《世界一の頭脳を持つ母と世界一力が強い父から生まれた雙子》番外編 剛と凜のバレンタイン

「あ、あの!!ずっと、松山くんのこと好きでした!これ、け取って貰えませんか??」

そう言って差し出されたのは、

おそらく、手作りであろうチョコレート。

このセリフを聞くのは今日で何回目だろうか。

もう俺の鞄は、チョコレートでいっぱいなんだが。

「ごめん。気持ちは有難いけど……」

「お、お願いします!!食べてもらえなくても大丈夫です!け取って貰えませんか??」

「っ……。分かった、ありがとう。」

あんまりにも必死になのでこと割り切らずにまた貰ってしまった……

……とまぁ、こんなじで斷りきれずに持って帰るチョコレートが増えるんだよな…

そういえば……凜、チョコレート好きだったよな…?

帰ったら俺が食いきれずに、余った分はあいつにやろう。

「ただいま。」

「おかえり、お兄ちゃん!!」

「あぁ、ただいま、凜。

母さんは?」

「なんか、お父さんへのチョコレートを市販のにするか手作りにするか迷った挙句、

手作りにして、その材料を買いに行ってるとこだよ〜」

「あぁ、なるほど。」

「…………ていうか、お兄ちゃん、毎年思うけどすごい量のチョコレートだね。」

「?そうか?けど、父さんは、これ以上貰ってるだろ?それに凜も。」

「私も?さぁ?分かんない〜

だって貰った瞬間食べてるもん!」

「けど、誰とも付き合ってないんだろう?」

「もちろん!」

可哀想に。勇気を出して、逆バレンタインで渡してんのに…………

「というか、お兄ちゃん!

すっごい甘い匂いがするんだけど??」

「あぁ、はいはい。ほら、チョコレート。」

そう言って鞄を凜に渡す

「わぁぁーい!!の子が作るチョコレートって甘くて可いから好きー!!」

「あ、凜。わかってると思うけど、ちゃんと全部1口分は殘しておけよ?」

「はーい!!」

じゃないと、せっかくのチョコレートが勿ないし、わざわざ勇気を出してくれたものを、一口も食べないのはさすがに最低だよな……

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