《村人が世界最強だと嫌われるらしい》抜けられずの島 7
大きく振りかぶられたダークドラゴンの腕は、目にも止まらぬ速さで、目の前にいたルノ達に向けて振り下ろされた。
烈毅は、今出せる全力で地面を蹴り、四人の元へ行こうとした。だが、烈毅の今のスピードでは、絶対に追いつくことは不可能。それでも、烈毅は歯を食いしばって走る。
そして、ダークドラゴンの攻撃は、四人に直撃する。大きな音を立て、砂が辺りを埋め盡くす。
「ルノ! レーナ! ミーシュ! ナーシェ!」
烈毅は大聲で名前をぶ。もうダメかと心の中で思ってしまう自分がいる。だが、その考えを無理やり振り払おうとする。だが、その考えは消えることなく留まり続ける。すると―
「ちょっとちょっと、何けない聲出してるのよ烈毅!」
「そうよ烈毅! し……きついけど、生きてるわよ!」
その聲が聞こえた途端、烈毅の頭から無駄な考えが一瞬にして何処かへ消え去っていった。そして、自然と笑がれる。
砂煙が晴れ、見えてきたのは、ダークドラゴンが振り下ろした腕を、ナーシェが剣でけ止め、それを三人で後ろから一緒にけ止める形になっていた。ミーシュの強化魔法もあり、それでなんとか防げている狀態だった。
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『貴様らまで……たかが雑魚が四人集まっただけの集団に、この我の攻撃を防がれるとは…………不愉快!』
烈毅は、ダークドラゴンがグダグダと抜かしているうちに、すぐさまもう一本のパーフェクトケアポーションを使用し、力を全回復させる。
そのポーションを飲み終わろうとした時、ダークドラゴンは、長い首を用にかし、四人目掛けて一直線に猛スピードで狙う。
烈毅は、ポーションの瓶を投げ捨てながら、再び力強く地面を蹴り、ダークドラゴンの牙が四人に當たるよりも速くき、ダークドラゴンの顔をぶん毆る。
烈毅を見ていなかったダークドラゴンは、その威力が絶大な毆打に、數十メートルも吹き飛ばされる。何トンかはありそうな巨を毆り飛ばした烈毅の攻撃は、凄まじいものだ。しかも、それが本気ではない。
「さてさて、調子に乗ってくれたダークドラゴンちゃんには、俺の鉄拳制裁をお見舞いしてあげちゃいますよ」
ニヤニヤと、悪戯をする子供のような笑を浮かべ、指を鳴らす烈毅。それに続くかのように、後ろからを張って出てきた四人も、似たような笑を浮かべる。
ゆっくりと起き上がってたダークドラゴンは、口元からはが垂れ、毆られた所がし陥沒している。そのダメージを逃がすかのように、首を左右に振り、烈毅達を睨む。
『貴様ら……そろそろ我も頭に來た。必ず殺して帰るぞ』
そう言うと、ダークドラゴンのに、禍々しい程に黒く、そして濃なまでの殺気を込めたオーラ纏わりついていく。先程より數段も戦闘力が上がったことに、烈毅はし冷や汗を流す。
「お前ら耐えてくれたのは本當に嬉しい。だけど、今回ばかりは前には出ないでくれ、頼む。流石にお前らを守りながらあれを倒すのは無理だ」
はっきりと無理だと烈毅の口から聞き、それ程までに相手が恐ろしいという事を、瞬時に理解した四人は、何も言わないまま、烈毅の後ろへる。
「ありがとう。……この戦いが終わったら、強くなるために特訓しような」
それだけを言い殘し、烈毅はダークドラゴンの元まで歩いていく。ルノ達四人は下がり、出來る限り攻撃が當たらない場所まで來る。
烈毅は、歩きながら全にオーラを纏い、全力を出し切る気持ちで前に出る。
両者がオーラを纏い終え、視線が混じり合う。見えない火花が散る中、烈毅が口を開く。
「なぁ、ダークドラゴン。もしお前が邪神の所に帰ったらさ、言っといてくんね? "いつかぶっ殺しに行ってやる"って」
それを聞いたダークドラゴンは、自分が従う唯一の主を殺す宣言をされ、この戦いで蓄積された全ての怒りが頂點に達し、何も言わず烈毅に襲いかかる。
一秒に百の數の攻撃。ただの冒険者なら、絶対に捉えられない速さで攻撃をするダークドラゴン。だか、今の狀態での烈毅には、し速くて強い攻撃くらいにしか見えなかった。
烈毅は、その攻撃を全て防ぎ、それどころか、何発かダークドラゴンの腹部を毆りつけるという蕓當をやって見せた。
ダークドラゴンはを吐き散らし、そのが烈毅に降りかかる。それを腕で払い除け、再びその一秒の攻防が始まる。
だが、何度やっても結果は同じ。ダークドラゴンが毎回攻撃を返されるばかりで、烈毅には爪一本すらる事は無かった。
それをはたから見ていたルノ達には、何をしているのかなんて、全く分かりもしなかった。ただ、烈毅とダークドラゴンが睨み合い、立っているだけにしか見えなかったのだ。
そして、何十回目のやりとりで、ついにダークドラゴンの腹が、地面に付く。
『クソ……邪神様の加護を持って、我の力を持ってしても屆かないだと……ならば……』
ダークドラゴンは、ルノ達の方を狙おうと思い、き出そうとした。だが、それにいち早く気づいた烈毅は、ダークドラゴンの翼を、砕するかの勢いで毆りつけていく。
流石にその攻撃には応え、『グワァァ!』と聲を荒らげ、痛みに耐えきれず顔が地面に付いてしまう。
「やらせるわけねぇだろ」
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