《村人が世界最強だと嫌われるらしい》舊友に會いに行こうと思います 10
朝食も取り終わり、次にする事を皆に伝えようと、烈毅は四人を集める。
「じゃあ、今からする事だけど、フィルレを探す」
「それは……恩人を殺すって事?」
「殺す……か。なんかやだよな。どの方法をとっても殺すしかないなんて……」
その言葉に、皆は何も言えなかった。勵ましの言葉など、今言われても烈毅からしたら聞きたくはないかもしれないと思ったからだ。
「だけどさ、そんなこと言って、フィルレを止めなかったとする。すると、どうなる?」
「……犠牲者が出てしまう」
「その通り。あいつは絶対にそんな事はしたくないはずなんだよ。そういう格だから」
烈毅の拳に力がる。
「だから、俺が終わらせる。他にも止められるやつはいるのかもしれない。だけど、自分が出來るって分かってるのに、それを他人に押し付けたりなんかしたくない。その相手が恩人なら尚更だ」
烈毅の話を聞いていた四人は、烈毅の顔を見上げる。そこには、目に涙を浮かべながらも、必死に堪えて我慢している烈毅の姿があった。
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「俺は、この通り泣き蟲だ。ルノが殺られそうになった時も泣いたし、お前らが殺られたとしたら多分泣きじゃくって我を忘れると思う」
「烈毅……」
「だから、そうならないように俺は頑張る。今も、フィルレを前にしてどうなるかはわからないけど、できる限りすぐに終わらせてやりたいと思う。だから、みんなはそれを見守っていてくれ」
その言葉の後、四人は烈毅に抱きつく。それを烈毅は優しく両手で覆い「ありがとう」と囁く。
ここからは本當に気持ちの問題だ。フィルレをいち早く楽にしてやり、天國で笑顔で過ごしてもらう。それが烈毅の心からの願いだ。
それから、五人はナーシェが発見したという場所へ向かうため、ナーシェの導に従いながら走っていた。
しでも時間を短するため、ミーシュとルノを烈毅が抱え、ナーシェがレーナをおんぶして走っている。
半日もしないに現場に到著するも、いるのは雑魚モンスターのみ。変異種のようなモンスターは見當たらない。
「私が見たのはここら辺。でも、かなり前のことだから、ここに來るかは……」
「いや、來る。多分だけど」
「なんで分かるのよ?」
「そうだなぁ……あいつは利口なやつだ。もし、もしもだが、まだしだけ意識が殘ってるとしたら、あいつは粘り強くどこかで待っていると思う」
「何を?」
「絶対的強者」
その言葉を発した瞬間、猛スピードで烈毅達に接近する存在を、烈毅は知する。
「來た」
烈毅は抱えている二人を下ろし、ナーシェもレーナを地面に下ろし、し後ろへ下がる。
猛スピードで近寄ってきたモンスターは、烈毅の五メートル前の所で止まり、ゆっくりと口を開く。
「レ……ツキ……カ……?」
「ああ、俺だ。久しぶりだなフィルレ」
「オマ……エ……ハ……カワラ……ンナ」
「當たり前だ。俺は変わらない」
烈毅は優しく微笑みかけ、ゆっくりとフィルレに近付いていく。
四人は心の中で心配をしながらも、その表は顔には出さない。
「話が長いのはお前は嫌いだろ? だから、手短に済ませよう」
「タノ……ム」
「すまない」
「イイ……サ」
烈毅は、人差し指と中指を突き出し、殘りの指はギュッと握る。
「アリ……ガトウ」
「ああ……」
烈毅は、橫一線に指をかす。その瞬間、鮮が首から吹き出し、首とが別離し、首はごとりと音を立てて大地に転がり、はり人形の糸が切れたかの様にぐったりたその場に落ちる。
「フィルレ……天國では幸せにな」
そう告げた後、フィルレのは塵となって風に舞い、跡形も無くなる。烈毅はそれを最後まで見屆ける。
烈毅は、見守ってくれていた四人の元へ戻る。
「これで、いいんだよな」
「うん」
ルノが前に出て、烈毅に優しく返事をする。それに続いて、ナーシェ、レーナ、ミーシュも頷く。
「俺は、この狀況を作った奴を絶対に許さない。もしそれが、神だろうが魔王だろうが人間だろうが、絶対にだ」
烈毅は、これまでに込めたことのない程の力を拳に込める。それを、そっと上からルノが両手で覆い、額を付ける。
「わかってるさ。恨みや妬みだけできはしない。それじゃあ悪いやつ見たいだもんな」
烈毅は、ルノの頭をぽんぽんと優しく叩く。
そして、皆はフィルレを埋葬し、その場を去った。
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