《世界一の頭脳を持つ母と世界一力が強い父から生まれた雙子》第4話 穣神社

「凜、、、どこ行ったんだよ、、、」

凜を探し始めて、2時間が経ったが、それでもまだ凜は見つからない。

さっきから、これだけ探しても見つからないのだから、もしや凜は拐されたのだろうかと、思ったり、もしたて、その度に、凜は世界最強の力を持っているんだ。

それはあり得ないだろう。という、自問自答を繰り返していた。

そして、とうとう神楽の行われていた場所に戻ってきてしまった。

いまは當然神楽は終わっていて、神楽が行われている時は、あんなに人で溢れかえっていたのに、いまは、人っ子1人いない。

流石に歩き疲れて、そばにあった、石垣に腰を下ろして、しの間休んでいた。

だんだんと冷靜になってくると、神楽の行われていたステージの奧に、神社があるのに気がついた。

なんだか、そこに凜がいるような気がして、僕はステージの周りを歩いて、神社に向かった。

ザクッザクッザクッ

最初の間は、あまり、道が整備されていなくて、草の上を歩いていたり、木々の葉や、枝が頬をかすったりして、すごく歩きにくかったが、

だんだんと道が整備されてくると、地面は、草から、石などに変化し、木々の葉や枝も、丁寧に切られていたりと、大分歩きやすくなった。

そして、だんだん、歩いているうちに、奇妙なことに気がついた。

普通、神社にある鳥居というものは、人が鳥居の下をくぐるものであり、

決して、人が鳥居を見下ろすなどということはあり得ない。

だが、そのあり得ないであろうことが、実際に、あり得てしまっていた。

整備されている道の両側に、小さな鳥居が一定の間隔をとってたっていた。

しかも、その小さな鳥居の立っているところには、草も小さな小石もなく、まるで、小人がくぐるための鳥居であるかのようだった。

僕は、だんだんと、自分が違う世界にいる、そんな気がしてきていた。

もしかしたら、知らない間に小人の世界に迷い込んでいて、もう二度と、凜とも両親とも會えないかもしれない。そんなことを考え始めていた。

その時、突然、神社の本坪鈴と、鈴緒がはっきりと見えた。

そして、石に、穣神社と、はっきりと刻み込まれているのが、見えた。

僕は恐る恐る中にり、手水舎に行き、柄杓で、作法に則り、を清め、次に、鈴を力強く鳴らし、財布から、100円取り出し、賽銭箱にいれ、これも、作法に則って行い、やっと、その場を後にし、凜を探すことにした。

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