《神様はチートはくれないけど元々俺のステータスはチートだった》魔法學園編 一章 決闘5

 さて、どうしたものか。

「なんで奴隷になりたいの?」

 ターナは恥ずかしそうに顔を赤く染める。

「す、す、す、すすすすき、だけど貧民だから」

 よく聞こえなかったかが貧民だからとは聞こえた。

 しかしレッグには理解できたようで納得していた。

「なんて言ったんだ?」

 かにレッグに耳打ちする。

 呆れた表を見せると「自分で考えてください」と耳打ちで返す。

「でも、できないよ。君を奴隷になんて」

「いえ、してしいんです。貴族の食事は見てみたいし、お零れを食べれるかもしれません。いじめもなくなるかも。」

 よだれを垂らしながら妄想に浸るターナを現実に引き戻し間違いを正す。

「僕、貴族じゃ無いよ?」

 まさか貴族じゃ無いと答えられるとは思っていなかったのか唖然とする。

「まぁ、結局君を奴隷にはしないよ」

 愕然としたターナは跪く。

 ターナはなにかをボソボソと呟くと奴隷の首を取り出した。

「主人はエイト様」

 その瞬間ターナは奴隷の首を首につけた。

「えっちょっ!」

 ターナは気絶し後ろに倒れた。それをキャッチし仕方なくグリッグとターナを引き連れて寮に戻った。

「兄貴。明後日の大會楽しみっすね」

 寮の保健室のベットにターナを寢かせた。

 真っ白なベットのある部屋はカーテンに區切られている。保健室には先生はおらず俺とレッグ、ターナの3人だ。

 グリッグは部屋で寢ている。

「大會?」

「はい。明後日に大會があります」

 魔法大會らしくトーナメントで行われている。明後日は予選が始まり、予選は生徒同士のバトルロアイアルが行われる。

 個人戦とチーム戦の二つがあり、どちらもすごく人気がある。

 個人戦の場合、普通は3〜4時間くらいで行われている。

 チーム戦は5〜6時間程度だ。

 學年は問わず參加できる。

 毎年30000人もの人が集まる。

 今やこれは國の一大イベントとなりつつある。

「レッグは參加するの?」

「勿論っす。集団戦はグリッグとフレアとカルラで出る予定っすね。兄貴はどうするんですか?」

 レッグに仲間はずれにされ崩れ落ちる。

 慌ててレッグが俺をめようとするが俺の表はガッカリしたままだ。

 レッグ達はもう參加を決定しているため、変更は出來ない。

「わかった。個人戦に出るよ。気分が優れたらチーム戦に出るかも」

 ゆっくりと立ち上がりターナを見る。

 苦しそうな表を見せる彼には奴隷の首がしっかりと付いている。

「兄貴。今思ったんですが指示して起こしたらいいじゃないですか。それどころか許可しないから起きないとか?」

 あ、確かにそうかも。

「ターナ起きて」

 なるべく優しく指示を出すとターナはむくっと起き上がった。

「どうかしました?」

 ターナは眠そうな顔を俺に向け、そう問いかける。

「今日は遅いからもう帰ろうか」

 ベットから降りたターナはテクテクと歩いて部屋を出て行く。

「じゃあね」

 振り返り手を振ると走って去って言った。

後日

 今日も何も無く…終わらなかった。

「おはよう」

 教室にターナがいたのだ。

 俺の席の隣にニコニコした表で立っていた。

 クラスメイトはターナに釘付けなようで、ずっとターナを眺め、口々に呟いている。

「誰だよあの子。あいつエイトの友達か?」

「可いな」

 それは無視して話を続ける。

「なんでここに居るんだよ」 

「勿論奴隷としてですよ。エイト様のお食事のお零れを貰いに」

 しは隠そうとしようよ。

 心の中でツッコミをれる。

「兄貴。登録今日の11時までですよ」

 いつの間にか後ろに居たレッグに聲をかけられ、思いっきり顔には出に出して驚いて居る…はず。

 突然自分の顔のことが気になった俺は右手を顔に宛てて確かめる。

 結果はいつもと変わらなかった驚いていなかった。

今回は長くなりました。

そして何とか前回言った事を果たそうとしましたが、殘念ながら無理でした。

今回もお読みいただきありがとうございます。

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