かなり短くなりました。

「そんな、馬鹿な」

思わず言葉をこぼしてしまう。

それもそのはず、フレアの言う事が真実ならば彼はあらかじめ自分が倒されるという事が分かっていたという事だ。

基本、このような戦いではなるべく傷付かないように戦うものなのだ。

理由は勿論、一騎打ちにおいて傷を負えば負うほど力は減り、痛みで戦いに集中できないからだ。

確かに騎士のなかではそういう戦法を取る者も居ると聞いた事はあるが、ましてはこの若さで反撃カウンターを狙う者はなかなかいない。

実力や経験、格の差はかなりあったはず、なのになぜ負けた。

いくら考え様とも答えは出ない。

何故なら、彼ガークスが自分の重大なミスに気が付かなかったからだ。

フレアにあって彼ガークスにない、それは競う相手ライバルであった。

その違いはフレアには努力する力を與え、彼ガークスには薄っぺらな自信を與えた。

これにより最後に油斷して簡単に負けてしまった。

「幻を解いて」

険しい表でガークスを見つめる。

「わかった」

反撃しようとして短剣や武を使っても勝ち目はない、それどころか目の前に立つフレアが本かどうかすらわからない。

勝てないと判斷し、渋々幻を解く。

その直後、フレアの視界をが埋め盡くした。

いくら幻覚を見ているとはいえが危険だと判斷し他の參加者までもが、思わず目を瞑る。

「赤の眷屬よ　我の力を使い　世の理を破りて　この地を　破滅へと　導かん！」

ヤバイ！この詠唱は広範囲に影響を及ぼすの魔法！

この場の全員を巻き込むつもり！

詠唱で大まかな魔法が何かは理解したが今のフレアには対応するが無い。

「まさか、他の參加者も道連れにする気か？」

部屋中に満ちるなどもろともしない様子で1人のがガークスの隣に立っていた。

『彩の覇者』の1人『水と白の魔法使い』のスノウだった。

ガークスの肩にポンと手を乗せるとが瞬く間に収まり、それと同時に絶大な不快がを襲い、詠唱が止まる。

「な、なな何が起こったんだ！」

「簡単な事だよ。単に魔眼を使っただけだよ。魔法のイメージって、簡単にれて壊れるんだよ。それを知らないは三流って事だね。とりあえず、解除」

先程まで幻をかけられていた者達が幻から解除さた。

「この勝負、フレアの勝ち」

有無を言わさず強引にそう宣言する。

「って事で次進むよ」

「切り替えはやっ！」

思わず突っ込んでしまう。

こうして、フレアは順調に勝利していった。