「ちゃんとを洗ってもらうのだぞ？」

「わかってますよ、父上」

僕は現在所にいる。

父上といっしょに風呂にるためだ。

「先に行っておるぞ？」

そう言うと、父上は風呂場への扉を開けて中にる。

「待ってください、父上」

僕も服を全部ぎ、父上の後を追う。

「をお洗いいたします…」

風呂場にると、メイドの皆さんが僕を待っていた。

「よろしくお願いします…」

僕は椅子に座り、をメイドさんたちにまかせる。

「失禮いたします…」

「失禮いたします…」

「失禮いたします…」

メイドさんたちは、僕のを部位ごとに擔當をわけて洗っていく。

これがとても気持ちよく、最初は恥ずかしいだけだったが…今では楽しむ余裕がある。

「頭も洗わせていただきますね？」

「よろしく頼むよ…」

を洗い終わると、次は頭を洗ってもらう。

「どこかかゆいところはございませんか？」

こちらの世界でも、髪を洗うときにはこう聞くらしく…はじめて聞いたときは、笑いそうになってしまった。

「大丈夫です…とても気持ちいいです」

「それでは、流しますので目をつぶってくださいませ…」

「はーい」

ザザァという音をたてて、頭にお湯がかけられる。

「それでは…洗い終わりましたので、ごゆっくり浴をお楽しみください…」

そう言うと、メイドさんたちは出て行こうとする。

「待ってよっ。いつもみたいに一緒にろう？…父上もいいですよね？」

「それはっ、いけません…わたくしたちは、あくまでメイドなのですから。いくら若君の要といえども、王と一緒に浴などとは…」

「ダメかな？父上？」

「いつもと言うことは、毎日一緒にっているということか？」

「うんっ。一人は寂しいから…ダメだった？」

「うーむ…これが純粋種の本能なのだろうか？気にった相手をそばにおくという…」

「さっきいってた事だよね？…そうなのかな？僕は一緒にるのが當たり前だったから…よくわからないよ」

「うーむ。…まぁ、ブレンがどうしてもというならば…いいだろう。服をいで來たまえっ」

「だってさ。はやく一緒にろう？」

「かしこまりました。ただいま準備をしてまいります…」

「わーい、やったねっ。…父上、ありがとうっ」

「うむ。…ブレン？普通なら、メイドと一緒に風呂にはらないのだぞ？…まぁ、それが純粋種の本能によるものならば、仕方がないかもしれないが…」

「うーん…よくわからないけど、よく考えてみると…多分これがそうなんだね」

「自覚があるならばそれでよい。今は、風呂を楽しむことにしよう」

「うん、父上っ」

「失禮いたします」

「失禮いたします」

「失禮いたします」

「あ、來たね。はやくを洗ってりなよっ」

「うーむ…これは、目の保養になるな…」

「「「失禮いたします」」」

を洗い終わったメイドさんたちが、湯船にはいってくる。

「いつもみたいに、抱っこしてよ」

「かしこまりました…」

僕は、いつもと同じように背中から抱きしめてもらう。

「父上もやってもらえば？とっても気持ち良いよ？」

「いや、やめておこう。さすがに…な？」

「そう？じゃあ、一緒に百まで數えようよっ」

「うむ。そうしようか？」

「いーち、にーい、さーん………」

僕は數を數えはじめ、お風呂を楽しむことにした。