《村人が世界最強だと嫌われるらしい》二難去ると、次は災難が起こります 3
新世界、通稱ヘブンにて――
『あのバカ、直接接しに行きやがった』
『はぁ……またか。前も勝手に飛び出して何人か殺してる・・・・・・のにな』
『あいついつかあの方に本気で叱られるぞ? しかも、今回は目的が目的なだけに、更に怒られるぞ?』
『はぁ……いくら前々から噂になってたとは言え、まさか直接行くとはね……』
『まぁ、この機會にあの村人を観察するのも悪くないかな。この先必ず戦うことになるだろうし・・・・・・・・・・・』
『そうだね。そうしようか。おや? どうやら他の『神々』達も集まって來たようだね』
『きっと、皆も同じ考えなのだろう。さぁ、それじゃあ隅に行こうかね相棒』
『うん、そうだね。僕も隅の方がすきだ』
話はワールドに戻る――
『ねぇ、ワル。やっぱりやめない?』
『何言ってんだよシェン! 行くと決めたからには行くんだよ!』
『あー嫌だ。僕は"不可視"の能力使わせて貰うからね。決して彼らの前では僕に話しかけないでよ? 僕は彼を相手にしたくないから』
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『なんだビビってんのか!? 俺の神獣ともあろう者が、そんなんでどうする!?』
『ビビってなんかないよ。仮にも僕は『神狼』だよ? 人間如きにビビってたらその仕事は務まらない』
『ならいいじゃんか! ほら、さっさと行くぞ!』
『はぁ…………』
そう言いながら、一人と一匹は、烈毅達の後を追って行くのであった。
烈毅達は――
険しい崖を優雅に飛び降りて行き、真っ暗闇の中なのにまるで足元が見えているかの様にく烈毅に、皆は追いつけていなかった。
「ちょっと、烈毅先行き過ぎ! よくこんな暗い中をそんな簡単に進んでいけるわね」
「ん? あ、悪い」
「あんた、この暗い中見えてるの?」
「いや、見えてないよ」
「じゃあどうしてそんな早いのよ……」
「ん〜……勘?」
「はぁ? もうダメだこりゃ……ちょっと待ってて、魔法でを……」
「そうだな。ナーシェ達も困ってるし。つか、ここにするか。そんな奧まで行っても上がる時面倒臭いしな」
「そう? 烈毅がそれならいいけれど……」
そう言って、ミーシュが魔法で小さな球狀のる魔法を形すると、辺りが一気に明るくなる。そして、烈毅は壁を素手で掘り出し、見る見るうちにその窟は深さを増していく。
「人間シャベル……」
「シャベルよりはドリルじゃね?」
「ど、どりる? 何それ?」
「ああ、ミーシュは知らんか」
「烈毅ぃ〜? もう大丈夫なの〜?」
そうぶのは、し上に広い足場があったため、そこで待機してもらっていたナーシェ達の聲だった。
「いいぞ〜! 足元気をつけろよー!」
「はーい!」
その返事が聞こえてから五秒後。
グシャン。
「あ……」
ナーシェが飛び降りた先の巖が崩れ、ナーシェは悲鳴を上げながら真っ逆さまに落ちて行く。
「言ったそばから……」
烈毅は、落ちてくるナーシェに向かって飛び、優しくお姫様抱っこをしてキャッチする。
「信じてたわ。実は、これが狙いだったの」
ナーシェの額からは、とてつもない量の汗が吹き出している。
「いや、そんな泣きそうな顔して言われても……」
それから、ルノ、レーナ、人の姿に変したファイアが順に降りてくる。そして、皆が集まった所で、烈毅はそれぞれ役割分擔を決めた。
「ミーシュは魔法で結界をってくれ。多分すぐ終わるだろうから、終わったら俺のところに來て。ナーシェは、俺がここを砕いてる時に集めたこの石で、釜を作ってくれ。ルノとレーナとファイアで、この窟に松明を察知して來てくれ。良し、解散!」
「「「「は〜い」」」」『わかった』
そして、五人はそれぞれの仕事に取り掛かり、その場には烈毅一人になる。
「さて、それじゃあさっきからこそこそしてる奴らに挨拶でもしに行きますかね」
そして、烈毅はその場から音もなく消え去る。
『なぁ、シェン。あいつらあんなとこに窟作って何してんだろ?』
『多分、を隠すための隠れ家を作ってるんじゃないかな。まぁこの世界の狀態なら仕方ないよ』
『そうか……にしても、あいつ出てこないな』
『當分は出てこないだろうね』
「殘念。もう後ろにいますよ」
その聲が聞こえた途端、一匹と一人は、確認もせず同時に攻撃に移る。烈毅はその攻撃を避け、そこに新しくぽっかり出來た窟に、スタッと音もなく降りる。
『おい、お前どうやって後ろに……』
「ちょっと大回りしてね。つかさ、お前らここに來る前から見てたろ? 視線じてたんだけど」
『お前ら? ここにいるのは俺一人だぞ?』
「とぼけんなよ。橫にもう一匹いんだろ? 仲良くお話までしてただろ?」
『俺の獨り言だ』
「いやいや、現に見・え・て・る・訳・だ・し・、・そ・の・言・い・訳・は・き・つ・く・ね・?・」
その烈毅の発言に、二人は全に鳥が立つ。
本來なら、シェンの持つ"不可視"の能力は、『人間』『魔族』には絶対に視認が不可能になるユニークスキルなのだ。だが、それを発させているのにも関わらず、烈毅には見えているのだ。
『お前、どうして……』
「ああ、もういいから。見えてるもんは見えてるの。お前ら、まず名前を聞かせてもらってもいい?」
『…………僕から。僕は神獣のシェンだ。君は、人村烈毅だね?』
「俺を知ってるって事は、仲良くしようって訳じゃなさそうだな? そっちのは?」
『俺は戦乙のワル。簡単に言うなら、神って奴だ』
「神、ね……」
【WEB版】劣等賢者のケモノ魔法革命〜「獣人は魔法が使えない劣等種だ」と宮廷魔術師から追放されたけど、弟子とFランク冒険者を満喫してたら、いつの間にか最強の魔法學院ができていた〜:書籍化+コミカライズ
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