《これが純粋種である人間の力………ってこんなの僕のぞんでないよぉ(泣》年と七夕
みなさんこんにちは。
もしくはこんばんはかおはようございます。
ブレイブ・ランネット・アースグレイズです。
いきなりですが、今日は特別な日なんです。
今日の日付は七月七日…七夕なんです。
…この世界に転生して、もうすぐ五年になりますが、一度も七夕をやらなかったので、気になって聞いてみたところ……七夕が存在しないことがわかりました。
そうというならばやることは一つ。
この日のために準備もしましたし……今日はとても楽しい日になりそうです。
ふふふっ
はーっはっはっはー
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
みなさんこんにちは。
みなさんこんにちは?
雙子吸鬼の姉、ミラです
雙子吸鬼の妹、ミナ…です。
今日は七月七日の土曜日。
なんの変哲もない、いたってふつうの日なのですが…
わたしたち家族は全員、あにさまが突然ひらいたパーティーにわれていました。
パーティーはお庭でひらかれるらしく、わたくしたちは全員、にいさまからの招待狀と一緒に渡された服を著て、會場へと向かいました……。
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するとそこには………
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
今日は七月七日の七夕である。
僕…ブレイブ・ランネットは今日のために、隠れて野外パーティーの準備をすすめてきた。
すでに時刻は夕方6時をまわり、空が暗くなりはじめている。
現在城にいる家族全員には、招待狀と一緒に服を送ってある。
……みんなちゃんと著てきてくれるだろうか?
そんな不安をに、僕は一人會場となっている庭で待つ。
・・・
・・
・
パーティー開始時刻の午後七時十分前。
最初にやってきたのは、ミラとミナの雙子吸鬼姫だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
パーティー會場にると、そこは星の海でした。
わたしとミラちゃんは、二人一緒に息をのみます。
……わたくしとミナは、會場のきれいさに息をのみましたが、わたくしはその景の中ににいさまをみつけると、ミナといっしょに駆け出しました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「にいさまっ!」
「あにさまっ!」
ドンッ…という衝撃と共に、ミラとミナが抱きついてきた。
「二人ともこんばんは。ちゃんと僕の送った服を著てきてくれたんだね?うれしいよ…」
「當たり前ですっ、にいさまっ」
「當たり前ですっ、あにさまっ」
「わたくしとミナが…」
「わたしとミラが…」
「「にいさま(あにさま)からのプレゼントを、著てこないはずがありませんっ!」」
「そう…だよねっ?ありがとう。ミラもミナも、良く似合っててかわいいよっ」
そう。
ミラとミナの二人は、僕が送った服を著てくれていた。
それは………
「しかしにいさま?やはり布が一枚だけというのは」
「し恥ずかしくあります、あにさま」
「この「帯」というのはきれいですが」
「あにさま以外にはあまり、見られたくないですね…」
以上のヒントでわかっていたたげただろうか?
正解は………ミニスカ浴(青)(下著無し)である。
「今日は家族だけなんだし、可いんだから良いんじゃないかな?」
「そうでしょうか?にいさま?」
「そうでしょうか?あにさま?」
「そうそう。全然おーけーだよっ」
「にいさまがそう言われるなら…」
「あにさまがそう言われるなら…」
「あらあら?ブラン君ったら、お楽しみ中だったかしら?」
僕たちがじゃれあっていると、セリエル母上がやってきた。
「セリエル母上!ようこそ來てくださいました。…送った服も著てくれているみたいで、ありがとうございます。そして、お楽しみなんかしていませんよ?」
「あらあら?うふふ。楽しくおしゃべりしているのなら、わたくしも參加させていただきたかったのですが……」
「ははさま、いらっしゃいませです」
「かあさま?その服……あにさまからいただいたのですか?」
「えぇ、そのとおりよ?招待狀と一緒にわたされたのよぉ」
「とてもきれいです。ははさまっ」
「天様みたいです。かあさま」
「そのとーりっ!」
「あらあら?ブラン君?その通りとはどういうことなの?」
「本日のパーティーは、七夕という僕が考えた(本當は前世のだけど)一年に一度しか會えあない男の伝説のパーティーなんですっ!」
「あらあら?うふふ。それはロマンチックねぇ…」
「そうだったのですか、にいさま」
「かあさまの裝は、その伝説と関係あるのですか?あにさま?」
「そういうことさっ。セリエル母上の裝はね?この七夕伝説の男のうち、のほうの裝なんだ」
そう。
セリエル母上の裝は、天をイメージした一著となっている。
ピンクの羽織りを著て、帯で結んできっちりとしている。
「それでは、その男のほうがわしというわけかな?」
「父上っ!」
セリエル母上に説明していると、父上がやってきた。
「ととさま」
「とうさま」
「あらあら?あなた?…不思議な服を著ていますわね?その服もやはり、招待狀に?」
「あぁ、その通りだ」
「ととさま、かっこいいです。とてもワイルドです…」
「普段の恰好よりも、今のとうさまのほうがかっこいいと思います…」
「そうか?ふふふ、ほめられたぞ?ブレン。なかなか著心地も良いのでな。気にったわっ」
「そうですか?ならよかったです」
父上の恰好は、まんまお祭り姿である。
青の法被と短パン、腹巻きをしている。
「ではそろそろ時間ですし、始めましょうか?」
「にいさま?他の人は待たないの?」
「あにさま?せめて姉さまが來るまで待ってはいかがですか?」
「それもそうかな?」
妹たちがそういうなら、もうし待とう。
「その事なんだがな…ブレンよ。今日はこれ以上集まらんのだよ…」
「なぜですか?父上?」
「ブレンは最近、食事の際の話し合いに參加していなかったから知らなかったと思うが…」
「今ここにいる以外の王族…家族は全員、帰省中なのよ?ブラン君…」
「帰省中…とは?一どういう意味ですか?」
「そのままの意味だ、ブレンよ。実家に帰っておるのだ」
「そうだったのですか…」
「だから…な?ブレンよ。今日は無理にパーティーなど開かなくとも…」
「わかりましたっ。父上、セリエル母上。今日はこのメンバーで楽しみましょう。……といっても、この星の海の中で、おしゃべりしたりものを食べたりするだけですが…」
「わたくしはそれでもいいです、にいさま」
「わたしもそれでいいよ?あにさま」
「あらあら?うふふ。それじゃあ、今日はこのメンバーで家族水らずしましょうか?」
「はいっ!」
「はい。ははさま」
「はい。かあさま」
「うーむ…みながそういうならば、そうするとするか」
「では、みなさんグラスを持ってください。……かんぱーい!」
「「「「かんぱーい!」」」」
チンッ
という音を立てずに、その場で向かい合わせてグラスを傾ける。
楽しい家族水らずのパーティーが始まるのだった。
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