《ひねくれ魔師が天才魔法使いよりも強い件について》第70話 疑問
???にて
?「なぁ塡・・・何故ここに來た?」
塡「・・・」
?「お前が來た所で被害が増えるだけ。」
塡「・・・」
?「俺の計畫が止まることはねぇぞ?」
塡(俺は・・・)
?「・・・ま、お前がいいなら構わねぇけど」
塡(俺はいったい・・・)
?「だんまりか?」
塡「何をしているんだ・・・?」
現在にて
なぜ・・・なぜ俺は・・・舞の・・・椅子になっているんだ?
舞「まさか、塡が負けるなんてね〜」
塡「・・・おい。」
承「やっぱり負けた事が無いから何も學ばないのよ。」
塡「おい。」
満「お前ら、ちょっと言い過ぎだろ。」
塡「おい!」
舞「うるさい!」
理不盡な言葉は一瞬の靜寂を招いた。
そして、再び承は口を開く。
承「で?負けた気持ちはどう?」
塡「まず舞を退かせ。」
舞「しつこい〜重くないでしょ〜」
塡「おも」
言葉は完させられなかった、それは何故か。
塡の口から放たれる前に舞の無加護の拳が放たれたからだ。
無加護、無付呪、そんな事を忘れさせる一撃はなくとも『子』というか生きから放たれるものではなかった。
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何故そこまで強烈と言えるのか、それは。
毆られた塡が気絶したからである。
承「え、噓。弱過ぎじゃない?」
満「いや、人を簡単に気絶させる一撃を出せる舞が凄いんだろ。だてに、『ゴリラ』語ってないな。」
誰もが分かる通り、第2の被害者が出た。
しかも、もう一撃與えた後に、舞は口を開く。
舞「それはただのあだ名でしょ!」
承(これは・・・流れ的に私が毆られる事になるのでは?)
舞「ていうか、塡はまだ起きないの?」
承(私は変に口出ししないから大丈夫だとは思うけど。)
舞「ちょっと承、塡起こすの手伝って。」
と、言葉だけでは良いように聞こえるがそれも言葉だけ。
當たり前の様に塡の顔面を一定のテンポで毆っている景を見れば本當にの子かどうか疑いたくなるくらいだ。
承(・・・・・・これは終わったな。)
舞「おい、早く起きなさいよ。」
承「・・・ちょっと、まいまい?」
舞「なに?」
承「塡死んじゃうけど・・・大丈夫?」
舞「そんなに強くないもん!」
承「だけど・・・口から、出てるよ?」
舞「これは、打ったの!床で打ったんだよ!」
承「・・・・・・『治癒ヒーリング』」
ありえない、あるわけないのだが、承はそうじた。
舞の何かがキレる音がした(気がする)。
舞「・・・なに?承も私の事を『ゴリラ』って言うつもり?」
承(不味い!何か打開しないと!)
承「・・・大丈夫!ゴリラって優しいらしいから」
舞「そーゆー事じゃない!」
言葉と同時に放たれる拳は承からしたら刃を向けられるよりもずっと『死』に近いものをじさせた。
『死』への恐怖が頂點まで達した承は拳が到達する前に気を失い、後ろに倒れた。
そのおかげとも言えなくはないが、拳が當たらないのはいい事だろう。
舞「・・・・・・は?!いつの間にか私1人に・・・」
3人の人間が倒れている部屋に響く聲は何も無い空間へと消えていった。
???にて
?「・・・なんだ?その顔は。」
塡「・・・」
?「まるで自分が何者かも分かってないような顔だが?」
塡「・・・俺は」
?「まぁいい・・・さっさと始めよう。俺もあんまり暇じゃない。」
塡「・・・俺は・・・なんのために」
?「おいおい、俺の『結界』の中で油斷するとは隨分余裕だな。」
直後、塡の顔に拳がのめり込む。
人の能力をはるかに凌駕した『奴』は塡が気を失っても毆り蹴り連打を続けた。
どれほど経過しただろうか、あんまり長くなかったかも知れないが、この時間の経過は塡には永遠をじさせた。
だが、不幸中の幸いなのか、『奴』は塡のに刃を突き付けた。
そして、そのまま、『奴』は刃を押し込んだ。
???にて
塡「・・・」
『・・・久しいな』
塡「・・・また、ここか」
『今回は教える事はない』
暗闇は大きさを確認出來なくなっていた。
塡「まぁ、今回は事故みたいなもんだからな」
『・・・そうだな』
塡「・・・で、これってどうやって戻れるんだ?」
『さぁな。・・・お前はなにか、大切なものを忘れているんじゃないか?』
塡「大切な・・・もの?」
『・・・』
塡「おい!なんだよそれ!おい!」
視界はみるみる明るくなり、目を開けるとそこには誰も居ない空間と置き手紙があった。
置き手紙には、
『さっさと起きないので帰ります。明日負けたら承知しないから。  by舞』
とだけ書かれていた。
し口角が緩んだ塡は手紙を置き、洗面臺に向かい、顔を洗う。
3回目、水が顔に當たった瞬間に何かが見えた覚があった。
塡「・・・大切な・・・もの?」
思わずれる言葉に知はじられなかった。
その言葉に込められた、たった一つの意味。
『疑問』
その意味は塡のを駆け巡り、答えを見い出した。
瞬間、塡は家から走り出ていた。
走り走り、走り抜いた。
行き著いた場所は、塡が通っている學校だった。
校長室にて
バタンっ!っという音を立て扉を開け、息を切らしながら言葉を放つ。
塡「・・・どういうことだ!」
突然の言葉で揺しているのか、こうなる事を知っていたのか分からないが、何故か余裕な表で蝶波は口を開く。
蝶波「どうかしたか?」
塡「あぁ!そうだ!」
蝶波「まぁ、まずは落ち著け。」
そういいながら、立ち上がり食棚からコップを取り出し、水を注ぐ。
差し出されるよりも前に塡は中の水を飲み干し、真っ直ぐな眼差しで言葉をぶつける。
塡「俺の両親が生きていると言うのは本當か?!」
蝶波「・・・・・・は?」
ものすごく気の抜けた聲だった、簡単に言えばそう、『考える事をやめた』のだ。
そんなこと気にせず、更に塡は聲をぶつける。
塡「知らないんだな?どうなんだ?!」
蝶波「しらん!だんじてしらん!おまえのちちとははのしたいをわたしはみたんだよ!」
塡「・・・まず、落ち著け。」
立場が逆転した狀況で、奇しくも全く同じ事を繰り返し、會話を始める。
蝶波「・・・・・・まず、その報はどこから得た?」
塡「それが・・・」
塡は今までの大まかな事を蝶波に話し始める。
死にかけた時にどこかで誰かと話ている事。
その誰かはなぜか、塡以上に塡の事を知っている事。
誰かの後ろには絶対何かがいる事。
何かはどんどん強くなっていること、etc.....
全てを話終わった後に、蝶波はゆっくり話を始める。
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