《世界一の頭脳を持つ母と世界一力が強い父から生まれた雙子》第11話 元騎士ユアン

「あなたは、どちら様でしょうか?」

「あなたこそ、誰ですか?」

相手はこちらの姿が見えてるかもしれないが、こちらからすれば、影に話しかけているようなじだ。

相手の姿が見えないのに、素を簡単に言うわけにもいかない。

まあ、姿が見えても、言わないけど。

「失禮。私の名はユアン。あるお方に仕えていた元騎士です。」

そう言って、自稱元騎士は、前に進み、僕に姿を見せた。

「、、、そうでしたか。僕の名はゴウ。妹と2人で旅をしています。」

「そうですか、ちなみにどちらからいらしたのですか?東から來たようには失禮ですが、見えませんし、、、」

「ああ、えっと、、、」

どちらからいらしたのですか?だって、、、?

えっと、、、異世界から來ました。なんて、言えるわけがないのだ。

さて、どうしたものだろうか。困ったな、、

「んん、、、?お兄ちゃん、、、?」

「凜、起きたのか。」

「うん、、話し聲がしたから、起きちゃったよぉ、、、ふぁぁぁあ」

凜はあくびをしながら、そう言った。

「そうか、ごめんな、凜。」 

「?そんなことよりお兄ちゃん、この人誰?」

「ああ、この人は、、、」

「私の名は、ユアンと申します。」

「どうも自己紹介ありがとう、ユアンさん、私はリンっていいます。」

「リンさん、、、ですか。」

「はい、リンです。」

、、、なんだか、このユアンという男の様子がおかしい気がする、、、

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