《ひねくれ魔師が天才魔法使いよりも強い件について》第68話 発見
塡(さてと、合流するにしても何処に居るか検討もつかねぇしな 、どうするか。)
と、舞との合流方法を考えていたその時、塡はいきなり後ろに反り返った。
その原因は"矢"である。
奇襲かと思い構えたが前方から聞こえてくる聲と前方に見える姿と前方の魔力反応で直ぐに弛緩した。
舞「塡!ごめんごめん、人影があると思って弓構えてたら間違えて撃っちゃった。」
塡(こいつ・・・完全に殺しに來てたぞ。)
舞「塡?どうかした?」
塡「・・・なんでもねぇ。」
舞「これからどうするの?」
塡「その前に1ついいか?」
舞「何?」
塡「・・・失敗したんだな?」
皮にも思える言葉は舞の心には強いダメージを負わせた。
だが舞は知っていた、それがただの皮では無い事を。
そして、確実に自分の心が強くなっている事を。
そうして舞はし誇らしげに微笑み、返事を告げる。
舞「うん!」
塡「・・・んじゃま作戦でも考えるか。」
舞「・・・ねぇ塡。」
塡「なんだ?」
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舞「今回の作戦は私に任せてくれない?」
塡「何かあるのか?」
舞「ちょっと満と戦ってる時に気になる事があったの。」
塡「どんな事なんだ?」
舞「うん。それがね・・・」
と舞は塡に話しながら満との戦闘を思い出す。
満との戦闘にて 
舞(いた!!)
そこには木にもたれかかって休息を取っている満の姿があった。
舞(落ち著け私、ただ的を撃ち抜くだけ、失敗しても・・・塡が居る!)
心の中でんだ瞬間、舞は弓を強く引き、満の頭目掛けて矢を放つ。
矢は満の頭に直激した様に見えたが矢は直前で何かに止められていた。
舞(もう1本!)
すかさず矢を取り出し弓を構えるが背後からの聲に遮られる。
満「後ろががら空きだぜ」
舞(?!いつの間に!・・・?)
満がを捻りながら舞を切り付けようとしていたその時、満本人も気付かないとても小さな事を舞は認識し、考察した。
満の脇腹當たり、確実に傷があった。
そう、満のに傷がついていたのだ。
現在にて
塡「・・・・・・なるほどな。で、その後は。」
舞「えっとね・・・」
満との戦闘にて
舞(?!いつの間に!・・・?)
満「せい!」
を捻りその遠心力を発生させ、威力が格段に上昇した剣を躊躇無く叩き付ける。
舞(ヤバ・・・)
対する舞はその剣を防ぐ事も流す事も出來ずにをくの字に曲げ背後に吹き飛ばされる。
幸い叩かれた事には気付けた為、吹き飛ばされた後に衝撃を『衝撃吸収スポンジ』で緩和させ、全速力で森を駆け出す。
舞(危なかった〜。・・・適當な場所で回復して、塡と合流かな。)
現在にて
塡「ふーん。」
舞「何その反応。」
塡「ま、その事に気付けたのは上出來かな。」
舞「何その言い方。」
塡「ま、良いだろ。取り敢えずその事を踏まえての作戦は?」
舞「もう考えてあります!」
そう宣言する舞の顔は誰が見ても分かる程、自分への期待に満ち満ちていた。
塡「で?何なんだよ。」
そんな事など気にせずに塡は舞に問掛ける。
舞「私が気付けた満の弱點は分かるよね?」
塡「あぁ。『剣士の痛みカウンターペイン』で返した痛みは回復出來ないって事だろ?」
舞「そう。だから・・・」
塡「だから、満を重點的に狙って相手が引いた時に討つ。『剣士の痛みカウンターペイン』を使ってくるなら1度引いて回復、相手は回復出來ないからじわじわ削るってじか?」
舞「それだけじゃないんだなー。」
塡「承の『テレポート』を防ぐ為に舞が『記憶変化メモリートランス』して対象を"俺"1人に絞り後ろについて俺の背後に『テレポート』させない様にして舞の背後に『テレポート』する様に仕向ける。後はどうやって承に食らいつくかだが。」
舞「それはー」
塡「罠でも張っておくか。引っかかればそれで良し。避けるならそこを俺がつける。」
舞「・・・」
塡「ん?どうした?」
舞「何でもない!」
塡「何で怒ってんだよ。」
舞「怒ってない!」
塡「怒ってんじゃねぇか。」
森の中で誰が見ても仲がいいと言うような會話を2人がする中、奇妙な事に真反対の場所で承と満はこんな會話をわしていた。
承「で?これからどうするの?」
満「さぁ?」
承「何も考えて無かったの?」
満「考えてない。」
承「噓でしょ?」
満「噓じゃねぇよ。」
承「・・・」
満「攻めよう。隠れてるだけじゃ後ろから刺されるだけだ。」
承「2人の場所は分かるの?」
満「分からん。」
承「ダメじゃん。」
メールならしょぼんと表した方が良い顔をした満は頭の隅でこう考えていた「じゃあどうしろってんだ」と。
???にて
?「準備は?」
?「萬端萬端、むしろこんなに上手くいって怖いくらいだよ。」
?「なら良い。後は計畫が始まるまで待機だ。」
?「それは良いがそんなに都合よく行くか?」
?「行くさ。その為にここまで用意した。」
?「ま、そりゃそうだわな。んじゃま俺は戻らせて頂くぜ。」
?「あぁ。」
何者かは音も立てずにその場から去った。
何者かは心の奧底である事を考えていた、言葉で表すなら、"とてつもなく恐ろしい"というような事を。
塡の家・塡の部屋・異世界の森にて
塡「心の準備は?」
舞「まだ、整ってないかも。」
塡「じゃあ行くぞ。」
舞「話聞いてた?!」
真反対の森にて
満「・・・見つけた。」
承「で?どうするの?」
満「あっちから來るから待ち伏せるぞ。」
承「一応罠も張っておくか。」
正面を見據える年、"とてつもなく恐ろしい"何かを考える何者か、在り來りな構で在り來りな展開、それでもある年はこう宣言するだろう。
塡「俺達だけの戦いを始めるぞ!」
と。
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