《神様はチートはくれないけど元々俺のステータスはチートだった》大會編 二章 大會予選3

「それではAブロック第1試合。エイトとグレゴリオンとの勝負です。2人は私の元に集まってください」

ウェンデルの聲が部屋に響く。

「いきなり俺の番か」

そう言いつつもウェンデルの元に行こうとする俺にグリッグが助言をする。

「この大會には大人も出てるから気をつけてな」

グリッグの一言に俺は足を止める。

人形の様なカクカクとした様子で振り返り、呟いた。

「そうなの?」

俺の質問に2人とも頷く。

完全なる盲點だった。

まさか學校外の大人も來ていたとは…

學校外なんて面倒事だらけ。

碌に転生特典で貰ったラノベを読むことすら出來ない。

実際俺のステータスは王の元まで伝わっており、軍からのいが來たこともあった。

あの時は父と母が何とか學校に逃がしてくれたがここでバレたらもう逃げる事は出來ないだろう。

あまりいい未來が見えず、がっくりと肩を落とす。

「まぁ、々あるみたいだが、頑張れよ」

グリッグの応援を聞き俺はウェンデルの元に向かった。

対戦相手はグレゴリオンとか言う三メートルの巨を持つ強そうなおっさんだった。

片手には斧を持っているがあまり戦闘向きのものではない。

グレゴリオンは俺を見るや否やふっと息をらした。

「お前が俺の対戦相手か?こんなガキに俺が負けるはずが無いな。こりゃ一回得したぜ」

俺を見下しながら大笑いするグレゴリオンに羨ましそうな視線が集まる。

一方俺はと言うと

こう言う奴は大雑魚だよな。

などと考えていた。

「では、始め!」

ウェンデルの合図と同時にグレゴリオンは嬉々とした様子で勢いよく走り出した。

「くらえ!」

グレゴリオンは俺に向けて殺す気で斧を振る。

パシッ!

それに対して俺は人差し指と親指で斧をしっかりとけ止めていた。

そこで今まで余裕だったグレゴリオンが驚きの聲をらす。

「な、なに!?こんなガキに俺の攻撃が」

ドッ!

俺は不敵な笑みを浮かべ9割ほど力を抑え、相手の腹にパンチをれる。

「ガハァッ!」

拳を抜くとグレゴリオンは腹を抑え、倒れた。

「この勝負。エイトの勝利」

先程までのグレゴリオンに向けられていた視線は俺に恐怖と言う形に変わって向けられていた。

どうも作者です。

最近忙しくて更新できませんでした。

そのくせ短いとか言われそうですが基準は900〜1000文字ですのでお許しください。

今回もお読みいただきありがとうございます。

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