《強大すぎる死神は靜かに暮らしたい》死神は疲れた

死神になってどれ程の時間が経っただろうか

百年?五百年?それとも千年?

恐らく千年くらいだろうか

人だった頃の記憶なんて殘っちゃいない

覚えているのは僕の名前がラトと言う事

神として生きるのに疲れた事

あとは、なんだろう?

あ、昨日の晩飯がシチューだった事かな

「ラト様!朝です!起きてください!!」

元気なの子の聲が聞こえる

寢ていた僕からしたらうるさいの子の聲だけど

「うぅん、もうしだけ……」

「それはもう聞きました!起きてください!!朝ごはんがさめてしまいます!」

「うぅん、もうしだけ……」

「朝ごはん、冷たいね」

「らとさま?いまなんとおっしゃいました?」

「メメがかわいいって言ったよ」

「ラト様、私の名前はメルです…」

「そっか」

「そっか!!?!?!?」

僕はラト、死神をやっている

人間達からは死を與える悪い神って言われてる

でもそれは違う、死は生ける者にとって大切な『終わり』である

僕は終わったから魂を神の元へ導いているだけ

まぁ、導いてると言っても魂は勝手に神の元に行くんだけどね

報酬はその者の知恵と力、生まれた赤ん坊が泣くのは力と知恵を失ったから

知恵の濁流は言葉で表せるほど生ぬるくない、必要な知恵以外は全部捨てないと大変な事になる

報酬ってより呪いに近い

要するに神様の所に行く前のだ、神様は要らないものを都合よく渡せる存在がしかったんだろう

なんて言ったら死神って儚いと思わないかい?

「メリー、お茶をれてくれないかい?」

「メルです、ラト様」

そんな聲と同時に空っぽになったティーカップに紅いが満たされる

メリー……メル…だっけ?

メルは人間だ、何年前だっけ?十年くらい前?に僕の住んでる森に捨てられていた、から拾った、うるさいけど世話はしてくれるから楽だ

「?、ラト様?どうしました?」

その紅い眼がこちらに向く

「いつ見てもメリーの眼は綺麗な紅だね」

「ッ…あ、ありがとうございます…」

ここは僕の家

あまり人が來ないからお気にりの森だ

人がいない森に家を建てるのは苦労したが気にっている

僕の幸せだ

死神さんがカッコイイから書き始めます!

不定期です!気分です!結構妄想です!

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