《世界一の頭脳を持つ母と世界一力が強い父から生まれた雙子》第13話 ネニメア

「それではお話ししましょう、、、と言いたいところですが、し昔話をさせて頂きます。」

「昔話、、ですか。」

「ええ。昔、ある王國に、可らしい姫が生まれました。

王と王妃は、生まれてきた姫をリンと名付け、可がりました。

王と王妃の間には、すでに長男のユウ王子と、長のミミ姫がいました。

なので、リン姫は末っ子。

1番溺される可能の高い生まれでもあり、可らしいと言うのもあって、

されました。

しかし、、、」

「長男と長がそれを快く思っていなかった。」

「ええ、その通りです。ユウ王子とミミ姫は、その時、12歳で、両親のを、6歳のリン姫に獨り占めされてるような気がしていたのです。そこで、2人はリンを暗殺しようと試みます。

ユウ王子は、毒殺を。ミミ姫は、刺殺を試みましたが、リン姫には、優秀な護衛の、ゴウが常についていました。なので、リン姫を暗殺しようと、暗殺者をいくら送っても、全て返り討ちにされてしまっていました。」

「へぇ」

つまりは、凜と同じ名前の、リン姫は、兄と姉に命を狙われていたけど、僕と同じ名のゴウという護衛が優秀で、リン姫を暗殺者から守っていた。ということか。

「ですが、ある日、リン姫の食事に、毒が盛られてました。

その毒に護衛も、リン姫も気付かず、リン姫は、食事を食べてしまいました。

リン姫は、三日三晩、毒に苦しめられましたが、なんとか一命を取り留めました。

しかし、その代償として、リン姫は、それまでの記憶を全て無くしてしまい、両親も、リン姫の命が、これからも狙われるであろうことを考え、ゴウにリン姫を託しました。そして、」

ゴウは、リン姫を連れて、どこかに消えたということか。

「その2人がどうなったのかは、誰にも分かりません。 か?」

「ええ。そうです」

「それとネニメアには関係が?」

「ええ、もちろん。じゃなければ、こんな話しませんよ。」

「それは良かった。それでは話してもらえますか?」

「ええ、この話に出てくる、リン姫の姉のミミ姫は、ある忌ともいえる魔法を習得していました。」

忌、、、ですか。」

「ええ。ミミ姫は、、、人の時間を止める魔法を習得していました。」 

人の時間を止める魔法か、、、。の時間を止めるということか、、、?

「その魔法の名前がネニメアですか?」

「いえ、魔法の名は、明確には分かっていません。」

「名前が分かっていない、、、?そんなこと、あるんですか?」

「いえ、滅多にありません。しかし、魔法の名が分からないということは、その魔法は、遙か昔の魔法か、ミミ姫が獨自で、生み出した魔法かのどちらかです。

「なるほど、、、。」

「さて、し話が逸れてしまいましたね、話を戻します。ネニメアとは、失われた記憶を呼び戻すことのできる魔法です。また、魔法の効果を打ち消すこともできる魔法です。」

「なるほど、、、つまり、記憶の再生と、無効化のできる魔法ということですね。」 

「ええ。この魔法は、魔力が高い者なら、誰でも簡単に使えます。」 

「へぇ、、、それを凜に知っているかと聞いたのはなぜですか?」

「この魔法は、対象者に、ネニメアと唱えさせることで、役割を果たします。リンさんは、昔、お會いしたリン姫に似ている気がして、唱えてもらったのですが、殘念ながら、リン姫ではなく、ただ、同じ名前だっただけでした。」

「そうでしたか、、、。」

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