《ひねくれ魔師が天才魔法使いよりも強い件について》第8話 和
塡「舞!」
舞「え?」
塡(間に合え!)
剎那、ドォォォォン!!!という音を撒き散らしながら、今現在舞を襲おうとしていたキメラが、塡の視界から消える。
同時に、魔法発の合図となるが塡の背後から視界の端を埋め盡くす。
塡「誰だ?!」
満「間に合ったか?」
承「置いていくなっつーの!!」
舞「満、承!!」
満「おうよ!!」
塡「おい、お前ら処罰をける覚悟はあるんだろうな。」
満「・・・・・・・・・」
舞「塡!まだ終わってない!」
の特を持っているなら、どうにかして衝撃を殺すことが出來るのだろう。
切斷された足が再生し、再び塡達の方へと敵意を向ける。
塡「敵チームが來る可能もある。速急に終わらせるぞ。」
舞「うん!」
満「おう!」
承「はーい。」
それぞれがそれぞれに武を構え、戦闘態勢へと移る。
奇しくも、リーダーを無理やり押し付けられた塡が最初に口を開く。
塡「舞は俺と満に強化の魔法をかけろ。承は相手のきを制限しろやり方は自由だ。満は俺とキメラをぶっ飛ばす。」
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舞・満・承「了解!」
塡「作戦開始!」
言葉を合図に四人が同時にき出す。
舞は言われた通りに塡と満に強化のバフをかけ、後衛からの攻撃に徹する。
承は適當にいているのだろうか、不満そうな顔をしながら、敵の元へと迂回して向かう。
そして塡と満は、一直線でキメラの元へと向かっていた。
塡「合わせろ!」
満「了解!」
お互いの位置を確認しながら全速力で敵の元へと翔ける。
塡の程にキメラがり、満の位置が塡のイメージ通りに來た瞬間に塡が口を開く。
塡「今だ!」
飛び上がった塡は刀でキメラのらかそうな部分に切りかかり、満はアサルトライフルと剣を使い分け、キメラの腳を用に吹き飛ばす。
自の周りでちょこまかとく敵を排除するために、ハサミのような腕を振るった直後、腳が飛ばされることによってバランスを崩したキメラはバタンっと倒れてしまう。
その隙を逃さずに、塡はハサミの関節部分に刃を突き刺し詠唱を開始する。
ーシルフの力を貸したまえ
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ー限界突破の雷を
雷ライトニング!
再びドォォォォンという音を立てながら地面へとハサミが落下する。
塡「たたみかけろ!」
言葉が耳に屆いたと同時に満はさらに前進する。
ハサミが落ち、部分がになっている部位に剣を突き刺し、再生を阻む。
塡「承!」
承「分かってるよ、『手テンタコル』!」
剣が付けた傷を原點として無數の手がびキメラのにまとわりつく。
敵のを利用した魔法のため激痛が走ったのか、それともただ単にムカついたのか、キメラは耳を覆いたくなるほどの轟音を鳴らす。
塡「トドメだ!」
舞・承・満「了解!」
四人全員が、一斉に攻撃態勢へ移る。
別々の角度から襲いかかるため、バラバラの方向に駆け出した四人の中心を突っ走る塡は、空中に手を構え詠唱を始める。
ー霊よ姿を表わせ!
突如、いつの間にか消えていた槍が何も無い空間から姿を表す。
自の程にキメラがったと認識した塡は、槍を両手に持ち敵の頭を貫くために照準を合わせる。
右方向から迂回した満は、次の水屬魔法の威力を底上げするため、『水力アクア』で水力を限界まで溜めながら、程へと飛び込む。
左から迂回した舞は四人全員に『能力強化』、『斬れ味上昇』、『魔法出力上昇』のバフをかけた後、自も攻撃魔法へと移る。
いざと言う時に舞を援護出來るようにするために、舞と同じく左から迂回した承は『氷塊アイスプラント』で敵の一部に氷を植え付け、きを制限させる。
塡「今だ!」
言葉を合図に四人全員が一斉に襲いかかる。
槍の一番の威力を発揮出來る位置に飛び込んだ塡は、前に進んだ力を槍の先端に込め、力強く突き出す。
キメラが暴れた事により、照準がズレ頭ではなく、腕に槍が突き刺される。
塡「外した、満!」
満「おう!」
球の形をした水の塊を構えた満はトドメのトドメを擔當していたのだが、塡が失敗したことにより、急遽トドメへと役目が移る。
塡「甲羅じゃ攻撃が通らない!口の中にぶち込め!」
満「って言われてもな」
この作戦は約二つの要因により失敗している。
一つ目、暴れ回るキメラの口を目掛けてピンポイントに攻撃が出來るほど、満が用ではないこと。
二つ目、そしてもし攻撃が當たったとしても、満一人の攻撃じゃこの大きさのキメラにトドメを刺すことが出來ないのである。
塡(満が攻撃を當てるために拘束する必要がある、だが、そこに割く人員がない。承一人じゃ拘束は無理だ。ただ、舞と承で拘束させても、トドメの要員がいない。俺もトドメにためが必要になる。)
それに加え、拘束が功しても、けないのは々五秒程度、その間に満がピンポイントで弱點を攻撃し、すかさず塡も攻撃をしなければならない。
まるで綱渡りのような作戦にかけるのか・・・それとも
塡(悠長なことも言ってられない・・・やるしかないか。)
塡「満!こっちに來い!舞と承はそのままそいつを抑えていろ!」
呼び聲に応じた年は颯爽に塡の元へと走ってきては、狀況も理解出來てなさそうな顔で口を開く。
満「なんだ?」
塡「舞と承にあいつを抑えてもらう、その間にお前がトドメをれろ。」
満「俺の一撃で殺れるのか?」
塡「多分無理だ・・・だが、これにかけるしかない。」
満「ま、俺に難しいことは分かんねぇけど、分かったよ。」
塡「頼んだぞ。」
年が頷くのを確認した塡は、「配置につけ」とだけ言い殘し、自も満をサポート出來る位置に立つ。
塡「舞!承!俺の合図でこいつを拘束しろ!」
舞「りょーかい。」
承「はいはい。」
先程からいつの間にか再生している腳を見據えた塡は、ひとつの詠唱を頭の中で唱えた後に、魔法陣を取り出す。
ーノームの力を以て
ー敵を切斷する刃を
『切斷カッティング』!
突き出した左手から出された半明の刃はキメラの腳を次々と切斷し空中で散布する。
塡「今だ!」
直後、左右から同時に青と紫のが周囲を照らし、キメラのを拘束する。
塡「満!」
満「おう!」
後方から飛び出した年は、最大まで威力を溜めていた『水力アクア』を『水アクアブレスト』へと変化させ、照準を合わせる。
息継ぎのためか、一度きを靜止した瞬間に『水アクアブレスト』をキメラの口へと投擲し、球狀の水の塊は著弾の瞬間、ぜた。
衝撃で満は吹き飛ばされ、拘束も解けてしまうが生憎、トドメにはならなかった。
満「塡!しくじった!」
もう既に回復しつつあるのか、ハサミを振るおうとした時にキメラの背後から、一人の槍を持った年が飛び出した。
塡「いや、合格點だ。」
頭上高くから槍を投擲し、空中で投げ出したとは思えないほどの速度で飛來する槍は、軽々しくキメラの頭を貫通する。
絶命したと思われるキメラのは無気力に倒れ、その上に年が落下した。
満「塡!」
し離れた所から駆けてきた満は、塡の手をしっかりと握り、塡のを引き上げる。
満「よくこの短時間であの威力が出せるな。どうやったんだ?」
塡「お前の風を利用しただけだ。」
満「なるほどね。」
舞「さ、拠點に戻ろ!」
承「疲れまで再現しなくてもよくない?」
し疲れた様子で歩いてくる二人を見ながら、ゆっくりと著地した塡は周りを見渡したあと、前へと向き直り、拠點へと向かう。
しの笑みを殘して。
塡「戻るぞ。」
拠點にて
塡「さて、今日の満と承の処罰に関してだが・・・まぁちょうどいい所に來たことに免じて許してやる。」
承「まぁむしろお禮して貰ってもいいほどだしね〜」
満「確かに!俺らのおかげで助かったと言っても過言じゃないんじゃないか?」
自分たちが有利な位置に立った途端に、強気になった二人を見てしだけイラッとした塡はらしくもなく、しだけ反論を返す。
塡「お前らが無駄に居なくなったりしなければキメラと遭遇することもなかったんだがな。」
舞「まぁまぁ、助かったんだしいいんじゃない?」
塡「・・・まぁいい。」
その言葉だけを殘して塡は自作の自室へと向かう。
「え?ご飯は?」という顔をした3人を殘して。
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