《ひねくれ魔師が天才魔法使いよりも強い件について》第1話 小鬼

『大魔法世界』今この世界はそう呼ばれている。

理由は、世界人口の九割九部の人間が魔法が使えるためである。

百パーセントと言えないのは極希に使えない人がいるから、ただ使えないと言っても『魔力』はある為、『魔』は使える。

全世界で言われる魔法は『詠唱』『魔法陣』『魔道』『儀式』『印』など諸々の補助無しで発出來るものを『魔法』と呼ぶ。

『魔』は『詠唱』『魔法陣』『魔道』『儀式』『印』などを用いて『神』や『霊』などの力を借りて『魔』を使う。

だが、発生する借りは返さないといけない。

その借りを昔は贄で補っていたが、それを現代では『魔力』で補う。

この語の主人公は一分に屬する人間である。

別に凄い訳ではない、むしろ一般的には不便だと考えられている。

『魔法陣』『魔道』『詠唱』『儀式』『印』これらを使用する時間は明らかに『魔法』に比べたらタイムロスになってしまう。

この世界では『魔法』が使える人間が『魔法使い』、『魔』しか使えない人間は『魔師』と呼ばれている。

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因みに初等教育時代でのいじめの対象は約七割六分が魔師らしい。

悪い言い方をすれば魔師にとっての脅威は『魔法使い』という捉え方さえ出來るのだ。

だが、魔師や魔法使いなど関係なく、この世には人間にとっての脅威が存在する、『魔獣』である。

『魔獣』はその名の通り、魔法開発の副産品である。

魔法の元となる質、『魔點』をの中にれられたただのと言われたものだ。

この世に存在する魔獣の大半は合獣キメラである。

もちろん、合獣キメラ以外の獣も存在する訳だが、ここでは省かせて貰おう。

キメラは開発當時、ペットや家畜などにする予定だったらしいが、古代の獣の本能に加え、突如加えられた魔點異によって刺激された本能によって多くの魔獣が暴走を起こした。

し前までは人間が死ぬという事が日常茶飯事だったらしいが、今は『狩人ハンター』という職業が出來て魔獣狩りが始まった。

『狩人ハンター』と呼ばれる職業の主な職は魔獣狩りだが、噂では戦爭の際、軍として戦爭に赴く為に作られた組織だとか。

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そして『狩人ハンター』は対魔獣用に構された組織だが、もちろん対人間の組織も存在する。

『対人間魔法警察』、通稱『魔警』と呼ばれる組織だ。

???にて

今現在、數十人の子供が一つの部屋に集められ、機の上に置かれた紙に向かって思考を巡らせている。

この語の主人公である年が通っている中等學校は今日が中間試験の最終日である。

基本試験は、筆記四日間、実技一日間、第一演習五日間、第二演習五日間という大規模な試験になっている。

筆記は基本的に通常の學校でも行われている試験である。

実技は試験監督が作した『魔道人形ゴーレム』と戦うだけのシンプルな試験である。

負傷を負う可能も十分にあるため、その為の保険も存在している。

通稱『魔法幻想世界』と呼ばれる完全に魔法で作られた世界である。

その世界では、取り込ませた魔點などから外的報を読み取り、魔法で完全に再現する事が可能とされている。

なお、『魔法幻想世界』を作ることが出來るのは、一般的に上級魔法使い、またはある程度の知恵と経験を持った専門の人間でないと不可能らしい。

演習はその『魔法幻想世界』に行き5日間チームで行し生き殘ればいい。

最初の演習は自由のチーム、2回目は學校が決めたチー厶。

この舞臺は毎度変わる、そしてその舞臺事にその地域や気候に住んでいる魔獣がいる。

もちろんそいつらにやられてもアウトで順位や5日間に何をするかなどを採點をする。

今日はこのテストが終われば帰ることが出來る。

因みに年はもう終えていた。

「はぁ・・・」

とため息をつくと

キーンコーンカーンコーン

とチャイムが鳴り響く。

やっと帰れる、俺はびをしながらそんなことを考えていた。

20分後にて

俺は家に帰っていた、いつも通り自転車でもうしで著く。

瞬間、橫から聞こえる唸り聲まさかと思い俺は自転車から降りた。

こいつらは『小鬼ゴブリン』と呼ばれる魔獣である。

『小鬼ゴブリン』は通常5〜6っ匹の群れで活している。

肩に付けた腕章には縦線が1本だけ描かれている、この1本線は最下位級の証である。

「・・・」

腕章の線の本數で強さが決まるのがこいつらの決まりらしい。

普通こーゆー時は逃げないといけないのだが

「せっかくの実踐だしな。」

俺はポケットから魔法陣の様なものが描かれた単語帳を取り出した。

人間にはそれぞれ屬があり、『火屬』『水屬』『風屬』『土屬』の4つに分けられる。

その4つずつに対応した魔法陣があり、俺は『地屬』である。

調べ方は簡単で今の人間は1人1個『オリジナル』の魔法を持っている。

それを小さい頃は無意識に発するためそれを調べればいい。

だが、魔法を発しない人間もまれに存在する。

だが、『オリジナル』で分かりにくい魔法をわざわざ調べなくても、に流れる『魔點』を調べればよい。

もちろん俺にも『オリジナル』の魔法はある。

魔法と言っても『式魔法』であってあくまで魔である。

には『式魔法』と『魔式』と言うのがあり、『式魔法』は魔の手順を踏んで魔法を再現する魔

『魔式』は古來からの神話や歴史的な話をベースに魔力で式を組んで魔として発するのが『魔式』だ。

俺も魔法が撃てないわけではないのだが、もし、魔法を撃ったとしても1発か2発でダウンしてしまうのである。

先程の話に戻すが『オリジナル』の魔法このことを『自己的式オリジナルマジック』という。

なんの捻りもなくそのままの名前だ。

そして俺が今持っている魔法陣は

雷ライトニング

炎ファイヤ

流水ウォーター

氷結アイス

停止フリーズ

大地の力アース・ザ・パワー

クリエイトウェポン

人形生クリエイトゴーレム

召喚サモン

能力上昇(低)ライジングボディ(ロウ)

は俺の『自己的式オリジナルマジック』である。

波を自発的に起こしたり、周りの波を作したりすることが出來る『自己的式オリジナルマジック』だ。

「さてと」

俺は『能力上昇(低)』を足と腕に

する。

ーノームの力を以て

ーこのを強化する 

能力上昇(低)ライジングボディ・ロウ

(クリエイトウェポン)を発する。

ーノームの力を以て

ー我が手に武

・鉄の短刀クリエイトウェポン・アイアンダガー

言葉が響いた後、肘までの長さのダガーが空中に現れた。

俺は力強く地面を蹴りゴブリンとの距離を詰める。

ゴブリンが武を構えた時には遅く、中心のゴブリンの目をダガーで切る

「グァァァァ!!」

更にポケットからもう1つの魔法陣を取り出し魔法を発する。

ーシルフの力を貸したまへ

ー高電圧の雷を

雷ライトニング

中心のゴブリンから電撃が広がる様に伝わり、ゴブリン達は気絶する

「帰るか」

倒れている自転車を起こし、荷をカゴにのせると自転車にまたがり、息を切らしながら家に帰る。

そうして俺の1日は幕を閉じる。

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