故か道路に飛び出す。

信號は、赤だ。

そして、狙ったかのようにトラックが架菜に近づいていく。

手を限界までばし、架菜に手を出す。だか、架菜の手は・・・摑めなかった・・・

キキィィィィ

トラックは急ブレーキをかけたのだろう。

そんなことはどうでもいい、架菜が引かれた・・・

「架菜!」

「海・・・斗?」

弱々しい聲で呼ぶ聲は、今にも消えそうだ。

ズキッ!

なんだよ、こんな時に!!

「私・・・ね、海斗のことが、好き・・・だったんだ、ゲホッ」

「もう喋んな!俺も架菜のこと好きだったよ・・・」

「嬉し・・・い、な、両思いだった、んだガッハッゲホッ」

が架菜ので紅く染まる。

ズキン!

だからなんだよこんなと・・・き、に。

なんだよこれ、大雨が降り、雷が轟く音、原形を留めていない車、これは、俺の昔の・・・き、憶・・・

そして、記憶と現実が重なり合う。

「うわぁぁぉぁぁぁ!!」

なんだよこれ、架菜が・・・架菜が・・・

もう、架菜は息をしていない。

「がぁぁぁぁぁ!!!」

ガチャリ、そしてまた、何かが壊れる。

「こんなの!現実なわけない!悪い夢であってくれ!!」

こんなの、こんなのありえない。

「うわぁぁぉぁぁぁ!!ぁぁぁぁぁぁぁぁ______」

腸はらわたが煮えくり返りそうだ。

誰かへの怒りじゃない、自分への怒りだ。

守れなかった怒り。架菜を守れなかった・・・

こんな、こんな世界______俺ごと______

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

消えてしまえば良いのに!!

その瞬間、何かが完全に壊れた・・・

「消え・・・ろ」

年に宿った力が暴走し、年・・・青年ごと街を呑み込む。

この日、二度目となる謎の消滅により、一つの街が消えた。

読んでくださった方は想を書いて頂けると有難いです。

誤字等があればコメントで言っていただけるとありがたいです。

    人が読んでいる<極限まで進化した頂點者の異世界生活>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください