《これが純粋種である人間の力………ってこんなの僕のぞんでないよぉ(泣》年と晝休憩①-②

「お待ちしておりました、にいさま」

「お待ちしておりました、あにさま」

そこには、僕の妹であるミラとミナが座っていた。

「二人が場所をとっておいてくれたのかい?」

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

「ミナと二人でお待ちしておりました…」

「ミラと二人でお待ちしておりました…」

「なにやら余計な者もついてきているようですが…」

「ミラとミナは寛大な心で同席を許すことにします…」

「あぁ、ありがとう。それじゃあ座らせてもらうよ?」

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

「ミラの隣へどうぞ…」

「ミナの隣へどうぞ…」

「それじゃあ失禮して……」

僕は、ミラとミナの間の席に座る。

「サラとレイトさんも座りなよ。向かいの席が空いてるよ?」

「そうね…それじゃあ失禮するわ」

「どう…も」

僕の言葉にしたがって、サラとレイトさんが向かい側に座る。

「ミラとミナは何を頼んだんだい?」

「わたくしはAランチを…」

「わたしもAランチを…」

「にいさまは何をお頼みになったのですか?」

「あにさまは何をお頼みになったのですか?」

「奇遇だね、僕たちもAランチを頼んだんだよ。ね?」

「はい。私たちもAランチです」

「そ…う。Aランチ」

「そうなのですか」

「それは奇遇でしたね」

「ミラはにいさまと同じが食べられてうれしいです…」

「ミナはあにさまと同じが食べられてうれしいです…」

「そう?ははは、それなら僕もうれしいよ」

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

僕が笑いかけると、二人も微笑み返してくれる。

「番號札101番と102番でお待ちの方、け取りカウンターまでお越しください」

「あ、よばれました、にいさま」

「よばれたようです、あにさま」

「二人は101番と102番なの?それなら取りに行かなくちゃだね」

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

「離れるのが惜しいですが、取りに行ってきます」

「離れるのが惜しいですが、取りに行ってまいります」

「あぁ、行っておいで?まぁ…すぐそこだけどね」

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

「失禮します」

「失禮いたします」

そういうと、二人はけ取りカウンターに向かった。

といっても、歩いて十歩もかからない距離なのだが……

「ただいま戻りました、にいさま」

「ただいま戻りました、あにさま」

「あぁ、お帰り」

二人が僕の隣に戻ってくる。

「あれ?食べないのかい?」

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

「わたくしはにいさまが食べ始めるまで、お待ち申し上げます…」

「わたしはあにさまが食べ始めるまで、お待ち申し上げます…」

「そんな…悪いよ。せっかくのご飯が冷めちゃうし」

「いいえ、にいさま」

「いいえ、あにさま」

「にいさまをさしおいて食事をするなど、わたくしには考えられませんので……」

「あにさまをさしおいて食事をするなど、わたしは考えられませんので……」

「そう?」

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

「一緒に食べたほうがおいしいと思いますよ?にいさま」

「一緒に食べたほうがおいしいと思いますよ?あにさま」

「それもそっかな?…それじゃあ、待っててくれる?」

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

「お待ち申し上げます」

「お待ちいたします」

「わかった」

僕は、待っていてくれるのがしうれしく、早くよばれないかなぁ?と思いをはせた。

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