《これが純粋種である人間の力………ってこんなの僕のぞんでないよぉ(泣》年と學園生活初日の朝③

「ところでなんだけどさ、ラン?」

「はい。何でしょう?ランネット様?」

「他のメンバー…っていうか、寮生は?」

「まだ誰もいらしてらっしゃいません。食堂に來たのは、ランネット様が一番最初なのです」

「そうなの?…それって、時間は大丈夫なのか?僕も結構遅くに起きたつもりなんだけど…」

「そうなのですか?…さすがはランネット様なのです。まだ授業が始まるまで二時間…まではいきませんが、充分な時間がありますから…」

「へ?…いや、うっそだぁ。僕はいつも通り八時に起きた………まだ七時半…?」

「はい。…現在のお時間は、確かに七時半なのです」

「うっそーん。…もしかして、一時間間違えた?」「そうなのでございますか?………私は、昨日の夜カラン様が「一時間早く起きるから、目覚ましセットしておいてー」と言われたとおっしゃっておられましたが…」

「だ、誰に!?」

「もちろんランネット様にですが?…覚えていないのですか?」

「僕?………っあ」

「思い出されたのですか?」

「あー、うんうん。そういえば、そんなことを言った気がするよ…」

「本當に忘れていたのですね」

「あはは…」

「意外と抜けているのですね…あっ、すみません…」

「いや、べつにかまわな」

ガチャッ

「おっはようございまーす!あれ?ラン君、早いねっ」

「い…って、サラじゃないか。おはよう」

僕の言葉の途中でドアが開けられ、サラがってきた。

「おはようございます。サラ様」

「ランちゃん、おはよう。あれ?ラン君はどうしてこんなに早いの?」

「いやぁ…はは。実は、目覚ましを一時間早くセットしちゃってさ…」

「そうだったんですか。…おっちょこちょい?なんですね」

「いやぁ…ははは。…っあ、そうだ。朝食まだだよね?今日のはランがつくったんだってさ。おいしいよ?」

「そうなんですか?」

「恥ずかしながら…今日の準備をさせていただいています」

「ならさっそく…いただけますか?」

「はいっ。すぐに準備いたしますね…」

そういうと、ランはキッチンへとっていった。

「サラは昨日、よく眠れた?」

「えぇ、とっても。実家では布団を使っていたから、最初はし違和があったけど…なれるとこれ以上は無いってじ」

「あぁ、そっか。寮はベッドだからね…確かになれが必要かもっ」

「まぁでも、最初はホントにビックリしたよ。こんな豪華な場所に住んで良いのかな?って思ったもん…」

「確かにそう…なのかな?僕の部屋は、家とかわらないようにしてあるから…」

「そうなのっ!?それじゃあ…今度、遊びに行ってもいい?」

「もちろん、かまわないよ」

「やった。それじゃあいつにしようかなぁ…」

「僕はいつでもかまわないよ?」

「うーん…ラン君はいつ頃が良いとかないの?」

「僕?…うーん、強いてあげるなら3日後かな?…ちょうど落ち著けると思うし、午前授業だしね?」

「そっか!なら3日後で良いかな?」

「かまわないよ。楽しみにしてるね?」

「うんっ。こちらこそ、楽しみさせてもらうね?」

コロコロコロコロ

サラと約束をしていると、ちょうど良くランが朝食を運んできた。

「お話中失禮いたします。朝食の用意をさせていただいてもよろしいでしょうか?」

「っあ、ランちゃん。よろしくお願いします」

「それでは失禮します」そういうと、ランはサラの前にてきぱきと朝食を並べていく。

「それでは、どうぞ賞味くださいませ…」

「うん、ありがとっ。いっただっきまーすっ」

「焦らずに食べなよ?」

「うん、わかった」

「それじゃあそろそろ、僕は部屋に戻ろうかな…」

「もう?もうちょいいればいいのに…」

「なんだかんだで、もう一時間前だからね。最後の確認…といってもそんなにすることないけど、し早めに行きたいしね」

「そうなの?…それじゃあまた、教室で…かな?」

「そうだね。先に行くから、教室でまた會おう。…ランも、また後でね?」

「はい、ランネット様」

「それじゃあ、また」

そう言って僕は、食堂から出て行った。

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